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海外投資についての二つの考え方
資産運用について、全くの素人です。 年収の3倍程度の現金を緊急資金に確保した残りとして、10年以上使う予定の無い剰余金が2000万(定額貯金1200、個人向国債800)あります。このうちの定額貯金1200万を運用しようと思い、何冊かの入門書を読んだところ、次の二冊が合理的だと思いました。ところが、それぞれ海外投資についての考え方が異なります。 (A)山崎元著 お金がふえるシンプルな考え方:為替リスクは投機のリスク。個人投資家は機関投資家のように為替ヘッジを頻繁に行うわけでもないので、為替リスクについてはさらに慎重であってよい。 (B)橘玲著 臆病者のための株入門:世界市場に最適投資をするためには金融資産の85%を外貨建てで運用しなければならない。 トヨタやソニーなどのグローバル企業の株式を購入すればその業績を通してある程度は国際投資したことになるし、最終的には円に変換しなければ使えない(海外移住はしない)と考えればA。国によるバラツキはあるものの、全世界をトータルで見れば経済が拡大するのが資本主義の本質だ、と考えればB。 一旦購入した金融商品は10年保持することを前提として、A,Bどちらの考え方に、より合理性があると思われますか?(短期の売買のために時間を使いたくないので) ちなみに不動産は未所有です。よろしくお願いいたします。
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どちらも合理的だと思います。 AとBは相反することを言っているようには見えません。Aは「世界市場に投資するな」と言っているのではないし、Bは「為替リスクに慎重になるな」と言っているのではありません。 日本は今後あまり経済的に成長しないので、世界に投資するのは考え方としては合っています。また金利も超低金利なので、債券でも利回りがよくありません。 これらは両立する考え方です。
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- Trane37
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A,Bともに良書ですね。また、#1さん、#2さんの回答も的を得ていますと思います。 山崎氏の主張はグローバル・ソブリンやFXなどの海外債券、あるいは通貨それ自身への投資への批判として書かれたものと理解しています。つまり為替リスクは、それに見合うリターンが伴わないので避けたほうが良いという視点だと思います。 橘氏は、世界の株式市場をまるごと保有すると、90年代の日本市場の低迷などの各国の個別要因を排除でき、世界経済の繁栄の恩恵を継続的に受けることができるという考えだと思います。 両者はそれぞれ正しい考えだと思います。また、#2さんがおっしゃるように、外国企業株式の価格は、為替市場から独立的にその国際的企業価値に収束する(とくに多国籍企業)と考えます。 したがって、世界市場を丸ごと保有するという橘氏の考えを中心にして、為替リスクの低減につながる、日本株や、経済成長著しい新興国株式の比率をやや上げるというのが良いバランスではないかと思います。また、この比率や、スタンスは将来どこの国で生活するか、どの通貨で資産を保有するかにもよるのではないでしょうか。
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ありがとうございます。 なるほど。国を問わず株での運用が良いということですね。アメリカの住宅バブル問題の影響があるので、もうしばらく様子を見てから投資しようかなと思います。
- free-shisa
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おっしゃる通りです。 法整備・契約書・出口戦略等、もろもろ踏まえて海外は、株式にしても不動産にしても、運用する必要があります。
お礼
ありがとうございます。 素人には無理。専門家に頼めばコストがかかる。ということで、そんなに甘い話はありませんね。
- free-shisa
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先ほどのご質問です。 1点張りはやめておくべきです。一部そのように運用していると、利益率が大きいからです。 アジア圏の不動産投資は、地域により賃料収入は期待できない(もともと安い)所もあり、転売益重視ですべきです。周囲の状況等を踏まえ、きっちりと今後利用が見込まれる物であれば、賃料収入も踏まえて計算できます。ただし、それ以外の場合は、都心部周辺でただ買うだけで、上がっていく場所も多いです。 3分の1をそういったもので運用し、3分の1を定期預金、残りを国際やファンドで運用するといった分散をしておけば、何かあったときに使うことが容易にできると思われます。 ハイリターン・ローリターン・すぐ使える、と分ける形です。
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ありがとうございます。 海外不動産投資については現地の知識が無いと難しいでしょうね。 他人の土地に無断で建物を建てても、所有者が気付かずに数年経過した場合には占有者に既得権ができてしまうような国もあるそうですから。
- free-shisa
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ご回答いたします。 FPをやっております。はじめまして。 私自身、お客様には国内の商品は、頻繁に行うトレード以外の物はおススメしておりません。 海外は、割安不動産を持つのも1つの手です。昔中国で、不動産投資をして頂いたお客様は、今現在億万長者となっております。 株・ファンドに関していいますと、結局は企業の業績ですので、上がり下がりが発生します。それは先進国だろうと新興国だろうと同じです。 しかし、新興国の不動産は下がり得ないというのが現状のところもまだまだ多いです。10年間置いておくと相当な資産に変わることでしょう。 そのころには、転売のいい時期がきていることでしょうね。 以上。普段の仕事より。
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ありがとうございます。 不動産投資というと現物の購入でしょうか? 一点張りすれば当たりが大きいということでしょうが、まあ、億万長者は身の丈に合いません。円建て資産ばかりだとインフレに弱いので外貨建て資産を持っていても良いかなというところです。そうでなければ全額個人向け国債を買ってしまうところです。
外貨預金やFX、債券のように通貨そのものを所持する場合と、外国企業の株を所持する場合とで、考え方はだいぶ変わると思います。 前者は100%為替リスクを負うことになりますが、後者は理論上は「企業価値」を買っていることになるので、その国の通貨単位とは独立して測れるはずです(だから株はインフレに強いと言われる)。現実には短期的な変動は受けるでしょうが、長期的な保有であれば、私は外貨建てであっても何ら問題ないと思います。 特に成長国の企業の株式を買うのであれば通貨価値の上昇にも期待して外貨建てとするほうが自然なように思います。(国には期待しないけどその国の企業には期待したいと言うのであれば円建てになるのでしょうが・・・)
お礼
ありがとうございます。 外国株式となると、Bで推奨されているようにインデックスファンドを購入するのが妥当ということでしょうね。インデックスファンドはトレーダーの食い物にされているから止めておけという説もありますが、自分で外国株式のポートフォリオを組むような手間はかけたくありませんから。
お礼
さっそくご回答いただきましてありがとうございます。 おっしゃるとおりかと思いますが、実際問題としては、Aを重視すれば円建て商品をメインにすることになりますし、Bを重視すれば外貨建て商品をメインにすることになり、悩ましいところです。 ただ、現状では、人的資産(サラリーマン)も含めて全て円建て資産しか所有していないので、将来、日本の国際的価値が下がった場合に全ての資産価値が下がってしまうという問題があります。資産を増やすという観点ではなく、変動を減らすという観点では外貨建ての意味があるかもしれません。