• ベストアンサー

ソテツ地獄・・ソテツの代用品はなかったのか

沖縄で大正から昭和にかけての戦後恐慌で、極度の貧困で毒性のあるソテツを口にしなければ餓死してしまうという状況を象徴的にソテツ地獄といいますが、このときに食べるものはソテツしかなかったのでしょうか? 毒のない他の食用になる植物を食べていてもおかしくないと思うのですが・・。 昔から飢餓にむけてソテツ栽培が奨励されていたということはわかりました。 沖縄なので果物もあったのではないかと思いましたが、当時は自然災害もあったようなのでこの線はなさそうです。 どなたかご存知でしたら教えてください。

  • 歴史
  • 回答数3
  • ありがとう数10

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • buchi-dog
  • ベストアンサー率42% (757/1772)
回答No.2

沖縄は絶えず台風の脅威に曝される土地です。最も効率の良い農作物である稲や麦などの「穀物」の栽培には全く向きません。いくら育てても、収穫前に台風が来たら収穫ゼロになり、そして台風は必ず来ますから。 沖縄などの南西諸島では、江戸時代から、サツマイモ(ろくに味もなくスジだらけの不味いもの)などのイモ類が主食だったようです。その大きな理由は「台風に強いから」でしょう。イモは地下に埋まっていますからね。 さて、沖縄は琉球王国時代から食料が常に不足していたと宮本常一氏の研究にありましたが、明治時代になり大日本帝国に編入され、医療や教育が整備されると、それでも人口が大きく増加しました。これは、日韓併合後の朝鮮と同じです。サツマイモの収穫量も、農業改良でそれなりに増加したでしょうが、マルサスの人口論の通り「前近代社会が近代化する時に、食料の増産(=GDPの増加)は人口増加に追いつかないのが常」です。 沖縄の農業生産力はもとより低く、漁業にしても冷蔵・冷凍設備が未発達な時代には大した産業になりえません。沖縄で獲った魚は、沖縄で消費するか干物などにして県外に移出するしかなく、高い値がつく「鮮魚」で本土に売ることはできませんでしたから。 その結果、沖縄で増加した人口は、マルサスの言うとおり、沖縄では食って行けないので多くが本土に出稼ぎに行き、あるいは海外に移民しました。ハワイ、アメリカ、南米、フィリピン、第一次大戦後に日本領になった内南洋諸島などに移民した日本人の多くは沖縄出身でした。 海外に移民した沖縄人は容易には沖縄には戻れません。一方、本土に出稼ぎに行った沖縄人は、本土が不景気になれば真っ先に職を失う底辺の労働者です。本土で失業し、食えなくなった沖縄人が地元に戻ってきた結果起きたのが「ソテツ地獄」と考えれば良いでしょう。 もともと沖縄に存在する食料であるサツマイモなどは、沖縄に住んでいる人が食べるので精一杯の量しかありません。一文無しで本土から帰ってきた出稼ぎ沖縄人が食べるものは何もないことになります。その結果、「食おうとすれば食えなくはない」、沖縄に結構な量存在していたソテツを食べざるを得なかった人が相当数いたことを「ソテツ地獄」と表現したわけです。 余談ですが、全ての山をハゲ山にしたために常に「旱魃か洪水」の状態となり、農業生産力が崩壊している北朝鮮は、最近伝えられている「大雨被害」がなくても常に飢餓状態にあります。その場合、例えば「木の皮」を煮て食ったり、雑草を煮て食ったりするそうです。もちろん、人間の胃腸はそういうものを消化できませんので、一時的に腹が膨れるだけの効果しか持たず、雑草しか食えない貧民は遠からず餓死して行くそうですが。合掌。 大正から昭和の沖縄のソテツ地獄は、恐らく直接の餓死者を出さなかった点で今の北朝鮮よりはよほどマシな状態といえます。

pash-on
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 やはり米・小麦は台風で無理なんですね。 サツマイモは地下に埋まっている・・確かに・・・。 とても参考になりました!どうもっ

その他の回答 (2)

