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スピンとパリティについて・・・

atsuotaの回答

  • atsuota
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回答No.2

下でsiegmundさんが書かれているとおりなので、補足。 空間の角運動量以外に内部自由度がある、という意味は 全角運動量をM^3(ベクトル) 空間の角運動量(軌道角運動量)をL^3 スピン角運動量をS^3 とするとき、 M^3 = L^3 + S^3 のことです。 例えば電子の基底状態(最低エネルギー状態)のときは軌道角運動量が0なので、 M^3 = S^3 となり、電子の場合はS=1/2、つまり電子は基底状態でも角運動量を持っているわけです。(だから「自転」というイメージが昔は考えられたのですね。) ちなみにある方向zに対して、独立な2つの状態があり、Sz=1/2を上向きスピン、Sz=-1/2を下向きスピンと呼びます。 パリティについてもsiegmundさんの書かれたとおりですが、これは粒子交換のパリティですね。他にも位置交換のパリティがあります。 関数 y=f(x) があるとき、 f(x) = f(-x) ならば遇パリティ f(x) = - f(-x) ならば奇パリティ と呼びます。こちらはf(x)が遇関数か奇関数かというのと全く同じ意味です。 ついでにパウリの排他原理についてもちょこっとだけ。 電子や陽子などスピンが半整数のものはフェルミオンと呼ばれ、同じ位置には2個以上の同一粒子が存在できません。これがパウリの排他原理です。 ところが、スピンが整数の粒子(中間子など)はボソンと呼ばれ、同じ位置に2個以上の同一粒子が存在できます。この性質から同じ位置に沢山の同一粒子が閉じ込められるのがボース凝縮と呼ばれ、超伝導に関係しています。 いやぁ、知れば知るほど奥深く、疑問もつきませんね。

yuni-
質問者

お礼

親切な解答ありがとうございました。しかも、さらに詳しく教えていただき恐縮です。改めてスピンとパリティがなんなのか解かったような気がします。くだらない、質問に時間をさいてくだっさってありがとうございました。 また、質問でご迷惑掛けると思いますが、その時もまた宜しくお願いします。     ゆにぃ より

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