• 締切済み

濃度について

私は、有理数体と実数体の間にある群で、その濃度がアレフゼロより大きくて、アレフより小さいものはないと思うんですが、そうなんでしょうか?

みんなの回答

  • tecchan22
  • ベストアンサー率53% (41/76)
回答No.3

それならば、「任意の(濃度の)集合に群構造を入れられるか(何らかの演算を入れて群にできるか)?」という問題になると思います。 それがYesならば、やはり、あるともないとも、今の時点では分かりません。(証明されていません) まず、連続体仮説について、復習します。 集合論の創始者カントールさんは、「アレフ0とアレフの中間の濃度の集合はそもそも存在しないだろう」と、予想したのですね。 そしてそれを何度も証明しようとしたのですが、終に出来なかった訳です。 ということで、連続体「仮説」と名づけられたのですね。 このこと自体は、いまだに証明も否定もされていません。 それどころか、通常の数学上では、どちらとも決められないのでないか、という意見が濃厚です。 と言いますのは、集合論上の種々のパラドックスをきっかけにして、集合をキチンと定義しよう、という動きが活発になり、終にZFC[ツェルメロ・フレンケルの公理系ZFに、選択公理(AC:Axiom of choice)を加えたもの]という、良い公理形(集合の定義)が整備されたわけです。 しかも、このZFC上で、自然数やら実数やら、ほとんどあらゆる数学的概念がキチンと定義できる(すなわち、ほとんどあらゆる数学がZFC上で展開できる)ことから、このZFC公理系こそ数学の公理系であり、このZFCから、すべての数学的命題が決定(真か偽かを証明)できるのでないか、という雰囲気が出てきました。 ところが、コーエンにより、「連続体仮説」は、ZFC公理系からは、決定できない(真だと仮定しても、偽だと仮定しても、ZFCと矛盾を引き起こさない)ことが証明されたんですね。 それで、「連続体仮説」は、普通の数学者は、「数学とは独立なことだ」と考える人が多く、集合論学者(の一部)は、それは集合の定義が不十分だからで、もっと集合の定義をきちんとして、どちらかに決定しよう、と研究しているわけです。 ということで、まだあなたの質問の答えは分かりませんが、上の問題がyesならば、あなたの質問は連続体仮説と同値になりますから、「まだ分かっていない」が答えになるわけです。 上の問題がNoの場合、中間の濃度のものはないと証明できる可能性があります。 今の時点で僕が分かるのは以上です。 専門家の方、訂正・フォローお願いします。

rose12345
質問者

お礼

任意の(濃度の)集合に群構造を入れられるとしても、連続体仮説は正しいか間違ってるかまだわかってないわけですね。 詳しく教えてくださってありがとうございました。

  • tecchan22
  • ベストアンサー率53% (41/76)
回答No.2

(1)連続体仮説を知っている上での質問ですか?知らないでの質問ですか? (2)間にある「群」とは、その演算は何を想定していますか?有理数体を含み実数体に含まれる集合であれば、演算は自由ですか?それとも通常の加法についての群のみを考えておられるのですか? 連続体仮説を知っている上で、群に限れば、連続体仮説が成り立つのでないか、という質問ですか?

rose12345
質問者

補足

私は、連続体仮説の内容を聞いたことがありますが、それについての詳しいことは知りません。私が知りたいことは、群に限れば、その濃度がアレフゼロより大きくて、アレフより小さいものがあるかという事です。その際、有理数体を含み実数体に含まれる集合であれば、演算は自由です。

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.1

それは「連続体仮説」というやつで, ZFC という公理系のもとで決定不能である (つまり, 濃度が N と R の間の集合があると仮定してもないと仮定しても矛盾なく公理系が作れる) ことが既に証明されています.

rose12345
質問者

お礼

ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 濃度について

      実直線も実平面も実立方体も同じ連続体濃度(アレフ1)をもつと言われています。 質問ですが、連続体濃度の次に大きな濃度はアレフ2ですか。 また連続体濃度の次に大きな濃度もしくはアレフ2の濃度をもつ集合とは幾何学的にどのようなものか示すことが出来ますか。  

  • 有理数を座標に持つ平面上の点の集合の濃度

    離散数学の問題なのですが、有理数を座標に持つ平面上の点の集合の濃度は、アレフゼロでよいのでしょうか??よろしければ証明まで含めて、どなたかご教示願います。有理数の濃度がアレフゼロであることは証明に用いても大丈夫です。よろしくお願いします! もし、既出の質問でしたらすみません。

  • 濃度についてーその2

      任意の集合はそのべき集合を作り続けることによって、無限に増大する濃度を持つ集合列が生成できることは証明されています。 例えばこれを可算集合から開始した場合、 可算集合の濃度=アレフ0 可算集合のべき集合の濃度=アレフ1 可算集合のべき集合のべき集合の濃度=アレフ2 可算集合のべき集合のべき集合のべき集合の濃度=アレフ3         ・         ・         ・         ・ 以下無限に続く。 このように無限に増大する濃度を持つ集合列アレフ0、アレフ1、アレフ2、・・・・が生成されます。 また同様にして連続体から開始した場合、 連続体の濃度=ベート0 連続体のべき集合の濃度=ベート1 連続体のべき集合のべき集合の濃度=ベート2 連続体のべき集合のべき集合のべき集合の濃度=ベート3         ・         ・         ・         ・ 以下無限に続く。 このように無限に増大する濃度を持つ集合列ベート0、ベート1、ベート2、・・・・が生成されます。 さて質問です。 1. 任意の自然数nに対して適当な自然数mを取ることにより、ベートn=アレフmを成立させることが出来ますか。 2. 任意の集合に対しその濃度をAとするとき、適当な自然数mやnを取ることによりA=アレフm、A=ベートnを成立させることが出来ますか。  

  • 集合の濃度の問題です

    有理数a,b(a<b)を端点とする開区間(a,b)全体の集合の濃度はNo(アレフゼロ)であることを証明せよという問題です。 わたしには全くわかりません。1から詳しくお願いします

  • 濃度が可算以上の任意の群はZと同型な群を含みますか?

