• 締切済み

プランクの式について

プランクの黒体放射式はいろいろな形がありますが、λ^5が分母にある式の分子は 8πhc となっています。これをグラフにすると、放射第一定数 C1 として 2πhc^2 に変わってしまいます。 なぜなのでしょうか。

みんなの回答

  • YHU00444
  • ベストアンサー率44% (155/352)
回答No.2

ANo.1の再質問で気付きましたが、よく考えますと、ANo.1は「立体角の表面要素dΩあたりのエネルギー流束」の説明をしているのでした(失礼)。 ということで、ANo.1の説明を以下のように訂正します。 まず、黒体表面の面積要素dSの法線方向からθだけずれた方向に輻射されるエネルギーはIλdSdtdΩではなくIλcosθdSdtdΩとなります。 このとき全立体角での積分が∫dΩIλcosθ=4Iλですから、黒体表面のエネルギー流束と空洞内のエネルギー密度との間に4Iλ=cUλの関係が成立するわけです。 http://www.civil.kyushu-u.ac.jp/toshi/Lecture/Kankiso/Kankiso11.pdf ※実は、黒体輻射の問題というのは(1)恒星の表面温度[天文](2)惑星や恒星のエネルギー収支[地球物理](3)熱平衡にある(光子で満たされた)空間のエネルギー[物理]のそれぞれで着目するところが違うので、3種類の異なる表式が出てしまったわけです。 たとえば、天体では黒体とは恒星のことだから星の発光のイメージで(1)式を使うけれども、量子や統計力学をやる分には表面の温度よりも空間のエネルギー密度の方を使うことが多いから(3)式ですべて済ませてしまう、という風に流儀がそれぞれ違うんですね。 たとえば、初期宇宙の理論etc.では(3)だけあれば十分で他は全く使いませんし、一方で工学系で金属の温度測定をやるのに必要だということなら(1)式の方が実用的かもしれない。 ということで、表式が色々あるのは単に天文・地物・物理の派閥争いみたいなもので、結局中身は大して違わないということでご理解頂ければと思います。

3801R
質問者

お礼

πの件は何となく分かりました。今回の質問も熱伝導を調べていて直面した問題でしたので上記のサイトも参考になりました。 それでも式を導く過程の理論は私には難しすぎます。πがあったりなかったりなど、ちゃんとした理由があり、記載ミスなどではないことで安心しています。計算結果による式を利用するだけの実力しかありませんが、工学的にはそれでもいいかと自分を慰めています。 ありがとうございました

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
  • YHU00444
  • ベストアンサー率44% (155/352)
回答No.1

この問題、実は「プランクの黒体輻射式にはいろいろな形がある」理由を考えると、答えは明らかだったりします。 たとえば、波長λ~λ+dλ間にある黒体輻射の「エネルギー流束(単位面積あたりのエネルギー放出量)」をIλとすると、Iλは Iλ=(C1 /λ5) {exp(C2/λT)-1}^-1[W/m2・1/m] C1(放射第一定数)=2πhc^2[W・m2],C2(放射第二定数)=hc/k[m・k] と表せますが、これを黒体表面と熱平衡にある空洞(電磁場)の「エネルギー密度(単位体積あたりのエネルギー)」Uλに着目すれば、4πIλ=c*Uλの関係から Uλ=(8πhc/λ5){exp(C2/λT)-1}^-1[J/m3・1/m] と書けるわけです。 ※いま単位波長あたりで考えているので、それぞれ1/mだけ次元が変わることに注意! ○「4πIλ=c*Uλ」の導出 まず、単位波長・単位体積あたりに立体角要素dΩの方向に進んでいる電磁波のエネルギーをu(λ,Ω)とします。このとき、断面積dS・長さc*dtの円筒を考えると、円筒内の電磁波のエネルギーはu(λ,Ω)dS*c*dtです。 さて、これが熱平衡でdt間に黒体表面dSから出てきた光であったとすると、IλdtdS=u(λ,Ω)dS*c*dtですから、Iλ=c*u(λ,Ω)が成立します。また、∫dΩu(λ,Ω)=Uλです(∫dΩは全立体角についての積分)。 さらに黒体輻射は等方的ですから、エネルギー流束Iλは方向によりません。よって、∫dΩIλ=4πIλ。∴4πIλ=c*Uλ(終了) ということで、要は、黒体輻射という物理現象のどの部分に着目するか?によって表式が違ってくるので、係数も変わったというお話でした。

3801R
質問者

お礼

ご解答ありがとうございます。プランクの式自体が難しすぎるのか、ホームページで説明されている積分などはほとんど分かりません。 「4πIλ=cUλ」だと2hc^2 となって π が消えてしまいます。 このような式もホームページでみられますが、これ以外の式中の形式は全く同じだから尚混乱します。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • プランクの式

    プランクの式を使って地球の熱放射エネルギーを求める問題があるのですが、単位で苦戦しています。 光速は ms-1 プランク定数は Js ボルツマン定数は JK-1 温度は K 波長は m(μかn、10のー6とかー9乗メートル) そろえるべきものは長さ(m)だけでしょうか?根本を理解していないので、わからなくなってしまいました。ちなみに、200-300kで波長が15μmで計算してみると、答えが1万いくつになり、全然違う感じです。どなたか助けてください!

