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中間スピン状態

スピン状態にはHS(high spin)とLS(low spin)状態がありますが、磁化測定や比熱測定からスピン状態を決定できるときいたのですが、それぞれどのようにしてわかるのでしょうか?また、中間スピン状態は磁化測定や比熱測定でHSやLSとどんな違いが現れるのでしょうか?いまいち理解できないのでご回答のほどよろしくお願いします。

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  • leo-ultra
  • ベストアンサー率45% (230/504)
回答No.1

例としてd電子の軌道がtとe準位に分かれて、 スピンを入れてtが6重、eが4重に縮退している場合を考えましょう。tの方がエネルギーが低い。 d電子が4個の場合にしましょう。 最初の3つの電子がエネルギーの低いt準位に入るところまでは同じですが、4番目も電子は悩んでしまいます。 電子同士はフント則から平行な向きに入りたいのですが、平行にはいるためにはe準位に入る必要があります。 tとe準位のエネルギー差があまりない場合、4番目の電子はe準位に入ります。(HS状態) t準位に電子3つ平行に↑↑↑、e準位に1個↑で、 電子1個の磁化を1/2とすると、全体の磁化は2です。 tとe準位のエネルギー差が大きい場合は、4番目の電子はスピンを反平行にしてt準位に入ります。 ↑↓↑↑なのでスピンの磁化の合計は磁化は2x1/2=1です。 磁化を測って、試料の質量から化学式を用いてモル数を出せば、分子1個あたりの磁化がわかり、HSかLSかわかるはずです。

moketaka
質問者

お礼

丁寧なご回答ありがとうございます。 確かに分子一個当たりの磁化がわかります。ありがとうございます。

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