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ブッシュ大統領の靖国神社参拝の事実
「大東亜戦争の正体 それはアメリカの侵略戦争だった」 清水馨八郎/著 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31660582 上記の本を読んでいるのですが、この中でブッシュ大統領が日本に来日した際、明治神宮を参拝しましたが本当は明治神宮ではなく、靖国神社に参拝を希望していたが、外務省等の官僚が反発したため、参拝が実現しなかったと書いてあります。 もし、この靖国神社をブッシュ大統領が参拝した場合、日本における歴史観が180°転換するように思えるのですが、実際このブッシュ大統領が靖国神社に参拝を希望したというのは事実なのでしょうか?
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日本国憲法 第51条 両議院の議員は、議院で行った演説、討論又は表決について、院外で責任を問はれない。 院内でガセを言っても、「院外で」責任を問われませんが、院内では問われます。議院の自治により、議員を処分するのです(国会法などに基づく)。そうでなければ、院内でウソをつき放題になってしまいます。 むしろガセが多いのは、院外でしょう。地元国会議員の講演などを、最初から最後までお聞きになったことはありませんか? ヒョウロンカの「トンデモ本」を受け売りしたり、政治的思惑から「ためにする発言」をしたりと、代議士先生たちは「勢い」でしゃべりますよ。どうせ聞いてるのは、支持者やお義理で来た関係者だから、景気よく吹かして沸かせておけばいいんです。いちいち報道されるわけでもなく、言いっ放しです。 さて、以上は一般論です。「だから野田発言もウソ」かと言うと、その逆に、どうもウソじゃなさそうな気がしてきました。この話は、噂としては野田発言以前からもあったようです。 私は前例などから判断して回答を書きましたが、サプライズ政治の小泉、ブッシズム(Bushism)のブッシュに、常識は通用しないことを忘れていました……。 2001年のことだった。翌年早々の訪日が決まって、ブッシュは靖国に行くと言い出した。「日本のアーリントン墓地……ヤシクーニとか言ったっけ」 これは日本のことなどは普段深く考えてもいないので、どういう cemetery(墓地)なら行く、どういう shrine(神社)なら行かぬという定見がないからである。 ホワイトハウスから打診されて、外務省は絶句した。「やっやっ靖国ですか!? 前例がございませんが……」 省内で鳩首したが処理しきれず、官邸に伝えると、さらに驚くべき答が返ってきた。「総理は大統領の靖国参拝を歓迎する。神社側にも了解を取った」 小泉は決断の早い男だ。「純 & ジョージが手をつないで靖国参拝。これぞ小泉流サプライズ」 ブッシュの無知を奇貨として、内外の靖国反対勢力に痛撃を与えてやろうというのである。 そのころ、ホワイトハウスでは口論になっていた。「靖国がどういうところか知らないのか?」 「知ってるさ。トージョーらが神になってることもね。大統領は知らないけど」 「知ってて、なぜ止めない?」 「ブッシュ・小泉の同時参拝で、小泉に恩を売る。北京への強力なメッセージにもなる」 「冒険主義はやめろ。東アジアが不安定化するだろう。在郷軍人会も怒る。中間選挙が……」 外務省と官邸の暗闘も始まっていた。「なぜ話を受ける!? 受けた我が国の責任になるんだぞ」 「まだ正式回答ではない」 「じゃあ、やめさせろ。大統領はA級戦犯合祀を知らないのか?」 「いや、これは千載一遇のチャンスだよ。サンフランシスコ条約11条の政府解釈も変更してしまえ」 しかし、日米の良識が巻き返した。東京では与党幹部など、ワシントンでは国務省・知日派議員などが動き始めた。外務官僚だけでなく彼らの連携によって、小泉とブッシュの暴走計画は早々に中止になった。(完)
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- Ganymede
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【追記】 2006年4月25日、野田毅・衆議院議員が講演の中で語ったそうです(読売新聞)。これは私の不覚でした……。それによると、ブッシュ大統領が2002年2月に訪日した時のこと。当時、野田は保守党党首(与党)で、複数の米政府関係者らから直接この計画を聞いたと言います。 彼は日中協会会長を務めるなど親中派で、小泉首相の靖国参拝も批判しています。つまり、「日本側がブッシュに思いとどまらせて、正解だった」という手柄話(てがらばなし)のニュアンスで語りました。ところが、清水馨八郎を含む「ある種」の人たちは、この話を逆のニュアンスで広めているようです。「日本側がブッシュに思いとどまらせたとは何事か!」と。 さて、野田以外のニュースソースはあるのでしょうか? 読売は「野田氏が講演でこう語った」と報道しただけであって、発言内容が事実かどうかの裏は取ってない(関係各所に補強取材をしていない)のでは? 「ある種」以外の人々がこの話をあまり取り上げないのは、手柄話にしたくても、「マジかよ、いくらブッシュが愚か者でも? ニュースソースは野田氏だけ?」