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電線会社について

電線を扱う会社って、社会情勢で結構影響を受けたりしますか? 例えば、何か原料(銅??)の値段とか・・・ そういう何か外的な理由で会社の運営が不安定になったりするもんでしょうか。 もしご存知でしたら、メリット・デメリットを教えてください。 宜しくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • gootone
  • ベストアンサー率34% (25/73)
回答No.1

こんにちは。事務職ですが、かつて電線会社で働いていたことがあります。 電線会社といってもいろいろあるんですが、銅線の原材料(粗銅:不純物の多い銅の板)から導体部分を作れる電線会社は日本に6社しかありません。他の電線会社はこの6社又は外国の電線会社から銅線を買い、より線にするなど加工をして売っています。 ですから原材料の価格変動の影響を直接受けるのは、この6社だけなのですが、問題は電線の国内での売買方法です。 未だに裏では談合体質も残る、改善の進まない古い業界ですので、法律で決まっているわけでもないのに、昔からやっている決まった売買方法があります。 正確には企業間で多少差はあるのですが、電力発電所からの高圧送電に使うような、いわゆる高圧ケーブルは、売買ごとの契約で値段を決めますが、電話に使うような通信ケーブルは、期の初めに契約した価格で納入することになっています。 >例えば、何か原料(銅??)の値段とか・・・   昨年は、銅の値段が高騰したため、買いだめの量の違いや、為替取引の方法の違いにより、各社明暗が分かれました。現在銅の値段は下がっています。 このように原材料の変動は、予め予測しているわけですが、昨年のように各社の予想を大きく上回る変動があると、高圧ケーブルと通信ケーブルでは大きな違いが出てきます。 高圧ケーブルは原材料の値上げを理由に期の途中で値上げ交渉できる余地があり、大概は原材料の高騰を考慮してくれるため、原材料の買いだめをしていると、それだけで利益が大きく増えます。ところが通信ケーブルはそうはいかないので、買いだめ量を大きく超えた発注があると、売れば売るほど損が出てしまいます。勿論こういった売買方法は法律で決まったことではないので、個々に交渉することは不可能ではなく、各社できるだけの営業交渉はするのですが、コストダウン要求が強い現在では、そう易々とは値上げ交渉に応じてくれるわけはありません。 そこで対策としては、通信ケーブルの受注をことわり、原材料の値上がりが低いアルミの同軸ケーブルや、光ファイバーとその関連商品の売り込みに力を置いたりするわけです。 普通、売り上げが落ち込むのは良くないと思われるかと思いますが、原材料が高騰したときは、売らないほうが利益が残るんです。 >社会情勢で結構影響を受けたりしますか? 電線の大きな利益は、発電所建設とか、電化地域の拡大など公共工事に絡むものですから、お役所が予算を垂れ流ししてくれている間は非常に美味しい商売で、支払いの踏み倒しもないわけで、談合体質が加わると安定した高収入が約束されるわけです。 そのため電線業界は、かつての旧国鉄がそうであったように、裏の行政指導のもと、失業者対策に使われるようになってしまったんです。コネ入社も横行し、それこそ他ではまともな仕事に就けないような人たちが電線業界に集まるようになってしまいまいました。1960年代くらいからのことかと思います。生産効率は落ち込み、不良品が大量発生し始めました。ただ家電製品と違い、お客さんが付き合いの長い電力会社やNTTといった大手通信会社で、表ざたにして騒ぐことが無かったので、社会一般にこの問題が知られることはありませんでした。 電線会社の効率の悪さは、そのまま高い電力費用や通信費用として社会に影響を及ぼしていました。 小泉前総理の改革の影響で、こういった業界にもメスが入りました。IP電話など新しい通信分野で通信費用が大きく下がったことはご存知と思いますが、その分電線の売り上げはがた落ちとなりました。 勿論こうなることは各社とも判っていたことなので、電線会社も電線事業からの脱出と、不良人材の削減に努力してきました。 例えば、(株)フジクラの旧社名は、藤倉電線でしたが、非電線部門での売り上げが好調になり、社名から電線の名前を取ったわけです。 先ほど、電線を原材料から加工できる電線会社が日本に6社あると書きましたが、お役所の予算が垂れ流しの時代には、これら6社は電線の売り上げだけで大もうけしていたので、特に大手電線6社と呼ばれていたんです。 しかし、現在は電線事業への依存体質から脱出できているかどうかで明暗が分けれており、非電線部門で売り上げを上げて業績を改善している 上3社(古河電工、フジクラ、住友電線)と、それとは対照的に業績を悪化させている下3社(昭和電線グループ、三菱電線、日立電線)に分かれています。 下3社は部分的に売り上げは回復してきており、株の配当などもしていますが、返済のめどのない銀行からの借金が大量に残っていて、この借金の利子だけでも膨大な額になっています。 ●社会情勢ということでは、今後公定歩合の上昇が予想されますが、  そのときこの下3社の抱える負債からくる利息金の上昇があるため、  今後この下3社は非常に苦しい状況に置かれるものと思います。

hana0521
質問者

お礼

大変詳しく教えていただきまして誠にありがとうございます!! まさに気になっている企業の名前がドンピシャで出ておりまして非常に参考になりました! いや、本当に知りえない事を知ることが出来て、こちらでお聞きしてよかったです。 感謝しております。 本当にどうもありがとうございました<(_ _)>

その他の回答 (1)

  • moeta82
  • ベストアンサー率0% (0/1)
回答No.2

住友電線ではなく、住友電工デス。。。

hana0521
質問者

お礼

ありがとうございます。

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