• ベストアンサー

電子配置について

最外殻の電子軌道に8個電子があるときがもっとも安定である。という理論が多くの化合物で有効であると授業で習いました。 しかし軌道のエネルギーは量子数nに依存するので最外殻電子が2n×nのときに最も安定なようにも思うのですが・・・どうして8個で安定なのでしょうか?

  • 化学
  • 回答数3
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.3

1電子系では軌道のエネルギーは主量子数 n のみに依存しますが, 多電子系では方位量子数 m にも依存し, n が同じなら m が大きいほど (平均的に原子核から離れるため) エネルギーが高くなります. その結果, 3d と 4s のエネルギーがほぼ等しい (か 4s の方がむしろ低いくらい) ため, K, Ca では先に 4s がつまることになります. 4p よりは 3d の方がエネルギーが低いため, その後 Sc, ..., Cu で 3d がつまっていきます. これが「遷移元素」です. なお, 3d と 4s でエネルギーがほぼ等しいため, 3d へのつまりかたは単調ではありません. とくに 3d5, 3d10 になる配置は安定化される傾向が強く, その結果 Cr や Cu では 4s 電子が 1個になっています. あと, s と p の間のエネルギーギャップを反映して, 最外殻に 2個の電子を持つ場合にも安定になる可能性があります. 例えば Be は Ne と同じく 2原子分子が観測されていない (第2周期で等核 2原子分子が観測されていないのはこの 2つだけ) ですし, 工夫をすれば 1族の Na や K などは陰イオンを作ることも可能です. もちろん 2族元素は 2価の陽イオンになりやすいので, この安定性はなかなか見出しにくいんですが....

その他の回答 (2)

noname#62864
noname#62864
回答No.2

8個というのは希ガスの電子配置であり、s軌道とp軌道が満たされた状態ということになります、 2n×nというのは、量子数nの軌道に収容される電子の最大数です。 しかし、軌道の安定性は必ずしも主量子数のみで決まるのではなく、方位量子数も関係してきます。 結果的に、3s軌道の次に安定なのは3p軌道であり、その次が3d軌道ではなく、4s軌道になっています。そのため、3d軌道よりも、4s軌道が先に満たされることになり、結果的に、周期表では第4周期から遷移元素が現れることになります。

noname#160321
noname#160321
回答No.1

>最外殻電子が2n×nのときに最も安定 これはどういう計算でしょうか? 八電子のオクテット則はs軌道二電子p軌道六電子で結合性軌道が埋まるからです。これ以上入れると反結合性軌道に電子を入れなければならず、酸素分子が三重結合の強さに及ばない例の如く不安定化されてしまいます。

mealer
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 とてもわかりやすかったです!! 質問についてですが、 主量子数nのときn番目の殻に収容できる電子の最大数は2n×nなので、そのときに安定ではないのかな?と考えました。

関連するQ&A

  • 電子配置で困っています

    電子配置では最外殻が8個で安定し、他は8になろうと化合するとありますがなぜ金や銀はそのまま存在しているのでしょうか? これが分からないと赤点になってしまいます。助けてください!

  • カリウムの電子配置について

    この度教育実習で高校1年生の化学を教えることになった者です。 GW明けから実習がスタートするので、現在授業研究を行っています。 そこで教える内容が「原子とその構造」や「原子と電子殻」なのですが、電子配置に関してどう教えればいいのか迷っています。 Arまでは最外殻を満たすよう電子が配置されていく一方、K、Caに関してはM殻が埋まっていないにも関わらず、N殻に電子が配置されていくので、この説明をどうしたものかと・・・。 大学で習う軌道の話を踏まえればわかるのですが、高校1年生、化学を0から習う子供たちにそのような説明は授業ではできないと思いまして。 以下、自分が考えてみた説明なのですが、果たして子供たちにこのように説明しても良いかどうか、もしわかる方いらっしゃいましたらご意見・ご指摘をお願いします。 方針:K、Caに関して、3d軌道に入るよりも4s軌道に入る方が安定、ということはHeが1s軌道を満たすため、s軌道を満たすことを結果的にいえばうそじゃないのではなかろうか ・He,Ne,など、希ガスが安定なことをまず教える。(オクテットも教える) ・Arの次に入る電子はM殻に入ろうとして、立ち止まってふと考える。M殻に入ればオクテットが崩れてしまう。それに対し、N殻に入れば内殻のオクテットは保存されたまま、2つ入ればCaで最外殻がヘリウムと同じ安定な希ガス構造となる。それならこちら側から入って行った方がいいや。 ・こうしてM殻ではなくN殻から入っていく。 このように説明してしまうと、無機のSc以降でまた同じ壁にぶちあたることになる、Caを希ガスのように安定と誤解を招く、などの問題点が示唆されます。 どなたかこの説明に対するご意見・ご指摘をお願いします。

  • 電子配置について

    学校の課題で電子配置をキーワード(主量子数、K殻、L殻、方位量子数、s軌道、p軌道)を用いて説明するという問題があるのですがうまく答えることができないです。お願いします。

  • X線発生で失われた電子はどうやって補われるのでしょうか?

