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北朝鮮の核開発技術
最近、北朝鮮が核実験に成功したとの事ですが、そのことについての 素人ながらの質問です。。。 (1)よく言う「プルトニウム型」と「ウラン濃縮型」との違い。 核融合と言うもの自体分からないので、簡単に教えて下さい。 (2)TVでコメンテーターが言ってましたが、3~4回の実験で 弾頭搭載が可能になるとか?ならないとか? 実験でのデータ分析が必要なのは分かりますが、結局のところ ナニ?を分析するのでしょうか? かの国にデータ分析する機器があるとは思わないのですが。。 原始的に爆発の威力とか・・そんなものでしょうか? (3)こう言った専門知識・技術等は日本の教育では、どのような大学で どのような学部(学科)で教えているのでしょうか? あくまで「兵器」前提では無いのは当然で、平和利用としての 核技術ですが。。工学部だろうと思いますが。。 余談ですが、昔一大事件を起こした某宗教?団体が核技術を悪用しよ うと画策していたとの話を聞いたことがあります。 又、タレントの北野武さんは明大の機械工学出身だそうですが、 どこかのTVで基本的な知識は昔勉強したとかおっしゃってました。 設備さえ整えば平和利用の技術も、兵器に転用可能可能でしょうか? 話がバラバラになりましたが、平和であるが故に最低限の知識として 知っておこうと質問させて頂きました。 分かる範囲で結構です。宜しくお願いします。。
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(1)「プルトニウム型」=長崎型原爆 「ウラン濃縮型」=広島型原爆 起爆方法にも違いはありますが、使用する核物質が違うだけで、原理は同じです。 プルトニウムの方が、使用する核物質量が少なくて済むので、小型化に有利です。 数kgあれば核爆弾にできるので、いわゆる「スーツケース核爆薬」などはプルトニウムです。 「核融合」とは水素に核反応を起こさせることです。 これを使った核爆弾が水爆=水素核融合爆弾です。 (2)核爆弾は核物質の精製以外に、起爆装置のほうが重要なのです。 いくつかある点火線をマイクロ秒単位で同時に点火させる必要があるため、機械的な精度が必要です。 原爆の場合、ウランやプルトニウム以外に中性子制御の触媒=化学物質も必要です。 これらの適正量などの計算がいります。 起爆装置に点火してから一定時間は核物質の反応状態を一定に保つ必要があります。 爆弾本体を頑丈に作る必要がありますが、頑丈にしすぎると重く大きくなり、ミサイルに搭載できません。 そのギリギリを見切る必要があります。 (3)原子物理学とか、工学科でしょうね。 >設備さえ整えば平和利用の技術も、兵器に転用可能可能でしょうか? 日本には核物質(ウラン、プルトニウム)、運搬手段(宇宙ロケット)、資金、技術と揃っており、 その気になれば数ヶ月で核武装可能です。 IAEAによる核査察回数が世界一多いのは日本です。 それだけ、日本の核武装には世界が神経を尖らせています。
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(1)通常は「熱」核融合を使います。もちろんそれは爆弾の時で、発電などはこれを閉じこめるために努力しています。爆弾の場合中心にトリチウム化リチウムを置き回りを原爆で固めます。原爆の熱と中性子で元のトリチウムとリチウムと中性子から出来たトリチウムを爆祝させつつ熱で融合反応を起こすとトリチウムからヘリウムが出来ます。トリチウムの代わりにデューテリウムが使われる部分がありますが詳しくは知りません。 (2)かの国の測定装置は最新鋭ですほとんどが秋葉原で買ってバラして送ります。冷戦中はソ連も秋葉原で買っていました。 (3)工学部に原子力工学がありますが、爆縮については東大に爆発工学の講座があります。日本高圧力学会(私も入っている)で爆縮などの研究が報告されております。 平和利用と兵器利用は通常少しずれています。原発も平和利用は遅い中性子、爆弾は速い中性子を使います。前大戦中日本とドイツは速い中性子を使うことに思い当たらなかったようで遅う中性子を使うメルトダウンでは兵器使用が困難だと思っていた節があり、ハイゼンベルクも捕虜になった後、イギリス軍から広島の原爆投下を聞いても仲間と計算をして(どんな計算だか私にはいつも判らない)「理解できない」という結論になったと評伝に書いてあります。 m(_ _)m
- yakyutuku
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(1)どちらも核分裂ですね。ある一定以上の量が一箇所に集まると核分裂が起きます。ウランの場合は二つに分けたウランを、ぶつけて一つにすることで核分裂を起こします。プルトニウムの場合は、球状のプルトニウムを周りから爆薬を爆発させて圧縮(爆縮)することにより、核分裂を起こします。 (2)分析云々より、爆縮は、同時に爆薬を爆発させることが難しいので、なかなか一回で成功はできません。それが成功したら小型化したものをつくりもう一度爆発させる、といった試行錯誤が必要です。 (3)理学部、工学部系統ですがプルトニウム型の爆弾は大学で扱うようなものではありません。ウラン型は、技術的に難しいのはウランの濃縮だけですので、ようは必ずしもウランのためではない技術であろうと、ウランの濃縮に利用できる技術があればいいわけです。(遠心分離等) ウラン型は非常に重くなるのが特徴です。(必要なウランの量が多い)そのため高濃度濃縮さえできれば兵器に転用可能なわけですが、それでは核爆弾までで、ミサイルにはなかなかなりません。