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フェライトマグネットの減磁について

hagiwara_mの回答

回答No.3

磁石になる物質は、一般には、その内部で磁区と呼ばれる微小(通常数十~数百μm)な永久磁石領域に(磁気的に)分かれています。この方が、全体として一つの永久磁石になるよりもエネルギー的に安定だからです。この各磁区の磁気的な方向を強制的に揃え、その(不安定な)状態で固定化したものが、永久磁石です。 もともとが不安定ですから、磁区の向きが変わり得るチャンスがあれば、必ず、永久磁石の性質を失う方向に磁区構造が変化し、いったん変化すれば自然にはもとに戻りません。強い衝撃、加熱、(磁化方向に沿わない)磁場の印加、などはいずれもこのような磁区構造の変化のきっかけになります。 意図的に消磁するためには、交流磁場をかけながらその振幅を次第に弱くしていく方法が採られます(交流消磁と言います)。また、物質の強磁性そのものが失われるキュリー点以上の温度に加熱し、(地磁気などを遮蔽した)無磁場環境で冷却すれば、もっと確実に消磁されます。 消磁された磁石は、強い直流磁場を印加することで着磁しますが、キュリー点以上の温度に加熱した後に直流磁場をかけながら冷却(磁場中冷却)すると、さらに効果的に着磁します。

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