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LSIの種類につて教えて下さい。
大きく分けるとバイポーラ型とMOS型があると思いますが、どのような違いがあるのでしょうか?またこれらはどのような用途で使用されるのでしょうか? どなたか教えて下さい。
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noname#2748
回答No.1
LSIを構成している半導体の種類の違いです。最近ではディジタルLSIはその殆どがMOS型になっています。 MOSとはメタルオキサイドセミコンダクタの頭文字をとったものでFETと呼ばれるトランジスタの一種です。このトランジスタは基本的にソース・ドレイン・ゲートと言う3つの電極で構成されている点は通常のトランジスタ(バイポーラ型。電極の名前はそれぞれ似たような役目の電極がある)と同じなのですが、トランジスタで言う所のベースにあたるゲートは他の端子から金属酸化膜によって絶縁されています。したがってバイポーラトランジスタに比べ極めてインピーダンスが高く、電流によって制御されるバイポーラトランジスタと異なり真空管のように電圧によって制御されます。この結果LSIなどような高集積度の回路では回路の電流を抑えることができ発熱を少なくできる点などで好都合です。またスイッチング素子として使う時のオン抵抗値がバイポーラ型よりも低いことも高度に集積した際の熱の発生を抑える点で有利です。一昔前はMOSの構造による(ゲートが絶縁されているため一種もコンデンサと等価になる)原因で高い周波数には使用できないという問題がありましたが、現在ではGHzオーダーでの使用も可能になりこの欠点もほぼ克服されました。その結果現在のLSIではMOS構造のものが大半を占めています。現在パイポーラ型のLSIと言うのは殆ど製造されていないと思います。バイポーラのIC自体はアナログ回路などで多数ありますがそれほど集積度の高いものは見かけません。
お礼
ご丁寧にありがとうございました。私のような素人にも良くわかりました。