    X線の発生は、電子が飛ばされたとき(光電効果・コンプトン効果)、失われた電子殻の孔を埋めるためにその外側の電子軌道から電子が内殻に移動してくることで補われます。そのときに、もともと持っていた電子のエネルギーから、内殻に移ることで余分となるエネルギーを特性X線として発生させていると習いました。その外に出来た電子殻の孔には、またさらにその外の軌道から補われ、そのときにも特性X線が発生し、その外は、さらにその外側から補う・・・この繰り返し(K線、L線、M線・・・)。しかし、そうなると結局、総電子数が足りなくなるように思います(最外殻の電子は補ってくれるその外の軌道がないので、ひとつ減ったままで終わる)。最外殻電子の数が変われば、結合状態が変化してしまい、物質そのものが変化してしまうと思うのですが、実際たいていの物質は、X線を何時間照射しても、基本的な構造は変化しません。つまり、その場合は、電子が元の状態に戻るように、どこからか補われていると思うのですが、X線発生で失われた電子はどうやって補われるのでしょうか?外殻に行くほど電子の持つエネルギーも大きくなるので、失われた最外殻電子を補ってくれている相手は一体何なのでしょう?よろしくご回答お願い申し上げます。

  • 遷移金属化合物に不対電子を持つものが多いのはなぜ?

    こんにちは。 典型元素化合物では、不対電子を持つ安定な化合物となると、NOやO2、嵩高い置換基で不対電子を保護した化合物くらいしか存在しません。 しかし、遷移金属化合物ならばCu(H2O)6^2+やVCl3のように、不対電子を持っている安定な化合物がたくさんあります。 一般に不対電子を持っていれば不安定なはずなのですが、なぜ遷移金属化合物ならば安定なのでしょうか? 不対電子を収容する軌道のエネルギー順位などが関係してくるのかと思いましたが、資料が得られませんでした。 どうかよろしくお願いします。

  • 電子のとり得るエネルギーは連続的?

     原子や分子の軌道上の電子は、とり得るエネルギーの値は とびとびだが、金属内の自由電子のエネルギーはどんな値に もなり得ると聞きました。  このような時の電子は量子とは呼べないのでしょうか?

  • ボーアの量子化について

    ボーアの量子化条件のどの点が理論的に説明できない仮定と なっているのでしょうか?? 電子の軌道半径はとびとびの値しか持たないといっていることなのか、 n番目の軌道をまわる電子のエネルギーをEn,Emとすると、hν=En-Em のエネルギーの光を放出して電子の軌道がnからmに遷移するといった、プランクの式hνに結びつけたところなのか 原子の軌道上の電子はニュートンの運動方程式に従わないと仮定した ところなのか   このへんがどうなのかよく分からないので、 この問いがいいたいことは何なのか参考程度に教えてください お願いします。

  • 量子力学の分野の計算です。

    計算のやり方を教えてください。 「Bohrの理論における水素原子での電子の軌道半径rnおよび軌道のエネルギーEnと主量子数nとの間にはどのような関係があるか?」 自分でやってもよく分からなかったので化学に自身のある方お願いします。

  • イオンの電子配置

    特に遷移元素に多いのですが、イオン化しても閉殻構造にならないものが多くあります。 Fe2+、Fe3+、Cu+、Cu2+、Tl+、Cd2+、Au3+ etc... これはなぜなんですか? なぜ閉殻構造でないのに安定化するんですか? 副電子殻(s,p,d,…)は知っています。 電子の入り方が3d軌道と4s軌道で逆転するのも分かります。 3dと4sではエネルギー差があまりないので、3d軌道も反応に関係するんだと思いますが……

  • 多電子原子の電子配置

    多電子原子では、電子数が増えるにつれ、電子は順に1s→2s→2p→3s→3p→4s→3d→4p・・・の軌道を占めていくと聞きます(n+l則: Krechkuwsky則)。水素原子における電子状態の計算では、2s軌道と2p軌道は縮退していますが、多電子系では2sのエネルギー準位が2pより低くなるのはなぜでしょうか? 多電子系では、電子間のクーロン相互作用のために縮退が解けているというのは予想できますが、2s軌道のエネルギー準位が2pのそれよりも低くなる(逆ではない)事を直感的にイメージする方法はあるでしょうか?