  • プランクの放射式

    プランクの放射式 I=(8πhν^3/c^3)*(1/((e^(hν/kT))-1)を 波長λ120nmから180nmの範囲で積分したいのですが,わかりません. ν=c/λです

  • プランクの放射式

    プランクの放射式(8πhν^3/c^3){exp(hν/kT)-1}^1 をνではなくλを用いて表す、という課題がでましたが、いまいちやり方がわかりません。積分や他の公式を使うのでしょうか? わかる方教えてください。

  • 量子?

    【問題】プランクの式  ρ(ν)=(8πν^2/c^3)*[cν/exp(cν/KBT)-1]ではなく レイリージーンズの式 p(ν)=(8πν^2/c^3)*KBT を用いた場合 ステファンボルツマンの式はどんな形になるか導出せよ。 (考えたこと) プランクの放射公式からの導出 黒体放射のプランクの放射公式(1)は、振動数νの関数として、 ρ(ν)=(8πν^2/c^3)*[cν/exp(cν/KBT)-1] c:光速度 h:プランク定数 k:ボルツマン定数 空洞内のエネルギー密度は、全振動数について積分することにより求められるから (途中省略) エネルギー密度と放射強度の関係式I=(c/4)*ρに代入し、 π,k,c,h-は、全て定数であるのでI=σT^4を得る。 プランクの放射公式からの導出はわかるのですが、 レイリージーンズの式 p(ν)=(8πν^2/c^3)*KBT を用いての(置き換えて)積分計算によりステファンボルツマンの式はどんな形になるかが 分かりません。お願いします。

  • プランク定数の実験をしたのですが...

    eV=hνーwの式に最小二乗法を用いて、そこに実験で求めた数値を代入してプランク定数をもとめました。 それともうひとつ、実験で求めた電流と電圧の値を平均してそこからeV=hνーwのグラフを作り、傾きを計算してプランク定数をもとめました。 でも、その値がものすごく違っていて、どうしてそうなったのかわかりません。考えられる原因はなんでしょうか。だれか教えて下さい…。

  • 黒体輻射におけるプランクの分布則に関する質問です。

    黒体輻射におけるプランクの分布則に関する質問です。 プランクの分布則で、(υ,T)を変数として表した式から、(λ,T)を変数とする式へと変換したいのですが、 なぜか求めたい式とは-1倍違ってきてしまいます。 ちなみに導出では(υ,T)の式に対して、υ=c/λ,dυ=-c/λ^2を代入しました。 物理化学初学者です。 分かる方がいらっしゃいましたら、何が間違っているのか教えていただけないでしょうか?

  • 近似式

    プランクの放射公式に関連することなのですが、 exp{hc/kλT}-1というのが分母に入っていると思います。 この指数関数の項が1に比べて非常に大きいときは-1はむしできるとあります。 この1に比べて非常に大きいとはどのくらいであればいいのですか? 問題としてよく成り立つのは各温度についてどんな波長域かというのがあります。 私は、温度を具体的に決め、exp{hc/kλT}が最大値がないものと考えましたが当然もちませんでした。 どのようにすすめていけばいいですか?

  • 化学工学の質問です(Plankの式/放射伝熱)

    化学工学の質問です(Plankの式/放射伝熱) Plankの式(画像参照)をλで積分して、Eb(黒体放射エネルギー;画像参照)を出したいのですが、 積分の過程が良く分からないです。 λが分子分母に出てきてしまいますし、 どのように積分するのか手段が乗っているサイトや、積分過程等、 宜しければ是非教えてください。

  • レイリー・ジーンズの式からプランクの式を出すには?

    レイリー・ジーンズの式は、振動数が小さいときにしか成り立たないと習いました。 プランクの式において振動数が小さいときに、レイリー・ジーンズの式が成り立つことを、レイリー・ジーンズの式をマクローリン展開をすることで近似したいのですが、その方法がわかりません。 プランクの式:(8πhν3/c3){exp(hν/kT)-1}‐1←マイナス一乗です レイリー・ジーンズの式;(8πkT/c3)ν2

  • プランク長の定義はなんですか

    プランク長について質問します。ネットにこのような記載があります。 プランク質量はコンプトン波長をπ で割ったものとシュヴァルツシルト半径とが等しい長さとなる質量のことで、プランク長はその長さのこととあります。 プランク質量を計算すると、 プランク質量は、ルート((hバー)*(光速度c)/G)となります。 プランク長の定義はシュバルツシルト半径のことですか。そうだとすると、シュバルツシルト半径に、 にプランク質量を代入すると、プランク長は ルート((hバー)*G)/(Cの3乗))ですがその2倍になってしまいます。プランク長の定義は何ですか教えてください。 Gは万有引力の定数。

このQ&Aのポイント
  • 現在のドアホンは買い替えたいが、室内子機2台をそのまま使用したい。
  • 最近のドアホンは室内子機がワイヤレスで親機と接続するが、空き端子に旧子機を接続できるか疑問。
  • 配線を活用して、室内モニターを新品に置き換えつつ、調子の良い室内子機はそのまま使用したい。
回答を見る