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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:金利平価説は実際に機能しているのか?)
金利平価説の機能性は実証されているのか?
このQ&Aのポイント
- 金利平価説は現実の経済で本当に機能しているのか疑問です。
- USD/CHFやEUR/USDのトレンドを見ると、金利差で説明できないことがあります。
- 途上国と先進国での金利上昇の目的や影響も異なるようです。
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質問者が選んだベストアンサー
為替の決定論に関しては,さまざまな説が教科書的なものから,実務的な小解説までさまざまですが,金利平価説だけは少々特殊な位置づけで取り扱われているように思います。金利平価説は,実務的には,裁定関係から,現物レートから,スワップや先渡しレートを決めるために使われています。2国の金利だけで比較することは,非現実的です。特に金利平価説は,実質金利ではなく名目金利です。たとえば,1年間で,A国で物価がすべて2倍となり(たとえば通貨発行量が2倍),B国がそのままであるならば,モノベースなら,A国の通貨価値は2分の1になると仮定されます(現実にはそうではない)。これはインフレ率に関しているわけですが,購買力平価の考え方でまあまあ理屈としては良い線行っているわけです。しかし,金利平価は,名目金利ですから,インフレと金利というこのケースでさえも,あまり(?)対応し切れていないわけです(多少インフレ率には連動しますが,通貨当局がインフレにどう対応するかは未知数)。ですから金利平価の理屈は,このケースでは通っていません。ほかにも,為替の決定論はいろいろですよね。 ですから,金利平価は,論と言うよりは,裁定関係をベースとした先渡し計算ツール(!)という位置づけが強いです。この裁定関係という意味では,まったく完璧に正しい理論(計算方法)です。
お礼
分かりやすく明快な説明、ありがとうございました。