• ベストアンサー

「量子」と「量子化されている」について

古いタイプの有機化学者の質問ですが宜しくお願いいたします。 軌道を説明するとき、s軌道、p軌道、、とエネルギーが不連続に上がっていきます。その時に「量子化されている」との説明がされています。 専門家の皆さんに、「量子」と「量子化されている」について、分かり易く(数式抜きで)ご教示頂きたく宜しくお願いいたします。

noname#30845
noname#30845

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

その場に応じたニューアンスの違いはあるかも知れませんが、私のイメージだと 量子:電子を量子力学的に扱った場合にでてくる離散的なエネルギー(大体hの定数倍の値)を持つ状態を量子と表現する。但しその離散的なエネルギーというのはあまりにも小さいので大雑把な近似では連続的にみえます。そのような場合には古典的な粒子と見えることになります。我々の古典的な見え方はその意味で大雑把な近似として正しい。 その意味で量子~離散的という言い方もできます。但し離散的なのはエネルギーです。また量子化というのは歴史的な理由で、我々が古典的な力学しか知らなかったために、古典的概念をミクロな世界で正しい量子力学へ移行する数学的な方法です。もともと正しい量子力学を基本に考えれば、「量子化(≒量子力学化)する」というのは我々人間が知識不足のために誤解していた自然のあり方を、正しい量子力学へと変更するという意味です。 よって量子化(量子力学的に正しい力学へ移行)すれば、正しい量子的(離散的なエネルギーを持った電子状態=h、2h、3h、4h、....)な振る舞いが導かれます。量子化の結果離散的なエネルギーが出てきたのであって、離散的なエネルギーを考えたら量子力学がでてくるわけではありません。離散的なのはあくまで結果です。(陳腐な例ですが次は一般には成立しません:お金持ちになったから幸福になる⇔幸福になったらお金持ちになる) oldappleさんの例だとs,p,dとか言う電子軌道はエネルギーが異なりますよね。その値を私は覚えていませんが、例えばEs < Ep < Ed となっているはずですが、それらの中間にもエネルギーE(?)がありそうなもんです、つまり Es< E(?) <Ep となるエネルギー。これは古典的な考えではp軌道とs軌道の中間にある軌道がありそうだからなんですが、これは量子力学ではないことがわかっています。つまり軌道は空間に連続的に存在しているわけではない。 その意味でこの場合エネルギーも離散的で軌道も離散的なものになっています。 量子可=単体 というのは意味が良く分りません。

noname#30845
質問者

お礼

ご教示有り難うございました。 とても勉強になりました。 ただ、「離散的」とい言葉の意味が、一般には「離散家族」とかにしか見られない言葉ですので、理解するのが大変でした。 最後のところは、 量子化とは、ひとつの単位になると考えると良いのですか、という意味です。

その他の回答 (1)

  • rangeru
  • ベストアンサー率34% (15/44)
回答No.1

 専門家ではありませんが、 量子:電子や光子など波と粒子の性質を両方考えるもの 量子化:離散的に考える だと思っています。古典力学ではエネルギーや時間などは連続量と考えますが、これを離散的に考えることを量子化と呼んでいます。

noname#30845
質問者

補足

早速のご教示有り難うございます。 「量子化」「離散的」という日本語から読み取れる意味がますます分からなくなりました(-_-;)。 量子化:単位 離散的:不連続 と理解すれば良いのでしょうか。

関連するQ&A

  • 波動関数の量子数について

    波動関数について勉強中なんですか s軌道 ⇔ 量子数 l=0 p軌道 ⇔ 量子数 l=1 d軌道 ⇔ 量子数 l=2 というように解釈してよいのでしょうか あと量子数から波動の形はイメージできるべきなのでしょうか。それともそんなものはシミュレーターですべきものなのでしょうか あともうひとつ、これを大学の“基礎現代化学”というので勉強しているのですがこれは一般に化学なのでしょうか物理なのでしょうか。カテゴリで迷いました

  • 電子の軌道と量子数について

    大学で化学を専攻している者です。 原子軌道の動径関数について、多くの化学系の参考書では最初の方のページで 主量子数nと方位量子数l、磁気量子数mlの説明とこれらの組み合わせによる軌道(1s,2px等)の表し方などについての基礎的な事項しか記述がありません。 そこでいくつか疑問に思ったのですが、 1.各量子数はどのような因子により[n=1,2,…]や[l=0,1,…]といった値をとるのか 2.s軌道の形は納得できますが、p軌道以降の軌道の形は何故それぞれ独特な形状を生むのか 3.任意のlに対し、mlは何故計2l+1個の量子数をもつのか(何故2l+1個の軌道が生じるのか) これらの疑問を解消出来そうな文献もしくはサイトなどございましたら、是非教えて下さい。 量子力学は勉強していませんが、そちらの分野の問題になるようでしたら量子力学もしくは他の分野の文献及びサイトでも構いません。 宜しくお願い致します。

  • 大至急です!大学化学の問題。

    大至急です! 大学化学の問題がわかりません。 なぜ多電子系になると主量子数が同じであるにも関わらず、方位量子数の異なる電子軌道のエネルギーが 3S<3P<3Dのじゅんになるのか説明しなさい。 大至急です。 どなたか解答おねがいします。

  • 分子軌道法と量子化学(力学)

    分子軌道法と量子化学(力学)はどういった関係にあるんでしょうか?分子軌道法は量子化学で説明されるのではないのですか?量子化学で結合している教科書も、このことを分子軌道法で説明すると、、なんてサブタイトルで別物のように書かれていますがなぜでしょうか?

