happenは不完全自動詞か?

このQ&Aのポイント
  • 英語の文法において、[happen]は完全自動詞であり、不完全自動詞ではありません。
  • [happen]という動詞は、何かが偶然に起こることを表す際に使用されます。
  • 一方で、[seem]は不完全自動詞であり、ある状況や事実に関しての推量や判断を表します。
回答を見る
  • ベストアンサー

happenは不完全自動詞か?

次の二つの例文について。 (1)It seems that John is pleased with his new car. →John seems to be pleased with his new car. (2)It happened that I saw her in the park yesterday. →I happened to see her in the park yesterday. (1)・(2)の例文はそれぞれ以下のような繰上げ構文に書き換えらる点では共通していますが、 それぞれの動詞の性質が異なっています。 [seem]は不完全自動詞であり、[happen]は完全自動詞です。 (1)の場合、形式上どうしても補語が必要になるわけだから、 この場合のitがとくにはっきりしたものをささない「状況のit」であるのは明らかです。 しかし(2)の場合、itを「状況のit」と考えることもできるし、 it=that I saw her in the park yesterdayという形式主語と考えることもできると思います。 (1)と同様に(2)も繰上げ構文に書き換えられることから考えても、 この場合のitも「状況のit」と考えるのが妥当だとは思うのですが、 そうなるとこの[happen]は不完全自動詞ということになってしまいます。 [happen]に不完全自動詞の用法はあるのでしょうか。

noname#42396
noname#42396
  • 英語
  • 回答数5
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.5

横から失礼。 seem も happen も非対格動詞(unaccusative verb)あるいは能格動詞(ergative verb)と呼ばれるもの、つまり 深層構造:V O (なんと! 主語がない!!) 表層構造:S V(なんと! 目的語が主語に!!) という変形を受ける動詞。 ただし、seem と happen では、O の品詞・種類が一部異なる。 seem の場合。 1.O=小節(small clause) 深層構造:seem [he happy] 表層構造:he seems happy. (小節主語が主動詞の主語の位置に移動して、主格を付与される) 2.O=節 2-1.節は時制節(that clause) 深層構造:seem [that he is happy] 表層構造:it seems that he is happy. (補文主語はすでに主格を持つので、主動詞の位置で改めて主格をもらうことができない。一方、主動詞も主格を付与しなければならず、やむを得ず、虚辞の it(≠状況の it) を主語に挿入) 2-2. 節は不定詞節 深層構造:seem [he to be happy] 表層構造:he seems to be happy. (不定詞は格を付与できないので、主語が格をもてない。そのため主動詞の主語の位置に移動して、主格をもらう) happen の場合。 1.O=名詞 深層構造:happened an accident 表層構造:An accident happened. (happen が格を与えないので、目的語は主語の位置に移動して、主格を付与される) 2.O=節 2-1.節は時制節(that clause) 深層構造:happened [that I saw her in the park] 表層構造:it happened that I saw her in the park. (補文主語はすでに主格を持つので、主動詞の位置で改めて主格をもらうことができない。一方、主動詞も主格を付与しなければならず、やむを得ず、虚辞の it(≠状況の it) を主語に挿入) 2-2. 節は不定詞節 深層構造:happened [I to see her in the park] 表層構造:I happened to see her in the park. (不定詞は格を付与できないので、主語が格をもてない。そのため主動詞の主語の位置に移動して、主格をもらう) 虚辞(expletive)の it は状況の it とは異なり、何も指示しない。 that 節を指すわけでもない。 また、that 節は主語ではない。 ×that he is happy seems. ×that I saw her in the park happened. 上の二つの文はいずれも非文法的。 非対格動詞・能格動詞については詳しく述べないが(このカテゴリーで検索すれば出てくる)、とにかく、自動詞には「非能格動詞(unergative verb)」と「非対格動詞・能格動詞」の二種類がある。 ほとんどの自動詞は非能格動詞だが、発着往来や出現を表す動詞などは非対格動詞である。

noname#42396
質問者

お礼

確認できました。 (1)It seems that John is pleased with his new car. →John seems to be pleased with his new car. (2)It happened that I saw her in the park yesterday. →I happened to see her in the park yesterday. はNP移動に伴い作られた、類似の構文ですね。 勉強になりました。

noname#42396
質問者

補足

貴重なアドバイス痛みいります。 なるほど、生成文法からのアプローチですね。 専門でないのであまり詳しくはないのですが・・・ 少し調べてから再度回答いたしますので、少々お待ちください。

