• ベストアンサー

ブラックホールの存在

星が超新星爆発したあとにできるとされているブラックホールは本当に存在するんですか?もしそういう専門の方がいたら、簡単でいいので、その説明もしてもらえると嬉しいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • luune21
  • ベストアンサー率45% (747/1633)
回答No.2

「ブラックホール=光も脱出できないほどの超重い星」という観点でよろしいでしょうか。 太陽のような恒星自体すでに重い星ですが、長い間つぶれることもなく活動しています。なぜ、つぶれないかというと、恒星中心部で水素が核融合を行っているため、そこで生じるエネルギーが外側から縮まろうとする圧力に対して、内側からの核融合による外向きの圧力で対抗しているためです。 ところが、その水素が核融合しきって全部ヘリウムなってしまうと、外へ向かうエネルギーがなくなってしまい、縮まろうとします。すると、縮まる圧力が大きくなり、そのエネルギーのため、今度はヘリウムが核融合をおこし始めます。すると、水素のときよりも内側へ向かう圧力は大きくなり、それとバランスをとるため膨らんでより大きな星になります。これが赤色巨星の始まりです。 赤色巨星は、なおも活動を続けるので、ヘリウムも使い果たします。すると今度は炭素の核融合を始めます。もちろんやがてその炭素も使い果たしすときがきます。そうやって、酸素、ネオン、ケイ素、などを次ぎ次とできあがってきた重い元素を使っていき、ついに鉄ができあがるのです。 しかし、鉄くらいに重くなると、もう核融合はおこしません。そうなると外に向かうためのエネルギーがなくなるわけですから、どんどん縮まっていきます。つまり自分の圧力に負けてつぶれていくわけです。 もうこうなると、物質は、どしどし中心に落ちていきます。止めるものがありませんからね。 一方その頃、星の中心核では、あまりの圧力のため原子のまわりにあった電子が原子核の中にとりこまれて中性子になっています。中性子はものすごく固いため、ぎゅっと縮まって中心に集まってきた物質をドカーンと跳ねかえしてしまいます。これが超新星爆発です。 あとには中性子星だけが残ります。中性子星は砂粒くらいの大きさで100万トンというとんでもない重さです。 ここまでの説明は、太陽の8倍以上重い星の場合のものです。(それより軽い星は、超新星爆発をおこさず白色わい星となって消えゆく(太陽の4倍重い星まで)か、中性子星を残さず爆発だけで消えてしまう(太陽の重さの4倍~8倍まで)ものです)。 さて、これより重かったらどうなるでしょう? はい、これがブラックホールとなるものです。 太陽の30倍以上重い星の場合、中性子星は重くなりすぎて、自分の重さに押され、さらに小さくつぶれていきます。 ここでちょっと話は変わりますが、脱出速度というのはご存知でしょうか。地球からロケットを脱出させるためには秒速11km以上必要です。太陽から脱出するには秒速600kmです。このように脱出しようとする星が重ければ重いほど速さが必要になります。中性子星からだとなんと秒速16万kmです。とてつもない速さが必要ですね。 さて、話を戻します。中性子がどんどんつぶれてどんどん重くなっていくと、どこかで脱出速度が光の速さに等しくなりますよね。秒速30万kmのところです。もうこうなるとこの世で一番速い光でさえ脱出できません。それほど重くなってしまったわけです。これがブラックホールと呼ばれる天体です。 ということは、太陽より30倍以上重い星が存在すれば、ブラックホールが存在する可能性は確実なわけです。そのような星はすでにたくさん観測されています。つまり、ブラックホールは存在する、といえるわけです。  … 余談ですが、中性子星がどんどんつぶれて小さくなっていくと書きましたが、どこまで小さくなるか、という疑問が湧いてきますよね? でも、その質問は現在の物理学ではできないことになっています。^^; 今のところ、どんどん小さくなるという関数の最後を数学上で示すことができないからです。特異点といいます。

DrChildren
質問者

お礼

回答ありがとうございます。とても参考になりました。

その他の回答 (5)

