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間接証明法について
間接証明法という言葉を昔、聞いたことがあるのですが、思い出せません。いったいこれは、どんな証明法なのですか?いくつかあったと思うのですが・・・。
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少し難しい話になりますが、普通の証明、つまり、直接証明は、「Aが正しい時、Bが正しいことを証明せよ」という問題の場合、Aが正しいとすると、出てくる色々な関係を元に、Bが正しいということを直接に導き出します。 他方、「間接証明」は、「背理法」とも言いますが、上の問題の時、「Bが正しくないとすると、Aが正しい場合、矛盾が出てくることが証明される」ということで、こういう場合、実は、Bは正しいのであり、Bが正しいという証明が行われるのです。 例えば、2の倍数は偶数だというのは、「直接証明」だと、実際2の倍数を造ると、nを整数とすると、2nの形をしています。この2nは、必ず2で割り切れるので、偶数です。 他方、「間接証明・背理法」だと、2の倍数が偶数でない、つまり奇数だとしてみると、奇数は、偶数+1で、これは2で割ると、あまりが1出てきます。というか、奇数の定義が、2で割ってあまり1が出る整数なのです。それ故、2の倍数であるということと矛盾します。 従って、2の倍数が奇数だとした考えが間違いで、2の倍数は偶数であったという証明です。直接に証明するのでなく、まず違っていると仮定すると、おかしなこと(矛盾)が生じるので、違っていると考えたことが間違いで、実は、違っていないのだ、という証明です。 これは、前提になるA自体が間違いであると、直接証明でBが正しいと証明しても、背理法でBが正しいと証明しても、どちらも当てになりません。証明にならないのです。 だから、実はAは正しいと決まっているのが普通です。もっと難しい問題の時は、Aが正しいかどうかから証明しなければならないのですが、高校程度で出てくる証明問題では、Aは普通正しいです。(また、Aは何かが、普通隠れています。表には出てこないのです。「自明のこと」とされている場合が多いです)。 --------------------------------- Aが正しい時、Bが正しいかどうかというのは、少し難しい話ですが、Aというのは、分解すると、「正しい命題」の集まり、つまり、定理が集まってできていると考えられるのです。 Bも、分解すると、実は、「基本になる命題」の集まりで、できています。 Aが正しい時,Bが正しいという直接証明ができる場合は、実は、Bを分解してできる「基本になる命題」が、Aから導かれるということで、Bの「基本になる命題」は、Aに含まれる定理の集合の一部だと考えられるのです。 Bが定理から成り立っていれば、Bは正しいということになります。これが直接証明です。 仮に、Bが間違っているとすると、Bの「基本になる命題」のなかの一つか二つか、あるいは極端には全体が、間違っていることになるのですが、Bのなかの命題は、実はAの定理なので、それが間違っているとすると、かならず「矛盾」が出てくるのです。 そこで、Bは正しかったという証明ができるのです。 Aが正しい場合で、Bが元々正しくない場合は、直接証明でも、間接証明でも、Bが正しくないという証明が出てきます。またAが正しくない場合は、Aからは、Bが正しいか間違っているのか、分からないといういうことになります。この説明は複雑になるので省きます。 --------------------------------- たとえ話として、四角形を考えてください。これがAとします。Aが正しい時、Bが正しいというのは、仮にBを円形だとすると、直接証明では、Aの四角形のなかに、Bの円が、そのまま入っているということなのです。それを証明するのです。 間接証明は、Bが正しくないとすると、Bの円の一部か、全体が、Aの四角形から、はみ出してしまうのです。この「はみだした部分」が、「矛盾」になるので、実は、Aの四角形のなかにBの円は入っていたのだという証明です。
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- shin189
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別名「背理法」と言います。下記URL参照願います。