  • 量子力学での電子軌道について

    量子力学で、水素原子の波動関数を計算すると、1s軌道の場合、球体の形をした軌道が現れますが、この軌道には節がなく、場合によっては、電子が核に存在することも0ではないということですよね。 ということは、電子が完全に原子核の中心と重なるということはあり得るのですか? 現実的に考えれば、そこには陽子や、中性子があるので、あり得ないとは思うのですが、 確率を見るからには、あり得るので。 それからもう一つ質問なのですが、3d軌道と4fでは、4sの方が、3dよりもなぜかエネルギーが低いですが、これはなぜなのでしょうか? 3dよりも、4sの方が、中心に電子がいる確率が高いので、その分遮蔽効果の影響を受けなくて、 エネルギーが低くなるということでしょうか? だとしたら、2pよりも3sのほうが、中心に電子がいる確率が高いので、その分エネルギー的に安定して、エネルギー関係は、3s<2pとなるとも言えそうな気がするのですが。

  • 量子化学 分子の軌道

    分子の軌道の1s軌道と2s軌道、2p軌道はどういった位置関係にあるんでしょうか? 僕のイメージ的には、原子核を包み込むように1s軌道(球型)があって、それをさらに包み込むように2s軌道(球型)があって…、ってな感じです。 これでいくと、p軌道がいまいちわかりません。 僕の中では『軌道』と言うのは電子雲なんですけど、それすら違うのでしょうか? ”軌道=電子雲”だと、波動関数の意味がわかりませんし・・・。 あと、波動の位相(+と-)とは、何者なんでしょうか? 最後に、結合性軌道と反結合性軌道なんですけど、これらの位置関係もわかりません。 この2つも、原子核を中心に重なっているんでしょうか? 量子化学の1歩目でかなりの勘違いをしている気がします。 質問が多いですがよろしくおねがいします。

  • 量子化学に関する質問

    僕は現在薬学部(6年制)の三回生(今年の春から四回生)になるもので研究室は有機合成系にしようと思っていますが、有機化学とは別に物理化学の分野で特に量子化学に興味があり、将来もし研究者になれたとしたらそのような分野を扱っていきたいと思っています。 しかし薬学部ではあまり量子化学を学ぶ機会がなく、これから学部在学中も学ぶ機会はないと思われます。 そこで質問ですが、 1:量子化学は独学可能ですか。また独学するうえで必要となる数学のレベル、物理学のレベルはどのくらいですが(数学は一応簡単ですが複素関数、ラプラス変換等をキャンパスゼミで勉強しています。) 2:1と関連していますが量子化学(特に分子軌道法など)の今最近のテーマとなっているものはどのようなものですか。 3:本気で量子化学を学びたいと思ったら大学を卒業してほかの大学の理学部等に入りなおすをすべきだと思いま 4:量子化学を勉強するうえで役立つ参考書を教えていただけませんか。 質問ばかりになってすいません。僕が量子化学に興味を持った理由は薬学部では薬の作用等について学べますが、化学物質と生体の目的たんぱく質の相互作用を考える上でもし原子レベルで相互作用を完全に計算できたらもっと効率的に薬が簡単にできるのかな思ったからです。また有機化学にしても特に有機触媒等を作る上でも原子レベルで計算できたらかなり研究がはかどるかなとも思っています。おそらくこのような原子レベルの計算では計算科学(スパコン等)が活躍するかなとも思われます。誤った知識が自分にあるかもしれませんが、わかる範囲でいいので答えてもらえたら嬉しいです。

  • 量子化学 HFの軌道

    量子化学ですが、 Hは1sに1電子。 Fは1sに2で、2sに2。2px、2pyに2つずつ2pzに1つ。 HとFの結合は、Hの1sとFの2pzの軌道で起こる。 ここで、結合性分子軌道σのモデルみたいなのは ●○ (●が少し○より大きい。●は+、○は-) で σに2つ電子が入っているので理解できます。 エネルギー的にその上の非結合性結合にFは2px、2pyに2つずつ電子使い。 質問はここからで、 Hの1sとFの2pzは結合性分子軌道で1つずつつかって、エネルギー的に非結合性結合の上の反結合性分子軌道σ*に、使える電子がないのに、●○●というモデルが、本に載せられていました。電子がないのに、この反結合性分子軌道は存在するのでしょうか?それとも、自分の考え方が違うのでしょうか? どなたか教えてください。お願いします。

  • 量子力学の分野の計算です。

    計算のやり方を教えてください。 「Bohrの理論における水素原子での電子の軌道半径rnおよび軌道のエネルギーEnと主量子数nとの間にはどのような関係があるか?」 自分でやってもよく分からなかったので化学に自身のある方お願いします。

  • 有機化学についてです。

    有機化学についてです。 sp3混成軌道を勉強していたのですが、 CH4が、sp3混成軌道をつくるのは、2s軌道の電子を2p軌道に昇位させるのにはエネルギーが必要だが、共有結合が二つ増えることによって得られるエネルギーで補われる と教科書に書いてあったのですが、 では、NH3がsp3混成軌道をとるのはどうしてなのでしょうか?NH3には、わざわざsp3混成軌道をとり、昇位させても、補われるエネルギーはない気がしてしまうのですが… 教えていただけないでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。