  • gungnir7
  • ベストアンサー率43% (1124/2579)
回答No.6

ブラックホールについての詳細な記述はwikipediaが参考になります。 それ以上の数式を求めるとなると専門書を購入した方がよいでしょう。 率直にいって天体観測は歴史が浅く、そこから導かれる結論は生ものなのです。 ブラックホールの存在は数式から導き出された予言だったのです。 アインシュタインの相対性理論は有名ですが、それを基にシュバルツシュルトが 計算式として導いた机上のものでした。 彼は第一次世界大戦中に陣中でこれを導きました。今から約100年前のことです。 そして観測態勢が進歩してブラックホールをはじめ、予言にあったモデルと 状況が一致するものがあちこちで発見されます。 しかし、これらは地球から遙かに離れた場所にあり現実の観測など不可能です。 現在の物理学理論を駆使して理論づけをしているに過ぎません。 実際に机上の理論と観測では違ったという例はたくさんあります。 ブラックホールもこの例に漏れず、存在しないのではという懐疑的な人もいます。 物理学者でブラックホールの実在を否定する人はほとんどいませんが、 細部の理論では見解がかなり分かれる否定派もいます。 遠くの光すら観測できないものの実体など、観測態勢が整ってからわずか50年余では 完全な謎解きをするなど無理があると思いませんか? 現在では暗黒物質が宇宙生成の鍵を握るとして注目が集まっています。 これなんかも10年前は見向きもされていませんでした。 暗黒物質がある程度見通しが立てば、特異点に対して新たな発見があるかもしれません。

DrChildren
質問者

お礼

回答ありがとうございます。とても参考になりました。

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.5

まず星の進化の最終段階を考えると, 超新星爆発したあとは 3通りにわかれると考えられています. 1. 何も残らない 2. 中性子星が残る 3. ブラックホールが残る 中性子星には (中性子の「縮退圧」と呼ばれる圧力で対抗できる重力に限界があるため) 質量の上限があります. それを越えると, (今の物理学においては) 重力に対抗できる力が存在しないため特異点へと無限に収縮していきます. その結果できるのがブラックホールです. で, ブラックホールが他の恒星と連星になっていると, 相手からガスを奪い取って「降着円盤」を作ることがあります. ここでは大量の重力エネルギーが解放され, その結果 X 線 (やγ線) で明るく輝きます. 同じことは中性子星連星でも起きますが, 降着円盤の回転速度 (ドップラー効果でわかる) や大きさから「中心星は中性子星としての上限質量を越えている」と判断されると, はれて「ブラックホール」の仲間入りをする... はずです. 最初は Cyg X-I かな. これとは別に, 大きい銀河の中心にはだいたい「大質量ブラックホール」が存在すると考えられています. 例えば天の川銀河の中心は Sgr A* と考えられていますが, この周囲の星団の運動から質量は 400万太陽質量程度と推定されています. ちなみに「自由落下中なら重力は働いている (重力を感じないといっているだけ)」し「プラズマが吹き出すところはまだ脱出速度が光速に達していないから出てくることは可能」です>#3.

DrChildren
質問者

お礼

回答ありがとうございます。とても参考になりました。

  • haru2556
  • ベストアンサー率24% (50/208)
回答No.4

wikipediaに詳しく載ってます。 観測されてるみたいです。 面白いのは、「地球上で極小のブラックホール」というところです 地球上で??

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB
DrChildren
質問者

お礼

回答ありがとうございます。とても参考になりました。

noname#58790
noname#58790
回答No.3

想像図になってしまいますが、 http://www.kagayastudio.com/space/stars/l_07_holes.html ブラックホールに引き寄せられた天体も、超重力によって 高速な運動エネルギーを与えられます。 ブラックホール自体が高速で回転していますので、直線では落下せず、 回転しながら落ちると思います。 回転すれば、架空の力、遠心力により天体には重力が及ばないのではないか? 自由落下中は、無重力なのではいか? 思いの他、問題や可能性、仮説も多いのです。 完全に死の世界であるとも言えないと思います。 (図は、恒星がロッシュ限界で破壊された雲だそうです。) 上下にプラズマジェットの噴出が見られます。 (実際に、#1様の方法で、画像処理して観測しているようです。) 何故、超重力に逆らってプラズマは噴出するのか? まだ良い説明はありません。 物理学では、 超重力の世界では、原子は原子崩壊を起こし、質量だけになります。 この先の超重力をはるかに凌駕した世界は仮説の世界になります。 つまり、超重力。これ以降、 まだ、原子は小さくなる可能性があるのです。