  • misa-on28
  • ベストアンサー率35% (227/640)
回答No.3

毒の無い、ほかに食用になるもの、がなくなってしまっても毒のある植物は残っています。(ほかのものがなくなったから飢饉になった訳ですね。) 有毒植物で飢饉の際の救荒食物として有名なのはソテツだけでなく、彼岸花があります。 有毒植物はほかの獣も食べないですし、飢饉でもない限り毒のあると分かっているものをあえて食べることも考えられないので、最後まで残っていることが期待できます。 水でさらすなどの毒抜き手段を持っているのは人間だけですから最後の手段としては合理的だとは思います。

pash-on
質問者

お礼

ありがとうございます。 食べ物があったとしてもそれを食べるのは人間だけじゃないですもんね・・。 それが有毒なら、調理のできる人間には有理ですね。

  • ben1151
  • ベストアンサー率22% (153/681)
回答No.1

小学校の時の校長先生が奄美大島出身で、校内にソテツが、あり、また、ソテツの話も、他の人より多く聞いた人間です。 梅と同じで、措置をすれば、食べられる素材なのに、それを待てなかったことでは、ないですか。 詳しく覚えてはいないのですが、梅の場合の「漬ける」時間を待てなかった飢えのような・・・。

pash-on
質問者

お礼

ありがとうございますっ。 梅と同じですかー!思いつきませんでした。 確かに梅は漬けますねー・・

関連するQ&A

  • 渇望という人類の病について。

    私は一日平均15分しかテレビを見ないんだけどね、腰痛の原因は過去の発病による脳神経の恐慌で、脳が苦痛を作り上げた幻だと説明していた。 さてこれを参考に哲学を発展させよう。 最低限でも日本の豊かさでは明白なように、君たちには豊かにもかかわらす、飢餓感という腰痛と同じ原理の幻を患っている。 人間だと与えられ、人間を理解するゆえの過去の負債だ。 統計的ニュースの発表は見たことないけど赤貧による餓死はおそらく日本では年間20人未満で、細かく見れば援助を請求できない孤独が原因で貧乏が原因ではないだろう。 貧困への危惧は、かつての飢餓感の継承で脳が作り出す腰痛だ。 私は人間が知りうる快楽をできるだけ多く金で買う必要が一切ない。 そもそも私は前人未到の脳内エクスタシーの到達し、脳ミソを筋肉質に鍛えた筋肉超人だ。 日常は、すやすやと気持ちよく眠り、猫のようにお散歩、猫のように日向ごっこ、子供と遊ぶ、これで満ち足りる。 自己の精神性ですべてが自己完結するこの状態は、自身を丸ごと観念に昇華させた、解脱と言われる仏陀の資質だ。 坊さんが修行でわざわざ貧乏してそれを清らかだと判断するのは、腰痛を解消する精神性が目標なのだ。 貧乏ではないのに貧乏だと思うのは全く君たちの痴情だ。 さて研究目的の哲学による論説です。 思うとところを回答していただけると研究の役に立ちます。

  • イヌサフランについて

    横浜市で、兄が新潟から持ち帰ったイヌサフランの球根をイモと間違って食べた男性が、意識不明の重体になっているそうです。 イヌサフランについてネットで調べたところ、葉や花、球根にはコルヒチンという猛毒が含まれ(痛風の特効薬とか)、過去死亡例もあるそうです。 その毒性について、 「動物からの食害を防ぐ自衛手段」 と書いてあるサイトもありました。でも、この毒の潜伏時間は割合長いようです。 素人質問で恐縮ですか、以下の点を教えていただけるとありがたいです。 1)イモと間違えて食べたそうですが、そうまずいものではないんでしょうか。 動物の食害を防ぐためなら、苦みの強い球根になればよさそうなものですが、まずいイモ(食べられる)程度の味なんでしょうか。 味もだけどスジばかりで食べられない(古くなったサツマイモみたいに)といったことはないんでしょうか。 気がつかなかったのかな、、、と疑問です。 また、見た目もイモみたいな感じなんでしょうか。すみませんが、花の画像しか見れなかったので教えて下さい。 2)複数のサイトに牛が食べた場合のデータが載っているようでしたが、牛が野生のイヌサフランを食べるという事例が多いのでしょうか。 3)この男性の場合、違う売り場から別々に買ったイヌサフランとイモを混ぜてしまったらしいですが、販売する時に猛毒であるから食用にしてはイケナイ、といった注意は特にしないのでしょうか。それとも栽培用を食用にするわけはない、と、自己責任の範疇でしょうか。 ホームセンターでさりげなく売ってあったトリカブトに緊張した経験がありますが、毒草(一般にきれいですよね)に関しては野放しなのかな? と気になります。 よろしくお願いします。

