• ベストアンサー

アメリカ独立戦争の頃の戦争の仕方

こんにちは こちら↓の質問でも少しふれられていますが、 http://okwave.jp/qa210477.html 独立戦争を描いた、映画『パトリオット』で出てくる戦闘シーンを見て、 大変奇妙な戦い方に見えました。 鉄砲を持って横列にならんだ両軍が向かい合って、交互に一斉射撃をする というものです。 当時の鉄砲は大変命中率が低かったのと、装填に大変時間がかかった。 ということを聞いたことがありますが、 なるべく兵力を失わないためにも、射程距離に入ったら、すぐ撃つのが自然じゃないでしょうか? それをかわりばんこに一斉射撃をするというのは、運動会みたいで(笑) そういう古風な、戦争のルールみたいなものがあったんでしょうか?

  • hwy101
  • お礼率93% (2027/2167)
  • 歴史
  • 回答数6
  • ありがとう数10

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • caesar-x2
  • ベストアンサー率46% (251/542)
回答No.2

時代はまずアメリカ独立戦争ですが、 ここに登場するイギリス軍の戦術は すでに少し古いものです。 フリードリヒ大王の時代の 横隊戦術全盛期の頃のものを踏襲していて 映画でいえば「バリーリンドン」と同じ。 実際、イギリスの植民地軍は かなりがドイツ人傭兵で構成されていて ワシントン将軍が起死回生の大勝利を収めた デラウェア渡河作戦は映画化されてますが あの戦いも相手はヘッセン兵(現ドイツ)です。 アメリカの義勇兵は散兵戦術やゲリラ戦 (といってもゲリラ戦が定義されるのはナポレオン戦争ですが)を 展開して、柔軟性のないイギリス軍の横隊戦術を盛んに 悩ませました。 イギリス軍はこの戦争の反省から ナポレオン戦争の頃には歩兵戦術を変革させ、 散兵を活用したり、横隊隊列を薄く長くして 火力集中を強めたりします。 クリミア戦争で謳われた”thin red line”は 集大成であり、かつ隊形戦術の最後の活躍でもありました。 フリードリヒ時代の横隊戦術は 一挙手一投足まで士官号令のもとに行うもので ユニット(部隊)を一つのマシーンとして活用するものでした。 それに対して個々の人間の自主性を活用するのが アメリカ大陸軍や、革命フランス軍などの 新しい戦術の波です。 アメリカ独立戦争はその変革期にあたるために 戦術としては古く非効率なものが用いられたので 実際問題としてイギリスは勝てなかったわけです。 あと射程(ちなみに射程距離という言い方は日本語の間違いです、 射程に距離の意味があり二重表現になります) に入ったら撃つというのは、 軍事的・科学的な常識からいって大間違いです。 射程内でも、遠ければ遠いほど命中率は落ちるわけで 連射が聞かない以上、できるだけ引きつけて発砲するのは 当然の行為です。 弾薬も無限にあるわけではなく、有効射程は100メートルくらいあっても 実際には30メートル以内でないと確実には倒せません。 逆に、早めに撃ち出すと、弾は当たらず、 無駄な射撃と装填している間に 敵には容易に接近されて、 至近距離から敵の一斉射撃を受けることになります。 だから歩兵教則でどの軍隊でも十分な距離まで 接近しないと発砲してはならないと決められていました。 これを破って恐怖心から遠めで発砲を開始するのは 軍人としてもど素人で、この時代なら臆病者と評価されます。 敵の白目が見えるまで接近しないと撃つなというのが ベテランの有名な教えです。 一斉射撃が交互に行われた、というのは 単なる映画の撮影と表現の都合でしょう。 実際には別に交互である必要もなく、同時に発砲することもよくあります。 しかしさっきいったようにできるだけ近くで 一斉射撃をしたほうが効果的なので チキンレースみたいなところがって 我慢して我慢して接近してズドンとやるわけで しかし近づきすぎて敵が先にズドンとやると こっちは兵隊が死んで射手が減るわけでそうなると まずいので、ギリギリのラインで駆け引きしながら どっちが撃つか、先か後か、勝敗をわけるポイントになるわけです。

hwy101
質問者

お礼

>チキンレースみたいなところがって 我慢して我慢して接近してズドンとやるわけで あの戦闘シーンは、私にはあんまりそういう風に見えなかったんですが、 基本的にそういう意味なんですね。ありがとうございます。