    濃度が可算(アレフゼロ)以上の任意の群はZと同型な群を含むと私は思いますが、合っているかどうか教えてください。

  • 濃度について。

    無限集合の濃度をアレフ(n)と書きます。 (1) アレフ(0)<アレフ(1)<アレフ(2)< ・・・ (2) アレフ(n)<アレフ(k)<アレフ(n+1) kの存在はZFでは肯定も否定もできない。 数学基礎論はおろか対角線論法も1度理解出来たと思った瞬間があっただけで今は図を見ていても頭痛するだけで全く理解できません。 質問です。 ○不等号(<)の使用法は普通の演算3<4とは相違していると思いますがどうなのでしょうか。 ○アレフ(0)は代表として自然数の濃度なのでアレフ(-1)は考慮しなくて良い、集合そのものが存在しないという事で良いでしょうか。 ○有限集合の濃度=アレフ0とやると何か変なので濃度という用語は無限集合だけに適用されるということでしょうか。 みっつも質問がありますが知っている人は知っていて知らない人は覚えたいので宜しく御願い致します。

  • 集合の濃度に関する質問です

    可算無限集合Aの濃度をα_0(アレフ0) R^nの濃度をα_1(アレフ1) (nは自然数) Aの冪集合の濃度を2^α_0(2のアレフ0乗?) ※ヘブライ語のアレフの代わりに、αを使って記述してます。 なので以下αはアレフと読むことにします。 このとき (1)α_0よりα_1のほうが"大きい"こと (2)α_0より2^α_0のほうが"大きい"こと の2つはわかったのですが、α_1と2^α_0ではどちらが大きいのですか? それとも2^α_0=α_1なのでしょうか? 私の記憶では、α_1はα_0の次に"大きい"濃度と定義されていたような気がしますが・・それだとα_0より大きくα_1より小さい濃度は存在してはいけないことになりませんか?(つまり、α_1>2^α_0の可能性はない) 来年度に数学科2年となる身なので、あまり高度な知識は持ち合わせていないです・・。すいません。 どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら回答よろしくお願いします。 [補足] (1)については Aが可算(自然数全体の集合Nとの間に1対1かつontoな写像ができる)である一方で、Rは対角線論法により非可算なので、α_0よりα_1のほうが"大きい"としました。(RとR^nの濃度が等しいことの証明は省略します) (2)については Aの冪集合の濃度、つまり元の個数を、Aの各元を含むか含まないかを1と2に対応させることで、小数0.122111222121122・・・・・の総数へと帰着し、あとはこの小数全体に対して対角線論法を用いることで、α_0より2^α_0のほうが"大きい"としました。 「Aの各元を含むか含まないかを1と2に対応させる」とは、 たとえば、A={1,2}であればAの冪集合の濃度(個数)は2^2=4個ですが、これを 0,22⇔Φ(空集合) 0,12⇔{1} 0,21⇔{2} 0,22⇔{1,2} というように小数に対応させるということです。 "大きい"という言葉の定義をしてないのでこの表現が曖昧かもしれませんが、上記のようにして"大きい"かどうかを判断しました。

  • 和集合と濃度の関係について

    こんにちは。 集合論の本を読んでいて、わからないところがあります。お力をお貸しください。 わからないところは、ベキ集合のベキを無限にとることによって、無限濃度の可算増加列が得られるが、その可算列の先のさらに大きな濃度の集合Mをとることができるというところです。 自然数の集合Nのベキ集合をB^1(N)とし、そのベキ集合のベキ集合をB^2(N)とすれば、上述の無限濃度の増加列が、「|N|<|B^1(N)|<|B^2(N)|<…<|B^n(N)|<…」として得られます。 このとき、M=⋃(n=1から∞)B^n(N)とおけば、「|B^n(N)|<|M|」が導かれるというのです。 私の疑問は、「n=1から∞」までのB^n(N)の和集合の濃度が、本当に|B^n(N)|を超えるのか?というところです。 といいますのも、アレフにアレフゼロを足してもアレフのままであるように、和集合が単純にB^n(N)より大きくなるとは言えないんじゃないか?と思うからです。 この論理の根拠は(すなわち和集合と濃度の関係についての上述の論証の根拠は)どのようなものなのでしょうか? アドバイスお願いします。

  • 【大至急】数学の濃度について

    数学の濃度についてお聞きしたいことがあります。 Aの濃度がアレフであることを示せ、という問題があります。 この問題の解法として、 f:A→R g:A→(0,1) もしくは f:N→A いずれかの全単射写像を構成すればよい、 というふうに言われたのですが、その意味がよくわかりません。 濃度がアレフであるということを示すということはどういうことで、上の解法だとどうして示せるのでしょうか? また、全単射写像はどのように構成するのでしょうか? 基本的なことかもしれませんが、よろしくお願いします。

  • アレフ0より小さな濃度をもつ無限集合

      アレフ0(可算集合の濃度)より小さな濃度をもつ無限集合はありますか。