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カセットテープ:上書きされた古い曲を取り出すことは可能なのか
こんにちは。 音楽用カセットテープは新しい録音をする際、以前録音していた曲の上から上書きする形で録音します。 しかし、カセットテープの種類や古さの違いから、上書きされる前の音楽が新しく録音された音楽に混じってかすかに聞こえるカセットテープもあります。完全に古い曲が消去されていないものと思います。 このようなことを踏まえまして、上書きされた古い曲を取り出すことは技術的には可能なのでしょうか。MDは電子信号?のようなもので音楽を消去するので完全に古い曲が消去されるのでしょうが、カセットテープの場合はもしかしてある程度古い曲のデータがテープに残ったままになるのかな、と思いましたので。 どなたかよろしくお願いします。
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録音を住所録に例えてみましょう。 ○カセットテープの場合 まず新品のまっさらのアドレス帳に住所や電話番号を書き込みます。 次に上書きをする際は、消しゴムで消しその上から文字を書き込みます。 前の住所を読もうとしても、消し残しや書き込んだ痕跡をたどるしかありません。現時点の技術では完全復帰は難しいでしょう。 ○MDの場合 全消去や消去をしても、消されるのは「ここに○○さんの住所があります」というタグだけなので、データ自体は残っています。 しかし、他のページ(データ領域)がいっぱいになった場合、タグのないデータは優先して消されます。ですので、何回も書き込んだりしているうちに前のデータは完全に消されてしまいます。 よく廃棄したPCからデータ流出という事件がありましたよね?一見削除したように見えても、タグをなくしただけのデータなら復元は可能です。
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- tatsumi01
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カセットテープで古い曲が耳に聞こえるなら可能性はゼロではありません。再生波形から新しく録音した曲を引き算すれば古い曲だけが残ります。ただし、これは理論的に不可能ではないというだけの話で、現実に実行するのは不可能に近いほど困難な話です。 ディジタル記録の場合、ディレクトリ(曲名リストのようなもの)だけが消されて本体は残っている、というのは多くの場合は事実ですが、No. 5さんの言われるように、そのデータ領域はいずれは使われてデータが上書きされます。 ディジタル記録で上書きされた場合、前の情報を取り出すのは不可能です。No. 4さんの言われる「全体-新=旧」ではなく、「旧を消して、全体=新に書き換える」ので、古い情報はわかりません。 数値的に言えば「新=1のとき、全体=1」、「新=0のとき、全体=0」で、常に「全体-新=0」です。細かいことを言えば、古い情報が微かに残っていて、「全体-新=±0.001」であり、その正負を判定すれば古い信号が0か1か判る、という説を唱える人が出てくるかも知れませんが、技術的にはムリでしょう。
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御礼が遅くなり申し訳ありません。 ご回答ありがとうございます。 やはりアナログにしろデジタルにしろ、音源を復元することはできないのですね。それでも、とても勉強になり、感謝しています。
- SortaNerd
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まず無理でしょう。 昔の磁気は残っていますが、新しい信号が分からなければ再現の仕様がありません。 全体-新=旧 となるわけですから。 これに対し、MDなどのデジタル記録のものならできる可能性が高いです。 No2さんは上書きしていない場合について書いていますが、上書きした場合でも原理的には非常に簡単に復元が可能です。 全体-新=旧 の関係は変わりませんが、デジタルなら「新データ」は0か1の2通りしかありませんので、その影響を除くのは簡単です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 デジタルはアナログのカセットテープと比べ、「録音する際裏返す手間が省ける、音質の劣化が少ない」などの便利さだけでなく音を再現できる可能性が大きいことから非常に優れた記録媒体なのですね。本当に今の技術はすごいと感心します。
- piricara
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可能か?と質問されれば、可能かも知れない。 カセットテープ(正式にはコンパクトカセットという)は、モノラル録音の場合、2トラック、ステレオ録音の場合、4トラックで記録されています。 裏返して使いますので、テープ幅の半分を使っていることになります。 この場合、表面と裏面のトラック幅には、ガードバンドと呼ばれる未使用領域がありますが、機械によって、多少幅が異なるので、この部分に前の記録が残ることがあります。 次に、テープは大変薄いですが、やはり厚みがあり、低音ほど深くまで磁気が残りますが、高音は浅い部分しか記録できないという特性があります。したがって、前の音源の低音部分が深層部に残っている可能性があります。 これらの理由で、前の録音が残って、2重に聞こえる場合があります。 深層部のみの情報を取り出すことは困難かも知れませんが、トラックずれを起こしている場合、そのずれ幅のヘッドを用いることで、前の音のみを取り出すことが可能かもしれません。
お礼
早速のご回答、ありがとうございます。 さらに詳しいカセットテープの構造が聞けてうれしいです。また勉強になりました。 もしかしたら可能かもしれない・・・希望が持てるご回答でさらにうれしいです。「消してしまったあの曲、もう一度復元できないかな」という声に答え、「音源復元」の技術を開発し、実現させる研究所ができる日を私は待っています。
- arahig9ah4
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無理ですよ。PCのフローピーとは、違います。前の記録を消去して新たに新しい信号を記録磁化します。フロッピーの場合は、データの頭だけ消しますのと異なります。
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早速のご回答、ありがとうございます。 >フロッピーの場合は、データの頭だけ消しますのと異なります。 ええっ!ということは、フロッピーで消去したデータは復元できるのですか? もっと詳しく知りたいです。(まったくの機械オンチでメカニズムがまったく分からないのです・・・ごめんなさい)
- kaZho_em
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無理です。 構造上、カセットデッキのヘッドは、進行方向に対し最初に消去ヘッド。次に録音/再生ヘッドが 配置されています。上書きの場合は、実際は先に通過する消去ヘッドでテープの内容を消去した上で 次に通過する録音ヘッドで記録するという手順で動作します。一旦消去ヘッドで消去されてしまって いますので、前の記録内容は失われています。 さて、前の記録内容がかすかに聞こえるというケースは確かにあります。 特性的に、保持力の強い磁性体を塗布したテープだった場合、消去ヘッドの能力が経年劣化等で 弱まっている場合など、原因は色々ですが、だからといって元の記録内容をここから復元する事は 基本的に無理です。
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早速のご回答、ありがとうございます。 カセットデッキがそんな仕組みになっていたとは・・・機械オンチであり、またバリバリの私立文系である私はまったく知りませんでした(私は大学生です)。「もしかしたらテープの音源を復元することは今の発達した技術だったらできるかも???」と、ふとしたことで思いついてしまったのです。 本当に勉強になり、感謝しています。
お礼
御礼が遅くなりまして申し訳ありません。 ご回答ありがとうございます。 とても分かりやすい例えで、カセットテープとMDの違いが分かりました。デジタル化すればするほどデータの消え方も間単になるようですね。タグなしでも探そうと思えばもとのデータを探せるとは・・・