という疑念が生じるからでしょう。「いくらブッシュが愚か者でも?」というのは、(政権と近い)与党共和党にも保守派の論客にも、靖国神社と遊就館について批判する声があるからです。遊就館は境内の展示施設です。 米下院委員長「遊就館、修正すべき」(産経新聞) http://www.sankei.co.jp/news/060916/kok007.htm 元駐タイ大使・岡崎久彦 遊就館から未熟な反米史観を廃せ(産経新聞掲載) http://www.okazaki-inst.jp/060826-sankei.html 8月20日の米紙ワシントン・ポストに保守派の論客として知られるジョージ・ウイル氏が論説を掲げ、安倍晋三氏は新総理となったら靖国に参拝すべからずと論じている。(引用終わり)
お礼
自分も、調べている間に読売新聞の記事にいきつきました。 まずここで、国会議員ということで信憑性はあるというわけにはならないですかね? 確か、国会議員は議院で行った演説、討論または表決について、院外で責任を問われないと習った気がするのですが、この発言は議院で行った発言ではないので、責任は問われますよね? それを否定するような記事が見つからないこと。 そして、この発言を真実であるということが当たり前のように発言する人が多いこと。 さらに、これもネットサーフィンしているときに見つけたのですが、アーリントン国立墓地に小泉首相が行った御礼に、ブッシュ大統領が靖国神社に参拝したいと申し上げたそうです。しかし、結果その参拝は実現せず、アメリカに帰ったときに歴史認識のなさからブッシュ大統領に批判が集中したというものがあり、案外信憑性がありそうだと思うのですがいかがでしょう? ブッシュ大統領は、別に歴史とかどうでもよく、お礼の参拝のつもりだったら真実味がありそうでは?
- Ganymede
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ガセネタの可能性が高いと思います。その理由は次の通りです。 (1) 1953年、ニクソン米副大統領(当時)は、日本政府の勧めた靖国参拝を拒否しています。 靖国:「戦後」からどこへ/11(毎日新聞) http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/yasukuni/news/20060818ddm002040082000c.html ニクソンも、ブッシュ大統領と同じく共和党の保守派でした。 また、下記の詳細な一覧表によると、戦後目ぼしい国の元首で靖国に参拝した人はほとんどいません。したがって、ブッシュが共和党や諸国の前例に背き、「靖国参拝を希望」という突出した行動を取るとは思えません。 靖国神社公式参拝関係年表(ゴジラズワイフ) http://www1.odn.ne.jp/~aal99510/yasukuni/nenpyo_2.htm (2) 清水馨八郎は、専門は都市交通で、千葉大学工学部教授だった人です。近現代史関連の本を多数出していますが、間違いが多く、一般向けの読み物レベルです。千葉大退職後は、イオンド大学というディプロマ・ミル(インチキ大学)で歴史を教えています。日本のラーメンチェーンが実質的なオーナーだと指摘する人もいます。 イオンド大学(ウィキペディア) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6 (3) 「もし、この靖国神社をブッシュ大統領が参拝した場合、日本における歴史観が180°転換するように思えるのですが」と気づいたご質問者は、(180度かどうかは別にしても)鋭いと思います。おっしゃるように、参拝に至らなくても「ブッシュが靖国参拝を希望した」だけで大スクープです。新聞が靖国問題の特集を組む時などは、必ず言及するエポックメーキングな事実となるでしょう。 しかし、私は寡聞にして、信頼に足るマスコミ・書物で「ブッシュが靖国参拝を希望したが日本外務省が……」を事実として書いたものを見たことがありません。もちろん、私の狭い見聞の範囲内ですが。一般に、出版社系の週刊誌はガセネタが少なくなく、しょっちゅう訴えられて裁判で負けています。 このエピソードは、「アインシュタインの予言」のようなデマではないでしょうか。清水馨八郎は、そのデマも吹聴しています。 アインシュタインの予言(ウィキペディア) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BA%88%E8%A8%80
- seiwakaiso
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回答になりませんが、私も何かの本か週刊誌で読んだことがあります。 貴方の読んでる本では無かったです。 やはり外務省が対中国のことを考えてやめてもらったと書いてました。
お礼
そうですか。 やはり、他の本でも紹介されているということは、少なくとも清水馨八郎さんの妄想ではなさそうですね。
お礼
今回は、とてもいい回答をしていただきありがとうございました。 質問前にあったモヤモヤが、吹き飛んだ気がします。 また機会がありましたらよろしくおねがいします。