その他の回答 (4)

回答No.4

「seem, happen という動詞の性質の違い」 seem は,seem +形容詞のような場合は,不完全自動詞ですが,seem to, it seems that の場合はそうではありません。 happen は常に完全自動詞です。

noname#42396
質問者

補足

(1)(2)のitも「状況のit」と考えるのが妥当 (2)happenは常に完全自動詞 この2つの前提から導かれる結論は、 (1)It seems that John is pleased with his new car. (2)It happened that I saw her in the park yesterday. この2つの構文は似てはいるけれど別の構文の可能性が高いということになります。 おそらく、(2)の英文は It so happened that I saw her in the park yesterday. という相関構文のsoが省略されたものでないかというのが、 私自身の考察です。 #4さんはどうお考えになられますか。

回答No.3

 確かに seem は,一般的に補語をとる不完全自動詞ですが, seem to do の場合,to do を補語とするかどうかは,意見の分かれるところです。    例えば,He seems to know the fact. のような場合, to know the fact を seem の補語と考えるよりも, (これは私の個人的な意見ですが) seem to を一種の助動詞と考え, seem to know で V,the fact がその目的語と考えた方がすっきりします。  happen to do にしても,happen は完全自動詞であり,to do は副詞的とする立場もあるでしょうが, seem to も,happen to も,ひとかたまりの助動詞のようにとらえるとよいでしょう。  そうすると,seem, happen という動詞の性質の違いは問題でなくなります。  It seems that の場合,形式主語構文とする立場もありますが,that 以下が真主語というのはおかしいので,ご質問者の言う通り,it は「状況の it」と考えてよいでしょう。  現実には,seem は rain などと同様,歴史的には非人称動詞と言われ,主語なしで用いられていたのが,やがて非人称の it を主語に取るようになったものです。  ただ,it seems that の that 以下を補語と考えるかどうかも意見が分かれるところです。  私の考えでは,it seems that にしろ,it happens that にしろ,これでひとかたまりの副詞のようなものであり,that の後にくる SV を修飾しています。it seems that = seemingly のように考えるのです。  私の考えでは,まず,seem to の段階で,seem は補語をとらないことになり,it seems that の場合も同様です。

noname#42396
質問者

補足

>seem to も,happen to も,ひとかたまりの助動詞のようにとらえるとよいでしょう。 そうすると,seem, happen という動詞の性質の違いは問題でなくなります。 確かに、クワークなどはこのような主張をしていますね。 私自身もその主張に特に異論があるわけではありません。 ただここで問題にしているのはそのような再解釈の是非についてではなく、 「seem, happen という動詞の性質の違い」そのものについてです。 ちなみにこの質問で問題にしているのはitを含んだ上の文だけです。

  • birdflew
  • ベストアンサー率10% (10/92)
回答No.2

It happens that I know the answer to your question. ってどちらですか?

noname#42396
質問者

補足

質問の意味がよく分かりません。 「この場合のitは状況のitか形式主語か」、という意味ですか?

  • ANASTASIAK
  • ベストアンサー率19% (658/3306)
回答No.1

>[happen]に不完全自動詞の用法はあるのでしょうか。 ありません。 仮に補語をとるとして、happenにS+V+Cである必然性 がありますか?そこがseemとちがう点です。

noname#42396
質問者

補足

確かに[happen]そのものに不完全自動詞の用法はないと思いますが、 このような英文の構成のなかで[happen]が補語をとる不完全自動詞的な品詞性を獲得したという考え方も充分可能です。 #1さんは(2)の上の文の場合、 it=that I saw her in the park yesterdayという形式主語と考えておられるのでしょうか? ちなみに今のところ、 itを「状況のit」と考える人;36人 it=that I saw her in the park yesterdayという形式主語と考える人;4人 です。

関連するQ&A

  • 不定詞に書き換える

    It seems that she is interested in history. と言う文章を不定詞を用いて書き換えたいのですが、 She seems to interested in history でいいでしょうか?良くわからないので教えて下さい。 もう1つあるのですが、 It happened that I was talking a bath. と言う文章をhappen to~を用いて書き換えたいのですが、こちらは全く分かりません。教えて下さい(泣)

  • happenですけど。使い方がイマイチ分らんです。

    happenですけど。 http://www2.alc.co.jp/ejr/index.php?word_in=happen&word_in2=...  自動って何でしたっけ?例えば、I happenだとBe動詞が要るんですかね? 英和辞書も引いたけど。分らん(・・?) 。Iで始まる時はどう使えばいいんでしょうか?to 動詞という不定詞ですかね?