DrChildren
質問者

お礼

回答ありがとうございます。とても参考になりました。

  • sirisurin
  • ベストアンサー率34% (26/76)
回答No.1

ブラックホールは光も吸い込むため、人間の視覚や光学望遠鏡では見れません。 見えないものを見るときには、その周囲の動きで見えないものの存在を推測証明します。 ブラックホールも同じで、そこに落ちるガスや塵などの物質が互いにぶつかって強烈な熱を発します。 それがX線を放つので、光学で見えないものの高温を検知する観測システムで観測することが可能となります。

DrChildren
質問者

お礼

回答ありがとうございます。とても参考になりました。

関連するQ&A

  • ブラックホール

    こんにちは。 恒星が、超新星爆発を起こしてブラックホールになるそうですが、もしも地球がその生涯を終える時は、ビー玉大のブラックホールになるとか。 遠くの銀河では、太陽質量の10億倍のブラックホールが見つかっているという話ですが、 太陽の何倍の大きさの星だったのでしょうか? また、太陽の20倍の質量を持ったベテルギウスではどうなりますか、

  • ブラックホールの存在を信じていますか?

    銀河の中心には大質量ブラックホールが鎮座しているとか、 超新星爆発の後にブラックホールが誕生するとか、 恒星と連星をなして降着円盤やジェットを形成しているといった話を どの程度、信用していますか? また、ブラックホールについて、どのようなイメージを抱いていらっしゃいますか? 教えて下さいませ。

  • ブラックホールの状態

    ふとした疑問なんですが、重力は地表が最も強いので中心近くはブラックホールではないのじゃないでしょうか? いや圧力はかかってるからブラックホールかな? 例えば私が、ブラックホールに落ちてみます。 どんどん落ちて行きますが、落ちるのは私の話で、外から見てる人にとっては止まってしまうと思います。 そこで、現在、と言う意味ではブラックホールに落ちきった物はないんじゃないでしょうか? 新星爆発が起きた時、内向きの力を受ける中心付近じゃない場所は圧力によって 光速に近い速度で中心(ブラックホール)に向かっていきますが、 それは古いブラックホールでも現在ではまだ爆発を受けた直後の状態として存在してるのではないでしょうか? ではもともと中心だった場所はどうなっているのでしょうか? まだブラックホールになってない、限りなくブラックホールに近いけどブラックホールになっていない状態のような気もします。 と言うか新星爆発の爆発はどこで起きるんだろう。 なんと言うかギリギリ光も抜け出せないかのように見える限りなく特異点に近い特異点じゃない場所と言うような気もします。 よく分かりません。 そもそも爆発の計算の段階からよくわかりません。 よろしくお願いします。 (元からあって回転しなくて静かなブラックホールくらいなら分かるくらいの感じです。ジェット?ナニソレ状態です)

  • ブラックホールの大きさについて

    ブラックホールの大きさについて 大質量の恒星が超新星爆発した後、自己の重力によって無限に収縮していき、やがて密度無限の特異点となる。 これがブラックホールであるということですが、つまりブラックホールとは点であり、直径などの概念はないのでしょうか? よく大きさは云々と書いてありますが、これはシュバルツシルト半径の大きさのことと考えてよろしいのでしょうか?

  • ブラックホールと特異点について

    全くの素人です。 星に関する本を読んでいて疑問に思ったことがあるのですが、教えて下さい。 太陽より数十倍もの質量を持つ恒星は、晩年期に超新星爆発を起こし、ブラックホールを形成すると、説明されています。 ブラックホールとは恒星が爆縮を起こして形成されたなんらかのコア(縮小しきれなかった星は中性子星ですよね?)からの重力の影響範囲の一部であって、光すら脱出できない部分のことですよね? では、ブラックホール程の重力を形成するに至ったコアの部分は理論的にはどれ位の大きさなんでしょうか?(観測できないからブラックホールなんでしょうし、理論で結構です) また、どんどん縮小していって今の科学理論が追いつかなくなってしまう部分からを特異点と理解しているのですが、どれくらいの大きさからなのでしょうか? 私の頭では無限大に小さくしてしまうと物体そのものが完全に消えてしまい、ブラックホールそのものもないじゃん!ってことになってしまうものですから。。。 私の理解で間違っている部分の指摘も宜しくお願いします。

  • いつ、ブラックホールが誕生するのでしょうか?

