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発電効率について

kenchinの回答

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  • kenchin
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回答No.1

取りあえず、先ずは回答を。 (1)発電効率   a.火力(※1)     旧式の火力:39~42%前後     コンバインド:45~50%前後   b.原子力     恐らく30%前半(※2)   c.揚水発電所     揚水単体としては70~80%前後     揚水の動力源の電源が効率40%の火力なら     40%×70~80%で28~32%になり     ます。   d.一般水力     90~95% ※1  火力は、基本的に燃料によって効率は変化しません。  と言いますのも、燃料によって構造が変化するのは  ボイラだけでして、後段のタービンや発電機は共通  仕様ですし、ボイラ効率も極限値まで引き上げた物を  使うからです。  ただし、コンバインド発電の場合は別。  これは、ガスタービンを使いますから、当然ながら  石炭は使えませんで、国内既存のコンバインド発電は  大抵がLNGを使います。 ※2  原子力の正確な熱効率は不明。  と言いますのも、原子炉の燃料源であるウランの  正確な発熱量(燃料を入れた前後のカロリー差)が  測定できないからです。  ただし、原子炉の構造から、原子炉単体の効率を  推定することは可能で、これはカタログ値としても  存在しますから、ここから見たら、上の数字あたりに  なるでしょう。 □ (2)については、一日平均ではありません。 発電所は、需給状態が許せばテスト環境(一定の負荷で ボイラ等を安定させて数時間掛けてデータを測定する) で「効率試験」を行います。 この時、大体の発電所では定格負荷の1/4・2/4 3/4・4/4の4条件で試験を行いますが、大抵の 発電所は定格出力である4/4が最も高効率でして その数字が上の値です。 で、中間負荷の効率ですが、これは発電所の機器構成で 大きく変わります。 □ (3)について。 時間帯で変わると云うより、「負荷」で変わります。 大抵は定格負荷で最大効率が出て、負荷が低くなるほど 効率は落ちます。 ただしコンバインド発発電だけは別で、これは複数系統 のカスタービンを持っていますから、一台目が最大負荷 になったら効率が上がり、二台目を起動した瞬間は二台目 の負荷は低いために効率が悪く、二台目が最大負荷になる とまた効率があがり、以後は全ガスタービンで同傾向と なります。(ちょうど、車のギアチェンジとトルクor馬力 の関係と同じ様な感じですね。) で、火力や揚水発電(そして一部の貯水式水力)は、負荷 の変動を吸収する役目を持っていますから、時間帯によ って負荷が変動すれば、当然ながら効率も変動します。 □ (4)について。 基本的に公開しません。 なぜなら  ○発電効率の正確な値は、上に書いたようにテスト   を通じて出すものであり、瞬時瞬時に変動する   時間毎効率は正確ではないからです。   (最近はプラントコンピュータで近似値は出して    いますが、その元はテストで得られた負荷と効率    の関係式を元に、その時の効率を推定する方式    です。)  ○カタログベースの数値は公開されても当然として   運用ベースの数字は当然ながら各社毎のノウハウ   や運用計画の元になるわけですから、おいそれと   公開はできません。 □ (5)について。 ですから、URLで公開するようなことは、およそ有り得な いと考えて良いでしょう。 ただし、定格出力時の実効率については、通産省刊行資料 等に記載されている場合もありますが、こいつは非売品 だった筈です。 □ もし、どうしてもデータが必要と云うことでしたら、身分 と理由を明らかにして電力会社に質問されたら如何でしょ うか? 大学の研究で必要という理由でしたら、一部くらいは 公開してくれるかも知れません。(ここらは各社によって 対応は違うと思いますが...) 但し、一個人が何かをしたいからという理由なら、ほぼ 100%断られちゃいますが....。

kohha
質問者

お礼

kenchinさま たびたびありがとうございます。 そうですか、負荷によって発電効率は変わるのですか・・・ ということはほとんど、天気や気温などにも影響されることに なってしまいますね。 ちなみに電力会社に質問してましたが、断られてしまいました。 参考になりました。ありごとうございました。

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