  • What will happen to John~?

    What will happen to John~? これはなぜ文が成立するのかが分かりません。 what will 自動詞 前置詞 名詞 の順で成立するってことですよね? 他の例文もあればあればお願いします。

  • happenの用法を教えてください。

    こんばんわ。下記の質問、回答よろしくお願いします。 I had an extraordinary thing happen to me yesterday. という文があります。この文の場合happenはhappeningではだめなのでしょうか?これはある問題集に載っていたもので、happenを適切な形に変えなさいというものです。私はhappeningと考えたのですが・・・ 問題集の解説には「happenは自動詞なので過去分詞になって受動の意味を表すことはない。」とありますが、意味がわかりません。 もうひとつ教えていただきたい文があります。 A cuckoo hurries from wood to wood conscious of its crime~~~という文です。この文の文法構造はどうなっているのでしょうか? 主語はA cuckoo 動詞はhurries だと思います。そこでconscious はどのようにとらえたらよいのでしょうか。conciousは辞典で調べたところ、形容詞です。どこにかかるのかわかりません。ちなみに和訳は「カッコウは自分の罪を意識して木から木へ急いで~~~」となっています。 以上どうぞよろしくお願いします。

  • 英語 seem

    It seems that she went back to her hometown yesterday. この文と同じ意味になるようにカッコの中に入れよ。という問題で答えは下のようになります。 She seems (to have gone) back to her hometown yesterday. 私はここで、ん?haveなんで急に入ってきた?と思ったのですがこれは単に過去の出来事を表すためですよね? もし「彼女は故郷に帰るようだ。」ならば(というか過去形でなければ)上の文は、 It seems that she goes back to… となり、下の文は、 She seems to go back to… となるということですよね?

  • 仮定法?直説法?

    If it rained yesterday in Osaka, it would not happen.とあって 文意は「昨日大阪が雨だったら、それは起こっていないだろう」 となっているのですが、この文の解釈は直説法で正しいでしょうか? また、主節は「it would not have happened.」が正しいと思うのですが違いますか?

  • 関係代名詞

    That's the girl (who/that/which) I saw in the park yesterday. 中学参考書の問題なのですがこの中で正しい一つはどれなんでしょう?

  • 不定詞について

    不定詞の完了不定詞やIt seems that~について分からないことがあるので質問させていただきます(>_<); 各組の文がほぼ同じ意味になるように、英文を完成させなさい。 a)It seems that the picture was painted by my uncle. b)The picture seems ( )by my uncle. 答えは、to have been paintedで答えには訳が[その絵は私のおじによって描かれたようだ]と書かれています 私は[描かれた]なので受動態の不定詞だと思ってto be paintedにしてしまったのです なぜto have been p.pの形になるのですか? この文は受動態じゃないんですか? 見づらい文でばかな質問だと思いますがよろしくお願いしますm(__)m

  • 強調構文は時制の一致を受けるのですか?

    こんにちは。教えてください。 たとえば、 She met Tom in this park yesterday. という文の「in this park」を強調しようとした場合、 It is in this park that she met Tom yesterday. It was in this park that she met Tom yesterday. どちらが正しいのでしょうか? とある教材には、「元の文が現在ならIt is、過去ならIt wasとします」と書いてありました。これは、時制の一致のような感覚なのでしょうか。 しかし、別の教材の例文では、必ずしもそのようなことはないようです。 私個人としては、話し手の意識によって「両方アリ」なのではないかと思うのですが。 それと、「時制を合わせろ」というなら、未来の場合はどうなるのでしょう? She will meet him in this park tomorrow.は、 It will be in this park that she will meet him tomorrow. としなければならないのでしょうか? 何か違和感がありますが。やはり、 It is in this park that she will meet him tomorrow. の方がふつうではないかという気がします。 みなさん、どうかご教示ください。

  • 自動詞か他動詞か_forget

    漠然と疑問に感じていたことを質問します。 I'd better write that down, or I'm likely to forget it. 上記のような文があった場合、 forgetのように自動詞を持つ動詞であれば itがなくても構わないのでしょうか? 回答をお願いします。