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なぜ字幕付きの映画がいいんでしょう?(戸田奈津子さんの講演より)

先日、戸田奈津子さんの無料講演聞いてきました。 その時戸田さんが言っていたことなのですが、 「日本人は吹き替えよりも字幕スーパーを好みます。  外国では大部分が吹き替えなのに。(全くないというわけではありません)  吹き替えはお金がかかるので経済的な理由で字幕上映が多い国もありますが、日本ではそういう理由は当てはまりません」 確かに、私も吹き替え版はテレビでしか見ません。 なぜなのか、、、なかなか言葉で表現できず悩んでます。 結局、この答えは戸田さんもお話されませんでした。 (字幕翻訳という職業が珍しいものであるという説明の中で余談的に話されていたことだったので) 最近は子供が見そうな映画も吹き替え版って上映されていますが、大人の方でも吹き替え版を見るのでしょうか? 字幕派、吹き替え派の方の意見聞かせてください。 よろしくお願いします(^^)

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  • ichien
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回答No.22

 今晩は。  戸田さんの担当作品はかなり観ています。1級の字幕翻訳家として信頼出来る人と言って良いでしょう。関連の本もいくつか出されていますが、こちらは私は図書館で手に取る程度です。  私もそうですが、今までに字幕賛成派の意見がかなり多くなっています。ですが、アメリカ以外の映画(日本映画はその2割ちょっと位)を年に200本以上を13・4年も観続けるという、一種アホなことをやっていた者としては、戸田さんの意見にはまた別の面が有るのではないかと考えます。  それはつまり、字幕をパッと観てそれを瞬時に理解できるような能力、言い換えれば「観る力」を養って欲しいのではないかということです。と言っても、最近はやりの速読と同じと理解して欲しくはありません。或いは、それなら吹き替えならば映像を観る方に集中できるからその方がいいではないかと反論もされそうです。  しかし、ここでいう「観る力」とは、(例外が有るにしても)音や音楽も伴っている、映像にこめられているものの様々な意味を読み取りながら、それらを考えながら映画を観る姿勢のことです。それを養うためには字幕を読むことが先ず基本的な訓練になるのではないかということです。今観ている映画の意味を考えて欲しいということを戸田さんは言いたいのだと思います。  もちろん、字幕が不出来で、本来の映像を損なうようなものでは失格ですから、戸田さんとしては論外です。例えば、読み切る、または読み取る(理解する)のに時間を要して、肝腎の映像に目をやる暇が無いといった物ですね。まさか商業公開の作品なら、それなりに金をもらってやっているプロの仕事なのですから、ほとんど全編が不出来の連続ということが有るとは思いませんが。  アメリカでは吹き替えは当然で、要するに映画は単なる娯楽でしかないということです。映像にこめられた意味なんか、映画その物が面白ければ、そんなものどうだっていいんです。アメリカ人の全部が全部とは言いませんが、アメリカ映画(メジャー)の製作の基本はこれしかありません。そして、こうやって世界中の映画界を制覇してきたわけです。  既に、アメリカで公開される非アメリカ映画は非常に少ないということがここでも触れられていますが、これは全くの事実です。20数年前にまだミニシアターが盛んになる前には、日本もアメリカ映画に席巻されていました。ですからその頃にはアメリカとほとんど同じ状況だったといえました。しかしその後この情けない状態は大幅に改善され、上映作品に関してならば質量共に、東京ば疾うにニューヨークを遥かに凌ぐ映画文化都市になっています。  最後に、近作で戸田さんの字幕が非難されているということが書かれていますが、映画の字幕と本の訳とは全く別物です。おそらくこの作品は、小説に続き映画でも続編が公開される予定の、あれなのではないかと想像します。ともあれ、それを云々するくらいの熱烈なファンなのなら字幕などに頼る必要も無いと思います。  もしどうしてももっと日本語版の訳書に近い字幕を付けて欲しいと思うのなら、映画配給会社に猛然と抗議をし、担当を替えてもらって、結果がどうなるかを実際に観てみるのも良いのでは有りませんか。少なくとも抗議する時点で、自分達の推薦する訳者はその問題となった作品にこのような字幕を作成しました、という見本をある程度の量持参しないと交渉の第一歩にもならないでしょうけれど。問題を大きくすれば客の入りにも直結しますから、映画会社でもそうそう無視は出来ない筈です(WB社も大変だなあ。尤もあそこは色々とひどいことをして来たから、それも又良しかもね (^^;。それとも作品を勘違いしてます?>自分)。  長くなりましたからリメイクや吹き替えの話は止めておきます。では。

kuma_chan20
質問者

お礼

講演の中で戸田さんは、「もっと日本の文化、日本の言葉というものを大切にして欲しい」と言っていました。 例えに出されていたのが、“sew”という単語です。 直訳で“縫う”ですが、日本語には“縫う”以外にも“まつる”、、、、、他にも言ってらっしゃったんですが覚えていません。お恥ずかしながら(^^;) とにかく、英語では一言でも、日本には日本という土地の中で育ってきた言葉があって、それを理解し、大切にする必要があると話されていました。 「翻訳するにあたって一番重要なのは英語ではない。日本語を知ること」だそうです。 私も日本語、、、知らないかもと反省しました。 単なる娯楽映画としてしか映画を楽しめないのは寂しいですもんね。 アメリカのお話も大変興味深かったです。 お礼が遅くなりすみません。 回答ありがとうございました。

