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光学迷彩は実現可能か？
ＳＦ映画やアニメなどにたまに登場する技術に「光学迷彩」というものがありますが、あれは実現可能な技術なのでしょうか？ 2年くらい前にテレビで未来の技術がどうたらってゆー特集を見てたら なんかもう米軍では実現間近みたいなコトを放送してたような記憶があります。 その番組では 再帰性反射材で作った服の表面に、反対側の映像を映して 透明になったように見える服を実験的に作って実演してました。 ですが、映画やアニメのような透明人間とは程遠いものでした。 お詳しい方がおられましたら、ご教授ください。
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確かに再帰性反射のものは透明人間とは程遠いですよね。 あんなものを透明人間と銘打って大々的に取り上げるTV局は何を考えているのか。 まあそれなりに有用なものだとは思いますが、少なくとも透明人間ではない。 再帰性反射は問題外として他のアプローチを挙げると、まず1つがNo1さんの言う「片側で受光、反対側で発光」というものです。 そしてもう一つの方法が、スーパーレンズというものを使う方法です。 これはメタマテリアル(直訳すれば「超物質」)と呼ばれるモノからできており、屈折率がマイナスの値を持つという今までにないレンズです。 これを使うと、円筒形のスーパーレンズの中央付近にある物体の周りを光が迂回して通るため中の物体が見えなくなる効果があります。 現在のところ、波長の長い電波領域では実験が行われていて、多少の迂回効果が見られるようです。 これが可視光で精度良くできれば光学迷彩になります。
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もしそれが実現したとしても、致命的な欠点があります。 地上にあるほとんどの物体は光を出さず、光を反射しているだけです。 隠したい物体の向こう側にある光をそのまま同じ方向に通過させることが、仮に出来たとしても、隠すべき物体によって光源からの光を遮ってしまうことになります。
お礼
そっかぁ～。。。なるほどなぁ まだまだハードルは高いなぁ ご回答ありがとうございました。
映画に出てくる光学迷彩スーツは、ある１点に当たった全ての方向からの光を、完全に適切な方向へ出力する性能を持っており、このようなことは現代の技術ではとうていなしえるものではありません。 あらゆる方向からの光をアナログ方式で捉える光素子と、あらゆる方向に異なる光を照射できる光源が必要で、そのような装置がミクロサイズの大きさを持っていなければならず、かつそれを服を１着作るほど大量に用意しなければいけません。 現代の技術ではハードルが高すぎます。 第一、今は世界大戦クラスの大きな戦争はありませんし、そもそも街中を歩いても気づかれないほどの完璧な光学迷彩は必要ないと思いますよ。 特殊部隊の兵士は、戦車を草薮に隠す際、民間人が１００メートルまで近づいても見破れないくらい完璧にカムフラージュしてしまいます。 これは隠すための道具が優れているのではなく、そこまでできるよう訓練するのです。 光学迷彩は現実にはそのような技術と併用することになりますから、ある程度隠せればもう充分なのではないでしょうか。 もちろん、迷彩スーツの性能が向上すれば、科学が職人技を駆逐することも今後あるかもしれませんが。
お礼
＞「特殊部隊の兵士は、戦車を草薮に隠す際、民間人が１００メートルまで＞近づいても見破れないくらい完璧にカムフラージュしてしまいます。 ＞これは隠すための道具が優れているのではなく、そこまでできるよう訓練＞するのです。」 訓練でそこまでできるものなんですね！！ 技術が追いついていない部分は訓練や一種の職人技でカバーするんですね。 なるほどです。 deagleさんが書いてくださった理論を現代の技術で服１着分に凝縮するのは まだまだムリそうですね。。。 ご回答、大変勉強になりました。 ありがとうございました。
お礼
スーパーレンズ、ですか。初めて聞くコトバです。 なるほど！見えなくする（ちょっと語弊がありますが。。）のではなく 見る側が認識できなくなる→間接的に透明になれる。 というコトですね！！ すごい技術（？というか発見？解析？）ですね！！ 大変勉強になりました。 ご回答ありがとうございました。