  • ソテツについて

    質問です。10cmほどのソテツを育てていますが、最近茎を中心に茶色のブツブツが出来てきました。触ってみると硬く、少しネバネバとするような気もします・・・このまま何もしなくていいでしょうか?買ってきてから3ヶ月ほどたちますが大きくなるでもなく新芽が最近1本伸びて元気なようですがすごく気になります。 悪い病気でしょうか?

  • ソテツくんが…

    こんにちは。filiaです。 夏場は青々としていたソテツくんが、この頃色が薄くなって、黄色くなってしまった部分もでできました(:_;) 幹の高さは5cm、葉の大きさは15cmくらいで、室内で育てています。 原因としては何が考えられるのでしょうか?? また、黄色くなったのは元に戻りますか?? 戻るとすればどうしたらよいのでしょう?? 回答よろしくお願いします…

  • ソテツがぐったりしています!

    蘇鉄麒麟を育てているのですが、4日間部屋を留守にしており、戻ってきたところ、幹の部分が折れてぐったりしています! 幹の部分がえぐれているようです。虫などは見当たりません。 窓の閉め切った暑い部屋にずっと居たためだと思います。 大切に育てていたのでとてもショックです。復活は可能なのでしょうか?どのようにケアしたらよいのでしょうか? よろしくおねがいします!

  • ソテツについて

    庭にあるソテツが1.5m程の高さになり、思いのほか育ってきてしまいました、根元には30センチくらいの株が3本も生えてきまして、葉っぱが張ってかなり邪魔です。一層のこと引きぬいてしまいたいのですが、そこで質問です。 (1)ソテツを引き抜くには庭園業の方にお願いすればいいのだと思いますが、一般的な相場ではいくらくらいでしょか? (2)結構立派に育っているので、庭園業の方などを仲介してどなたかに販売はできるものなのでしょうか?伐採費用がペイできれば十分なのですが、その程度には売れるものなのでしょうか?

  • 蘇鉄の育て方について

    2つの葉が出ている蘇鉄を今年はじめに購入しました。大きさは今も片方の葉の長さが15センチぐらいです。5月に少し大きい鉢(W125×D125×H125)に植え替えしました。新しく2本の茎が出たのですが、長く伸びすぎてしまい、今は2本ともダラ~ンとして元気がありません。それとは別に、もともとあった葉っぱのついた茎2本も、最近、元気がなくなってきたように思います。 蘇鉄が元気を取り戻す方法をどなたか教えてくださいませんか。 よろしくお願いします。

  • ソテツが枯れそうです

    昨年夏より、小さなソテツを育てています。 夏から秋にかけて、葉が2枚ほど出てきました。初めからある葉を含め現在5枚ほど出ています。 冬になってからも暫く外においていましたが、急に枯れだしたので、土を入替えて室内においています(ここ3週間程は室内)。根は腐っていませんでしたが、その後新しい葉も出てこないので心配です。 このような場合、枯れた葉は、切ってしまったほうが良いのでしょうか。ちなみに東京都市部で育てています。また雄株か雌株かは不明です(調べ方がわからなかったもので) 宜しくお願いいたします。

  • ソテツが育ちすぎ

    10年ほど前に宮崎で購入した小さなソテツが現在は 葉の直径が1,2m位になり高さも1m位に成長しました 岩手ですので冬は厳しいので、秋口から春5月までは部屋に 運び込んでますががこの作業が大変になってきました 葉は切り詰めることは可能でしょうか?、形がおかしくなりますが どうするべきかな病んでます、 アドバイスお願いいたします。

  • ソテツについて

    大きくなってきた木の枝を切って、 それを植えて育てるということは成功するものでしょうか。 また枝葉どこから切ればよいのでしょうか。