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婚礼神秘説
Philipp Nicolai のEKG48(日本讃美歌346)「曙の星のいと美わしきかな」のある行について 「バロックの婚礼神秘説」(花嫁として霊魂、教会またはマリアと、花婿としてのイエスの比ゆ)を完全に表している」(新グローブ音楽辞典) と書かれています。マタイ福音書のランプと花婿のくだりから、上の記述の一部はわかるのです。でも花嫁がマリアだ、というのが理解に苦しみます。 花婿=イエス・キリスト 花嫁=信者 と単純に理解していたものですから、上の説明は???です。
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- kigurumi
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ネットで検索してみましたが、歌詞が出ているサイトがまったくなかったので、どんな歌詞なのかわかりませんが、受胎告知の内容ではないでしょうか? それだとすれば、マリアが花嫁とされた理由がわかります。 古代ではセックスは穢れた行為であるとする宗派がありました。 イエス物語を書いた人がいったいどういう人なのかわかりませんが、イエスがいたとされる時代は、いくつか宗派があり、中には男女の交わりを忌み嫌っている宗派もありました。 物語の中ではイエスの産みの親はマリアですが、マリアの父はヨアキム、母はアンナで、彼らは子どもが授かりませんでした。 子どもが授かるということは神に祝福された証と考えられていたのが主流の考えで、彼らは神に祝福を受けたいと神殿に祈願に行ったのですが、子どもを授からない夫婦は神により呪われているとされ、神殿から追い出されてしまいました。 ヨアキムは悲しみ40日間荒れ野で修行をして神から祝福されようと祈願したと物語ではなっています。 アンナの方は家で祈って、もし子どもが授かれば神に捧げますと誓いました。 後に娘が授かり、誓いとおりに3歳頃になったとき、神殿に娘マリアは捧げられ、そこで機織職人として育てられたことに物語りはなっています。 が、これも比喩で衣を縫う つむぐ とは別な意味があり、今でいう機織職人のことではなく、宗教的な巫女のような仕事に従事していたと推測されます。 ヤコブの衣も沢山の色があったことから、女が衣をつむぐとは、男に権力を与えるとか、知恵を与えるとか、パワーを与えるとか、そういった意味なのではないかと推測されます。 その特定の巫女がつむいだ衣を授かったものは、権力者になるとか、選ばれて支配者になるとか、指導者になるとか、そういう意味なのではないかと思います。 彼女が初潮を迎えたとき、血は穢れたものであるとれていた時代でしたので、神殿から彼女を追い出すことになったわけですが、その時ただ追い出してしまうのではなく、結婚相手を決めることになりました。 マリアがそれなりの地位(巫女)であったとすれば、結婚相手は誰でもいいというわけにはいきません。 女神の体現者である巫女ですから選ばれた者しか婿になれない。 各地から婿を募集しました。 その中にヨセフも含まれており、巫女は候補者の前で裸になり、それを見た候補者の杖 つまり男根が反応することで、生殖能力がある相手が結婚相手とされ、ヨセフだけが裸を見て勃起したことから、マリアはヨセフを生殖相手として選びました。 肉欲が否定され、肉欲をコントロールできると証明するために、一定の婚約期間が儲けられていました。 その間、性交をしなかったと認められた後、決められた月に性交をすることになってしました。 が、情が増したため待てずに2人は性交をしてしまいました。 (これは新約の方にも情が増した2人は結婚した方がいいとか書かれていたと思います。) こともあろうことかダビデの血をひき将来メシアとなる器を持つと期待されていたヨセフともあろうものが、肉欲に負け堕落したということで、大問題になったようです。 これに決着をつけたのが、天使の添え名を持つガブリエルという彼らが属していた宗教団体の高位の宗教者。 ガブリエルはマリアに会い、中絶せず生めと命じました。 見解が分かれたわけですが、決まった月に性交をしなければならないと律法に書かれていないので、たいした罪ではないと決着したようです。 というのが大まかなストーリーで、聖書の外伝などから読み取れるわけです ^o^; マリアは両親の約束とおりに神殿に捧げられ、神殿は神の家 または身体とされていたので、神殿に捧げられたマリアは神の花嫁だったわけです。 そしてイエスは女神(男じゃない)の花婿とされたわけです。 信者は花婿か? 選ばれた人のみが神の花婿になると考えられていたので、男性信者全員が花婿かというとそうではなく、選ばれた人のみが花婿になるのだと思います。 それは、義をまったく取り払われ、惨めの限りに陥り誰からも見向きもされず、あざ笑われ、ののしられ、唾を吐かれ、殴られ、人間としてもう認められないまでに落とされた者が、それでもすがりつき泣き叫び女神の愛を心から望んだとき、もしかしたら、100億年に一度くらいは女神が振り返るかも。。。。しれないですね。