    お世話になります。 本当にあるのか無いのかがよく解りませんが、ブラックホールがあるとすれば、その誕生の瞬間のことが知りたいと思っています。 太陽より10倍以上の質量を持つ恒星が核融合で作ることができるのは「鉄」までで、それどころかこの「鉄」は、それまでこの恒星が核融合で放出してきた全てのエネルギーを吸収し、爆縮を起こさせます。 爆縮した恒星は、その反動で爆発に転じて超新星になります。この爆発の中でなにやら複雑な核反応が引き起こされて「鉄」より重い、金やら鉛やらの元素を作りながら、広大な宇宙空間へ拡散されていきます。 その結果、ブラックホールだけが取り残されるらしいのですが、これで合っていますでしょうか?。 合っているとすれば、核融合で「鉄」が作られる以前では恒星は爆縮したり、爆発もしないということになると思うのですが、では「鉄」がどのくらい生成されれば恒星は超新星になることができるのでしょうか?。 もっと知りたいのは、作られた「鉄」が恒星のエネルギーを奪い、爆縮させる段階ではまだブラックホールの誕生までに至らないと思うし、爆発した後では既にブラックホールが出来上がっていると思うのです。だったら、いつ、どの段階でブラックホールが誕生するのだろうかということです。 このことでいつも頭の中がモヤモヤしています。どなたか、ど素人の私に知恵を恵んでいただけないでしょうか?。

  • ブラックホールの誕生について

    ・ブラックホールはなぜ恒星の爆発でなくてはならないのですか ・爆発によってなぜ重力が急激に増大して星は萎縮するのですか ・恒星の大きさによって、ブラックホールにならないものがあるのはなぜですか ・恒星はなぜ爆発するのですか。また、その爆発の原理はどのようなものですか 初心者です、簡易な解説をお願い致します

  • ブラックホールを伴う連星系の生成過程は?

       有名な、はくちょう座のX1を初めとして、ブラックホールと推測される天体が連星系を形成しているケースが複数発見されていますが、これらの連星系はどのように形成されたのでしょうか? 現在定説とされる恒星の進化(成長)モデルでは、ブラックホールとなる大質量の恒星は、重量崩壊の前段階で、 赤色超巨星 → 超新星 という過程を通るはずで、近傍に存在する恒星は、この超新星爆発の際に「巻き添え」を食って、一緒に吹き飛ばされるか、遠方にはじき飛ばされると思うのです。  にも関わらず、潮汐力の強い影響を受けるほどの至近距離を公転する伴星が存在しているということは、これらは元来の連星系ではなく、元々別の場所で単独に存在した2つの星が偶然接近した際に互いの重力で捕捉し合って連星系を形成した、と考えないと説明が付かないと思うのですが、この推論は妥当でしょうか?  連星のペアの一つが「中性子星」の場合も同様の疑問が生じますが、同じ解釈でよいのでしょうか?  

  • ブラックホール

    終わりの近い星の中心にできるという、ブラックホールはなんでも吸収してしまうそうですが、ブラックホールには原子というか物質が存在できるんですか? 変な質問ですみません。

  • 中性子星 ブラックホール 超新星爆発

    いつもお世話になります。 数ヶ月前ですが、NHK教育の番組で、太陽の1.4~3倍の質量の恒星は、中性子星になり、それ以上重たい恒星はブラックホールになる、と言ってました。 私の昔の記憶では、3~8倍が「中性子星」で、それ以上が「ブラックホール」だったような気がしたのですが、NHKの、しかも科学番組で言っていたので、私の記憶違いは明らかです。 そこでインターネットで「超新星爆発」について調べてみました。 しかし、明確な記述が無かったり、あいまいな記述しか私の探した範囲では見つからず、分からなくなってしまったのですが、「超新星爆発」は我々の太陽の質量の何倍から起こるのでしょうか? 私は単純にブラックホールになる恒星は、イコール「超新星爆発」をする、と思っていたのですが、インターネットの記述を見ていると、どうもそうでもないような気がしてきました。 また、合わせて教えて頂きたいのですが、我々の太陽は、赤色巨星から白色矮星へと、その最期をたどるのは知っているのですが、「中性子星」になるような恒星は、どのような最期を迎えるのでしょうか? 詳しい方がおられましたら、お教えください。