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クローニングとサブクローニング(長文になってしまいました)
植物を実験材料として扱っているのですが、植物からある特定の遺伝子を単離して、発現ベクターへ組み込む際、RT-PCR等でまずその特定の遺伝子を単離したとします。 この単離した遺伝子をまずpUC119等のベクターに組み込んでシークエンス解析を行い、配列が正しいか確認します。 シークエンス解析をし、あたりの配列をまた切り出して、発現ベクターへ組み込みます。 この作業において、僕は今までそれぞれここの作業はクローニング、実験系全体を見ると、pUC119に導入するのはサブクローニングで、発現ベクターに導入するのがクローニングだと思っていたのですが、どうも違うようなのです。 どなたかこの2つの言葉の違いをはっきりとした定義を教えていただけないでしょうか?(まわりくどい説明で申し訳ありません)
- tanuki81
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質問者が選んだベストアンサー
遺伝子等の「クローニング」を小難しく言えば、ゲノムDNAやcDNAを増殖可能なベクター・宿主系に組込み、特定の配列を持つものを得るということになるでしょう。 サブクローニングもクローニングの内です。 サブクローニングとは、クローニングのなかでも特に、いったんクローニングした配列の中から、一部の断片(sub-fragment)を二次的にクローニングすることです。 たとえば、BACやファージをベクターとしたゲノムライブラリーから、目的の領域を含むものを単離した後、その中から必要な断片だけをプラスミドベクターにクローニングし直すときに「サブクローニング」と言います。 一方、ご質問の例のように、クローニングされている断片の全長を別のベクターに入れ直すのは、「リクローニング recloning」という語を使い、サブクローニングとは言わないと思います。
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- bzxjpjp
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クローンとは、同一の同一の起源をもつ均一な遺伝情報をもつ核酸、細胞、個体の集団のことで、クローンを得る行為をクローニングといいます。 サブクローニングとはクローンを再度クローニングすることです。 つまり、RT-PCRにより目的遺伝子をクローニングし、発現ベクターにサブクローニングしたというように使うと思います。
お礼
ということは今まで僕が考えていた意味とはまるっきり正反対だったんですね…。まだまだ勉強不足です。どうもありがとうございました。
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