直管型LEDは未成熟か?
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/27/news007.html
こちらの記事をご覧ください。日本電球工業会が、直管型LEDは未成熟だと断じたものです。
ここにlm/w(1w当たりの全光束)という、一見大変公平なデータが出てきます。しかし、蛍光灯はほぼ360度の方向に光を出しますが、人間が利用しているのはその半分にも満たない量です。天井に取り付けられた蛍光灯の光の半分は、天井を照らし(笑)、またいくらかは天井と同じ高さの横の壁を照らします。それに対しLEDは照射角が狭い分、出す光のほとんどを人間が有効利用しますから、LEDの方のルーメンを2~3倍して比較しなければなりません。
私の家では、白熱電球を全部LED電球に置き換えました。私が享受する光を同等にした消費電力を比較すると、8分の1から6分の1程度です。電気代は千円単位で減りました。ものすごい省エネです。みんなが白熱電球をLED電球に取り換ええば計画停電は夏も必要ないのではないか、LED電球に換えてナイターをやればよいのではないかと思うくらいです(言い過ぎだと分かっています。ナイターは白熱電球でしょうが、照明全体の半分以上は蛍光灯だからです)。
日本電球工業会は、現在発売されている直管型LEDは未成熟だからという理由で、新規に規格を作りました。なんと従来の口金とは互換性がありません(現在発売されている直管型LEDは旧来の蛍光灯口金と互換性がある)。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20101019_401018.html
これは要するに、今大手メーカーは蛍光灯でビジネスを大々的に展開しているので、直管型LEDは、新興メーカーにとってはビジネスチャンスでも大手メーカーにとって邪魔な存在だから、普及させたくないということではないでしょうか?このままでは、現在発売されている直管型LEDは規格外扱いになってしまいます。
従来発売されている直管型LEDは未成熟でしょうか?新規格対応のLEDは照明器具とセットで売られていますが、
http://store.shopping.yahoo.co.jp/yusac/ledt-22307-ldj.html
のようにバカ高くて買う気になれません。だいたい、今の照明を撤去しなきゃいけません!賃貸住宅などに住んでいる人は、照明器具自体は変えられないので買いようもありません。
本当に現在出回っている、輸入品などの直管型LEDは未成熟で問題が多いのでしょうか?問題が多いのでなければ、夏の計画停電を回避するためにも、国家レベルで普及させるべきでしょう。私は、従来の照明器具で利用できるLEDを普及させる方が、はるかに現実的でいいと思いますが。