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製造間接費の予算 (工簿2級)
基準操業度と標準操業度の違いは何ですか? 教科書には、(操業度=作業時間とした場合) 基準操業度・・・年度初めに予算を立てるとき見積もった作業時間÷12 標準操業度・・・当月投入分を作るために必要な標準作業時間 とありました。 標準操業度とは会社が目標とすべき操業度ですよね? だから基準操業度は、標準操業度と等しくなるように予算を組むのだから基準操業度=標準操業度になると思うのですが・・・ 予算というものは少し多めに組むからこのイコールは成り立たないのでしょうか この言葉の違いを教えてください
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基準操業度・・・年度初めに予算を立てるとき見積もった作業時間÷12 標準操業度・・・当月投入分を作るために必要な標準作業時間 という説明に沿ってその違いを説明しますと、 製造設備は年間72,000時間を基準操業度とする。 当社が製造している製品αは一単位当たり3時間の機械加工を要する。 当月の製品αの製造量(投入量と製造量との間に差異は無いとする)は1900単位 月間の基準操業度は72,000÷12=6,000時間 当月の標準操業度は1,900×3=5700時間 このようにしてそれぞれ「年度初めに予算を立てるとき見積もった作業時間÷12」と「当月投入分を作るために必要な標準作業時間」が計算されます。 ここで >標準操業度とは会社が目標とすべき操業度ですよね? だから基準操業度は、標準操業度と等しくなるように予算を組むのだ から基準操業度=標準操業度になると思うのですが・・・ ということですが、短期予定操業度(操業度には考え方によっていくつか操業度概念があります)を前提とすると、基準操業度=標準操業度という等式も考えられなくはないですが、これは全てが上手くいった場合にこのようになると考えた方がいいかもしれません。 基準操業度は「年度初めに予算を立てるとき見積もった作業時間÷12」と言う定義からも分かるように年度初めの予定に基づいて計算された操業度です。ですから、各月の製造活動とは関係なく毎月画一的に「6,000時間」と決定されます。 これに対し、標準操業度は「当月投入分を作るために必要な標準作業時間」と言う定義から各月の製造活動によって左右されることが分かります。ですから、各月によって異なった標準操業度が計算されます。 つまり、基準操業度は月末にならなくてもその数値が分かる操業度であるのに対し、標準操業度は月末になって当月の投入量が明らかにならない限りその数値が決定されない操業度であると言う違いがあるのです。 >予算というものは少し多めに組むからこのイコールは成り立たないのでしょうか そう考えて納得がいくなら問題ないとは思いますが、毎月の製造活動によって影響を受けるものか否かという違いがある以上ずれることの方が多いのです。毎月計画通りに行けばイコールの関係は成り立ちますし、各月の標準操業度を合計すると年間の基準操業度となることもありえます。 こんな感じの説明で納得していただけるでしょうか?
お礼
growth-sharesさんまたお世話になります。 一年の目標と、その月々の目標とでは違うものなのですね。 季節物の商品だったら、一年通して同じように生産されませんもんね。 標準操業度を単純に12掛けて、それが基準操業度と等しくなるとは限らないですよね。 納得いきました! ありがとうございます!!