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頚椎内腫瘍のアストロサイトーマ手術について
- 頚椎内に大きなアストロサイトーマが見つかりました。手術の見込みとリスク、他の治療方法について知りたいです。
- 頚椎内のアストロサイトーマによる症状として右手の痺れ、左手のしびれ痛み、左足の痺れと冷感があります。最近は腰の痛みと右足の運びにくさも出てきました。障害者3級で障害者手帳はありません。
- 整形外科の主治医からは将来的に手術を進められていますが、手術の見込みやリスク、他の治療方法についての相談があります。また、専門の病院やおすすめのドクターについても知りたいです。
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1 アストロサイトーマとは神経膠細胞由来の腫瘍です 場所としては頚椎(=骨)というより,その中を通る 脊髄(頚部では頚髄)の中に腫瘍があるわけです 腫瘍そのものを取るとおそらく相当な神経機能障害が予想されるので 頚髄の周囲の頚椎を削ったり,切って形を変えて組み立てたり 器具を併用したりして 頚部の脊柱管のスペースを拡げることで 圧迫の影響を減らそうという意味だと思います すなわち,腫瘍をなくす,という目的ではありません タテに長いのでおそらく後から手術するでしょう 頚髄に基本的には触らないので神経損傷の可能性は少し少ないとは いえますが無い訳ではない 術後出血によって圧迫されるなんて 可能性もないわけではない 骨を削るので 骨の安定性が犠牲になります程度は計画次第です 最大3分の1程度まで削ることがあり,日常生活では支障なくても 交通事故などではケガしやすくなる タテに長いので,安定性確保のためにタテに長い器具を使った場合 頚部の回旋性が減る,クビが横に回らない 固定される様に なるかもしれません これも手術計画次第です 2 無いことは無いけど手術より優先順位は下がります まず,組織診断が必要,すなわち腫瘍の一部を取って(生検)本当に アストロサイトーマなのか,その中でもどういうタイプなのかを 確定しないと化学療法はできません ところが,頚髄の場合 神経組織を取るわけですから,生検だけで症状が出てしまう可能性が少なくないです. 問文にある手術説明は生検について触れてない するつもりが無いのかもしれない 小児では(脊髄は知りませんが脳では)アストロサイトーマに 対して化学療法を行う事もあります.ただし,腫瘍の種類が ちょっと異なります Pub Medで文献検索しても小児の報告ばかりです 北大の先生の発表を聞いたことがありますが小児には良く効いてました アストロサイトーマに限らず,一般論として 化学療法は 正常細胞と異常細胞のなんらかの差を利用して選択的に たたこうというものです.良性腫瘍や悪性度の低い腫瘍ほど この差が小さい,副作用すなわち正常細胞への影響は 腫瘍の種類には関係ないので 悪性度の低い腫瘍ほど メリットの少ない選択となるわけです 脊髄は放射線にも(正常細胞が)弱いので放射線治療も 行う事もあるけど 効果や意義は限定的です 3 関西なら大津市民病院 ダントツの症例数 藤枝平静記念病院(静岡)花北先生は執刀3500例の大権威 脊椎腫瘍という意味では福井大学は腫瘍病理に熱心です 独協大学の金教授も脊椎では有名でバリバリやっておられます なお 整形外科も脊椎は扱いますが 脊髄すなわち神経に 触れる手術はまずしません 扱いに慣れてないからです 3つの施設で同じ治療を薦められたということは 専門家なら誰が見ても同じ戦略だということだと思います それを踏まえて術者を選ぶのはおおいにけっこうなことです 質問例のような髄内腫瘍は脳神経外科で扱います
その他の回答 (1)
- inoge
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順天堂大の新藤一先生も脊髄腫瘍ではエライらしいですね コングレスの会長をされてます 広島大も腫瘍病理にすごく熱心だし 意見が一致してるなら結論にするしかなさそうです
補足
ありがとうございます 8月に 東京クリニックと大津市民病院へ行ってみる予定です よい方法が見つかるといいです 本当に感謝いたします
補足
本当にご丁寧な回答ありがとうございます やっかいな部分だけに非常に不安ですが 上記の病院等 色々当たってみて決めたいと思います。 検査→結果を待つ時間が怖くてなかなか気がすすまなかったのですが 手遅れにならないよう手を打ちたいと思います ありがとうございました