その他の回答 (5)

  • eroero1919
  • ベストアンサー率27% (3007/11114)
回答No.6

あの時代の歩兵は集団隊形です。なぜかというと、他の方も指摘されているように、当時の兵隊の多くは傭兵だったのです。だから、いざ戦争となるとやっぱり逃げたくなります。逃げられないように、集団隊形を取ったのです。#2さんもおっしゃられているように、フリードリヒ大王の時代の軍隊では士官は右手にムチを、左手に拳銃を持っていました。言うことを聞かない奴はムチをふるい、どうしても言うことを聞かなかったり逃げようとする奴はズドン、です。 しかし独立戦争のアメリカ軍(実際は軍と呼べるほどの組織でもありませんでした)の長所は「とにかく士気が高い」ことです。みな、独立を目指して自主的に立ち上がった人たちなのです。まさに「ボロは着てても心の錦」というやつです。 ですから、ムリに集団にしなくても逃げる心配はなかったのです。ですので割と柔軟な戦術が使えたのです。 とはいえ、しょせんは素人集団。#5さんのおっしゃられているとおり英軍が来ればまさに鎧袖一触という感じで一蹴されます。戦えば必ず負けたのです。当時の独立軍の様子はかなり悲惨だったようです。冬でもはだしの兵隊がざらにいたようで、武器も食料も弾薬も常に不足していました。 しかし、ガッツだけは無尽蔵にありました。負けても負けてもくらいついていたのです。野球でいうと、何点取られても、回が12回になっても20回になっても「まだやる」と続けたのです。 また一方、フランスの支援の下、ジョン・ポール・ジョーンズという人が大英帝国海軍を相手に奇跡の大活躍をします。彼の活躍のおかげで英軍はアメリカへの補給に苦労しました。今でも「ジョン・ポール・ジョーンズ」といえばアメリカ海軍を指す言葉です。映画「13デイズ」では海軍の提督が「我々はジョン・ポール・ジョーンズです!」と誇らしげにいい、マクナマラが「何がジョン・ポール・ジョーンズだ」と毒づくシーンがあります。 少し話題はそれますが、私が若いとき「第一次サバイバルゲームブーム」が起きました。私もそのときやっていたのですが、当時のエアガンは一発ずつ装てんしていたので当時の銃に近かったと思います。 まず始めはだいたいへっぴり腰で遠くから撃ち合います。戦いに決着がつくのは、先に弾を撃ちつくしたほうが撤退するのです。 やがて慣れてくると自分の銃と相手の銃がどこまで届くかがわかってきて射程範囲内まで撃つことはしなくなります。慣れてくると「突撃!」なんてやることもありましたね。 アメリカ独立戦争の後、欧州では不世出の天才軍人ナポレオンが現れます。彼の軍隊ル・グランダルメは無敵の強さを誇りますが、それはフランス革命に基づいた士気の高い兵隊のおかげなのです。それから時代は傭兵から国民兵の時代へと移行していくのです。

hwy101
質問者

お礼

なるほど。ありがとうございました。

  • IXTYS
  • ベストアンサー率30% (965/3197)
回答No.5

こんにちは。  アメリカ独立戦争は、『イギリスとプロシアの連合正規軍』対『アメリカ移民のゲリラ軍』という、世にも奇妙な地域紛争です。  NBAドリームチームと地元中学生のバスケットの試合のようなもの。 ゲリラが時の声を上げると、正規軍が追い散らす。 この繰り返しが延々と五年も続いたので、イギリス軍は嫌になって。独立を認めたというのが真実です。  局地戦を星取り表にしたら、」イギリス軍の百勝ゼロ敗なのに、総合的にはゼロ勝のアメリカの判定勝ちに終わったのです。 歴史とはこういうものなのです。

hwy101
質問者

お礼

ありがとうございます。

  • yakyutuku
  • ベストアンサー率14% (267/1890)
回答No.4

一般兵では距離の目測が難しく、仕官が構え、打てなどいちいち指示しなくてはなりません。当然優秀な士官が少ないほど、兵を多くの仕官の元に集めざるをえず、結果密集体系になってしまうという傾向があります。戦争が長引けば、兵も経験を積みますし、実力を示し昇進するものも増えてきますので、散兵戦術を取りやすくなります。特に日本のように、平時に大きな陸軍を持たない国ほど、仕官不足は深刻になります。