その他の回答 (24)

  • LIN-chang
  • ベストアンサー率29% (123/424)
回答No.4

私も断然字幕派です。 英語がわかるわけではありませんが、やはり本人の声が一番です。 というのも、吹き替えは役者さんとのイメージに差がありすぎることもあって、 「この人にこの声はちょっと無理が・・・」というのがよくあるので、入り込みにくいです。 映像がすごくくるくる変わるものは吹き替えにしてじっくりと見たくもなったりしますが、やはり字幕ですね。 特に最近の映画はどうも有名どころの芸能人を多様していて、声にその人のイメージが強すぎる人や、 吹き替えにはまったくの素人さんでどうにもこうにも棒読みにしか聞こえない人も多く、より一層入り込めません。 といった訳で字幕派です。 英語の勉強もしたいし、一石二鳥ですね。

kuma_chan20
質問者

お礼

私も本人の声が聞けるというのは大切だと思うのですが、外国の方はそういうのは気にしないのでしょうか。。。 俳優の声が聞きたくても字幕版というものが存在しないのか、あってももともと聞く気がないのか。。。謎です。 回答ありがとうございました。

noname#1992
noname#1992
回答No.3

こんにちは。 私もNo1の回答とかなり似ています。 絶対字幕派でーす。 声のイメージがごろっと変わっちゃうのと、英語の場合は耳で元のせりふを聞きつつ補助的に字幕を見ているような気がします。 なので吹替えになっちゃうと、まったく別のことを言っていても気付かないので気持ち悪いです。 それに英語の場合、韻を踏んでいたりするのに、日本語にするとぜんぜんそのへんのニュアンスを無視している、または無視せざるを得ないみたいになっちゃってるときがあって、嫌ですね。 (でもこれは英語がある程度理解できるから思うことだと思います) でも英語以外の言葉の場合、聞いても理解できませんので、やはり声のイメージ、という点が大きいかな。 しかし外国では大部分が吹替えとは知りませんでした。 余談ですが、映画では無いのですが、子供のころから見ていた「大草原の小さな家」というドラマは、はじめから吹き替えでずーっと何年も見てきたので、大人になってから英語の副音声で聞いてみても、もはや吹替えの声のほうが本当の声みたいに感じるくらい、なじんじゃってました。 不思議でした。

kuma_chan20
質問者

お礼

やっぱり字幕じゃないと、映画のイメージ変わるように感じますよね。 戸田さんのお話では、多くのアメリカ人はほとんどアメリカ映画しか見ない、とも言っていました。(ちょっと大げさかもしれませんが) あまりにもアメリカ映画がたくさんありすぎるせいか、外国映画を上映する映画館が大変少ないんだそうです。 そういう環境だと、字幕というものが受け入れがたいのかもしれませんね。。。 回答ありがとうございました。

noname#1976
noname#1976
回答No.2

私は自分が英語に興味があって勉強しているので、ほとんど字幕版の方を見ます。ただし英語の映画の場合です。なるべく字幕に頼らないで理解しようと試みています。でも、例えばイタリア映画でもイタリア語の持つ独特の発音というかオリジナルの台詞をダイレクトに聞いて映画を観た方が、映画の持つ雰囲気が損なわれないので英語以外の映画でも字幕で観る方が基本的に好きです。 やっぱり吹き替え版だと台詞の意味はより正確に把握できますが、やはり口の動きと発音の違いに不自然さを感じるのと、日本語訳された台詞はオリジナルの表現を日本人向けに変えてあるので、どうしてもオリジナルの方を観たくなってしまうのです。それから、声優の声が俳優のイメージに合わないと最悪ですね。ただし字幕なしで完全に理解できるほどリスニング力があるわけではないので、字幕が理解の助けになるのです。 また、出演の俳優や女優のファンはやはりその人の生の声が聞きたくて字幕版を観るのではないでしょうか。 もちろんたまには吹き替え版で充分に楽しめる洋画もあります。そういうときは大抵俳優が誰かということより、映画そのものがおもしろい場合ですね。特にどたばたコメディーなどでうまく翻訳された映画は吹き替え版でも充分楽しめますよ。 例えば『ホームアローン3』とか『ミート・ザ・ペアレンツ』なんかは字幕版で観ましたが、吹き替え版でも充分に楽しめると思います。

kuma_chan20
質問者

お礼

そうですよね、私も出演者の生の声を聞きたいって思います。 外国の方ってそう思わないんですかね。。。不思議。 回答ありがとうございました。

回答No.1

こんにちは。 断然字幕派です。 理由:吹き替えではニュアンスが違う場合が多い。    独特のユーモアやギャグがなくなり、ムリなギャグになり意味不明。    もちろん、字幕にも同じ事が言えますが、元(台詞)が残るので。    折角の役者様のイメージを壊すので。    聞き逃しがない(目と耳で両方取り入れられる)。 余談ですが、昔、音声英語&英語字幕で見た事あります。 今ではDVDがあるので容易な事でしょうが。

kuma_chan20
質問者

お礼

私も確かに本来のニュアンスで映画を楽しみたいと思います。 ということは、外国の方は多少のニュアンスの違いがあっても気にしないということでしょうか。。。字を目で追うのがよっぽど面倒なのかなぁ。 回答ありがとうございました。

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