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「n の n 乗根」について

mickel131の回答

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回答No.5

[電卓と戯れていて興味を持ったのですが、n の n 乗根の値が最大になるのは、n = e(2.718281828…)の時らしいことに気づきました。] 電卓で調べて発見したのですか。すばらしいですね。 [また、この結果の数値(1.444667861…)は、自然科学的にみて何か意味のある数値なんでしょうか?] きっと、何か大きな意味があるんじゃないか、とあなたの問いかけを見て、思いました。 [数学的に証明されているのでしょうか?] 証明は高校で学習する微分(理系の人だけ学ぶ進んだ微分)を用いると、比較的簡単にできます。 [(○○○の定理という名前がついているとか)] 定理名は無いと思います。これに定理名が付いているのを見たことがありません。 「証明」 X のX乗 を X^X と書きます。 さて、「n乗根」 というものは、「1/n乗」 と同じです。 たとえば、「8の3乗根」 は、「8の1/3乗」 と同じです。 試しに、この「8の1/3乗」を3乗してみると、 (8^(1/3))^3=8^(1/3 * 3)=8^1=8  (* は 「掛ける」の意味の記号です) 8になりますね。 「3乗すると8になる数」だから「8の3乗根」です。 こうして、「8の1/3乗」は「8の3乗根」ということがわかりました。 同様に、「n の n 乗根」 は、「n の1/n乗」 と同じです。 そこで、「xのx乗根」を y と置いて、 関数 y=x^(1/x) の最大値を微分法によって考えてみましょう。 「何々の何乗」といった式はそのままでは扱いにくいものです。 その扱いにくいものを扱いやすくする方法として、考え出されたのが対数です。   y=x^(1/x)  の両辺の対数というものを作ると、 Log[e](y)=Log[e](x^(1/x)) この[ ]内の数を底(てい)と言います。 Log[e]( A * B ) の形の式は、 Aの上に乗っかっているBをLogの前に出して、B*Log[e](A)と積の形に直せる、 という法則があります。 これを使うと、Log[e](x^(1/x))は、x の上に乗っている(1/x)をLogの前に出して、 (1/x)*Log[e](x) と積形に直せます。すると、    Log[e](y)=(1/x)*Log[e](x)   ---(@)      ここで、両辺を微分します。 その際、知っておかなければいけないことが5つあります。 (1つ目) Y=Log[e](x) を普通に微分した答え(導関数と言います。)は、Y'=1/x です。 (2つ目) このY'をdY/dx と「分数のように」書くことがあります。       だから、dY/dx= 1/x です。       dY/dxは、Yをxの関数と見て微分したもの、という意味の記号です。             「分数のように」と書きましたが、実際「分数のように」計算している        みたいなシーンが登場することもあります。「(5つ目)」に出てきます。 (3つ目) Yが2つの関数f(x)、g(x)の積になっているとき、つまり、       Y=f(x)*g(x) のとき、これを微分した答え(導関数)は、       Y’=f’(x)*g’(x) じゃなくて、       Y’=f’(x)*g(x)+f(x)*g’(x)       で求まります。       (@)の右辺は 1/x と Log[e](x) の積ですから、微分すると、       (1/xの微分)*Log[e](x)+(1/x)*(Log[e](x)の微分)       =(-1/x^2)*Log[e](x) +(1/x) *(1/x)       となります。 (4つ目) Y=g(u) で u=f(x) のとき、       Y=g(u)=g(f(x))   と書けますね。       xをYに対応させるこの関数を、fとgの合成関数と言います。 (5つ目) dy/du=g'(u) ---yをuの関数と見て微分したときの答えがg'(u)    du/dx=f'(u) ---uをxの関数と見て微分したときの答えがf'(u)   のとき、y' つまり、 dy/dx は、dy/du とdu/dxの積で求まります。   これを使って、左辺を微分します。   z=Log[e](y) と置きます。(また、y=x^x です)   dz/dx=(dz/dy)*(dy/dx) =(zをyで微分した答え)*(dy/dx) =(1/y)* (dy/dx) 以上の補足で、(@)の両辺の微分が次のようになることがわかると思います。 (@)の両辺を微分すると、 (1/y)* (dy/dx)=(1/xの微分)* Log[e](x)+(1/x)*(Log[e](x)の微分) =(-1/x^2)*Log[e](x) +(1/x) *(1/x) =(1/x)^2*(-Log[e](x)) + (1/x)^2 *1 =(1/x)^2*(1-X*Log[e](x)) この両辺にyを掛けて、導関数は       dy/dx =(1/x)^2*(1-X*Log[e](x))* y =(1/x)^2*(1-X*Log[e](x))*x^(1/x)      関数y=x^(1/x)はxが0より大きい場合で考えますので、ここに出てきた(1/x)^2やx^(1/x)は0より大きい正の数です。 y’=0 とすると、 1-Log[e](x) =0       ∴Log[e](x) =1 ∴x=e^1=e y’>0 とすると、 (1-Log[e](x))>0 ∴1>Log[e](x)      ∴Log[e](x) <1 ∴x<e^(1)=e        ここで、x>0がもともとの条件としてありますので、 0<x<e y’<0 とすると、 (1-Log[e](x))<0 ∴1<Log[e](x))      ∴Log[e](x) >-1 ∴x>e^(1)=e       以上から、この関数y=x^(1/x)の増減は、 0<x<e のとき、y’>0 より、増加の状態、 x>e   のとき、y’<0 より、減少の状態、 となりますから、この関数は、 x=e のとき、最大値をとることがわかります。 xが0からeの間の数 のとき、 xが増えれば増えるほどx^(1/x)は大きくなり、 x=e のとき最大になり、 xがe より大きくなると、 xが増えるに従って、x^(1/x)はだんだんと減っていく、 ということがわかります。 最大値は、x=e のときで、 y=x^(1/x)=(e)^(1/e)=(eのe乗根) 2.718281828…の2.718281828…乗根が最大 って、何か深遠な意味があるかもしれませんね。

dep98
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 n=e の時に最大になることが、ようやく納得できたような気がします。 (最初、読んでいて目が回ってしまった(^^)のですが…)

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