hwy101
質問者

お礼

なるほど。そういうこともあるんですね。ありがとうございます。

回答No.3

交互に撃つというわけではありません。装填が終わったら撃ちます。ただ、何れも20秒から30秒かけて弾込めをするので交互に撃っているようになるのです。 更に近代戦みたいに命中精度の良い銃なら先に撃った方が有利ですが、届くかどうか判らない状態で射撃を行うのはリスクです。先に撃って敵兵を何人か倒したとします。そこは射程圏内となりますので、撃たれた方は駈足で射程を詰めて撃てば効果が上がるのです。つまり先に撃ってしまうとその距離が有効なのか無効なのか相手に教える結果となるのです。 特に英国は現代に至るまで志願制軍隊ですので練度が高く、銃剣攻撃ではまず負けない軍隊として有名なのです。  飛距離150m、有効射程50m、弾丸初速75m/sのエアガンを何挺も用意して実験してみましたが、当ると判った後の反撃は恐ろしいです。

hwy101
質問者

お礼

>つまり先に撃ってしまうとその距離が有効なのか無効なのか相手に教える結果となる >当ると判った後の反撃は恐ろしいです。 なるほど。そういうことですか。ありがとうございます。

  • cse_ri2
  • ベストアンサー率25% (830/3287)
回答No.1

若干、あやふやな知識もあるので、参考意見として回答します。 アメリカ独立戦争の頃の英軍は、たしか傭兵が中心だったと思います。 本当なら、アメリカ独立軍のように、敵が見えたら散開して遮蔽物に隠れながら射撃した方が、兵員の損失も少なく効率的なのですが、祖国独立のため自主的に参加している独立軍の兵士と違い、傭兵がバラバラに散開してしまうと、どうしても逃亡兵が出てしまいます。 この逃亡兵が出ないようにするため、傭兵が主力の英軍はあえて兵士が逃げられないように、密集隊形を崩さないわけです。 参考:『戦術の世界史』-『18世紀』  http://www.k2.dion.ne.jp/~tactic/18.html

hwy101
質問者

お礼

英軍は傭兵中心だったんですね。ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 歩兵の戦術について

    歩兵の戦術の歴史について無知なので詳しい方教えてもらいたいんですが。 南北戦争の動画を見たんですが、ピケットの突撃で南軍は横陣形でゆっくり歩いていきますよね? どれほど兵が死のうとも。あと独立戦争でも同様ですよね?何故日本軍みたいに銃剣突撃でワッといかないのかほんとに不思議です。当時は砲弾の命中率が低かったり、傭兵が多くて逃亡の恐れがあったとか背景は分かるんですが、命中率の低いライフルや大砲を使うより大軍で敵陣に向かい駆け足で突撃して切り殺したほうが効果的じゃないですか?白兵戦の訓練受けてなかったんですか? まして当時は機関銃はなくてライフルの装填も時間がかかりますから、日露戦争の日本軍はロシア軍の機関銃でだいぶやられましたけど、ライフルと大砲の単発射撃だけならたとえ逃亡兵が出ても白兵突撃の効果は絶大だと思ったんですが。ゆっくり行進していては何のための剣なのかと思いました。 当時の軍人は白兵突撃は思いつかなかったんですか?皆逃亡する可能性があったということですか? 両軍ともいつもあのような戦い方をしていたのですか? あともし逃亡の恐れの無い正規軍なら白兵突撃してましたか? 無知ですみませんが率直に疑問に思ったもので お答えいただけるとありがたいです。

  • アメリカ独立戦争は誰の独立?

    アメリカ独立戦争とは、一体、誰の独立戦争なのでしょうか。 コロンブスがアメリカを発見して以来、ヨーロッパ人が大陸を植民地にしました。 そこには原住民のインディアンがいたはずです、とうことはインディアンが支配された? そして、イギリスからの植民地人の独立戦争が起きたわけですが。 というと原住民であるインディアンの独立なのでしょうか。 そうすると今のアメリカ人はインディアン?

  • アメリカ独立戦争

    アメリカ独立戦争でイギリスから独立を勝ち取って、政治的独立を獲得した訳ですが、アメリカ社会自体にも重要な変化をもたらしたのですが、それは何でしょうか?

  • アメリカ独立戦争 ロシア

    とある文献に、「アメリカ独立戦争の際に、イギリスが植民地鎮定のため、 ロシアに(2万の)兵を借らん事を談判したという事実」があったと述べられています。 これは事実でしょうか。管見する中で、他にこのような史実が述べられた 文献を見つけられずにいます。 典拠と合わせて、ご教示いただけましたら幸いです。

  • 宇宙戦艦ヤマト 完結編のカット・シーン

     子供の頃から、「宇宙戦艦ヤマト」が好きです。欠点だらけの作品群だと思いますが、男としては、戦艦が、並み居る敵をバッタバッタとやっつけていくのに、シビレルのでしょう。メカだけが好きなのかもしれません。  「自分だったら、このシーンはこうするのに…」などと、一人で妄想して楽しんでいます。  「完結編」を、新宿まで見にいったのは、小学校4年の時でしたが、ずっと後で、ヴィデオやDVDを見て、映画館で見た時に、次の様なシーンがなかったかな?と思いました。  ・ヤマトが、冥王星会戦で、ディンギル(敵)の移動要塞母艦を、波動カートリッジ弾で撃沈した後、沖田艦長が、遠方にいると思われる母艦を砲撃するために、射程距離が長い実弾射撃を指示した事を示すシーン。   (ヴィデオなどでは、波動カートリッジ弾の装填を指示するシーンはあるが、その説明はない)  ・ラスト近く、ヤマトを囲んだディンギル残存艦隊を、ガミラス艦隊が掃討した後、デスラーが、ディンギルの母艦(原ディンギル型UFO プレ・ノア)にデスラー砲を撃ち込むまでの戦闘シーンが、もっと長かった様な気がする。   (ヴィデオなどでは、特に激しい戦闘はしていなさそうなデスラーが、プレ・ノアを撃つシーンで、なぜか顔と服が汚れ、必死の形相になっていて、唐突な印象。また、ディンギルの首魁、〈大神官大総統〉ルガールも、デスラー艦を撃つ構えをしているので、旗艦同士で激しい戦闘があったのではないか?)  こんなシーンをご記憶の方、いらっしゃいませんか?

  • 独立戦争??

      歴史というものは、あまり詳しくないのですが独立戦争というものが過去、そして現在?! にはあるようです。 しかし、なぜに戦争なのでしょう? 国から独立するという行為は、戦争にまでなる原因なのですか?    例えば、植民地支配されているわけでもない場所、日本の一つの都道府県などに同じ思想の人が集まり、一つの国として独立するということなど可能なのでしょうか? またそういった場合どのような条件(人数など・・)が必要で、どんな段階を踏まなくてはならないのですか? やはり戦争になるのですかね???

  • アメリカの独立戦争、及びアメリカの国力の強化について教えてください

    こんにちは。 アメリカがイギリスから独立したのはたった二百と数十年前、それだというのに瞬く間に世界で最も進んだ国の一つとなったアメリカについて疑問があります。 まず、1775年でしたっけ?のアメリカ独立戦争のとき、イギリスと戦った「アメリカ側」の人間は人種的には何人だったのでしょうか? やはり先住民族であるインディアンですか? この後独立に成功するアメリカですが、国を治めたのはワシントンは白人ですよね? それとも戦っていたのはヨーロッパからの移住民だったのでしょうか? すると結局これは「下克上」ということになってしまいますよね? 勝手に仮説ばっかりすみません。 コロンブスの新大陸発見から独立までの背景、経緯をどうかお教え願えませんでしょうか? 二つ目の疑問はいつの間に世界のトップに立ちうる力をためたのか?です。 どうして欧米諸国は(特にイギリスやフランス等)アメリカの急発展を止めなかったのでしょうか? 勢いがあって止めれなかった?アメリカの相手してる暇ではなかった? どうなんでしょう? どうかこの無智な私にお教え下さい… 長文すみません。 よろしくお願いします

  • アメリカ独立戦争を題材とした本

    こんにちは。 アメリカ独立戦争を題材として扱っている 本を教えていただきたいです。 歴史書、小説、漫画等なんでも構いません。 よろしくお願いします。

  • 何故アメリカは戦争が終わった後韓国を独立させたのですか?

    何故アメリカは戦争が終わった後韓国を独立させたのですか? 独立していないとすると今でも日本の一部になっていたんですよね? その場合日本のどのようなメリットとデメリットがあったのでしょうか?

  • アメリカ独立戦争の画像や映像

    アメリカ独立戦争の画像や映像が見れるサイトなどはありますか??