- ベストアンサー
体外受精と人工授精、どちらが効果的?
- 現在不妊治療中の33歳です。夫婦ともに異常なしの検査結果でしたが、主人の精液量が少ないため、普通の夫婦生活では妊娠が難しいとされました。5回の人工授精を試みましたが、まだ妊娠に至っていません。
- 次周期もう一度人工授精を行うか、体外受精に切り替えるか悩んでいます。体外受精の場合、失敗した場合には次の体外受精まで3ヶ月程度の休養が必要ですが、父が末期癌であるため、妊娠報告を早くしたいという思いがあります。
- 毎周期のトライが難しい場合でも、人工授精は可能なのか、また体外受精と人工授精を交互に試すことはできるのかを知りたいです。実際に経験された方のアドバイスがあればお聞きしたいです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
こんにちは。 自然妊娠、人工授精、体外受精の経験者です。 体外受精失敗後、次回チャレンジまでにお休み期間を置かなければいけない理由は「卵巣刺激」です。 体外受精では複数の受精卵を得るために、hMGなどでかなり強く卵巣を刺激します。そのために卵巣に負担がかかるので、ダメだった回の後に続けて卵巣刺激しても反応が悪く良い結果になりません。それでお休み期間を置くのです。 >3ヶ月もあいてしまうと父は更に悪くなってるかも知れません。できれば毎周期トライしたいのですが、無理なのでしょうか? なので、卵巣刺激をしなければ毎周期続けてすることができます。スプレキュアなどのGnRHアゴニストで排卵抑制をしながらhMGなどで卵巣刺激して採卵する方法を「刺激周期採卵」といいますが、クロミッドだけ、あるいはクロミッドと少量のhMG、または完全に自然だけで採卵する方法「自然周期採卵」もあります。この方法ですと毎周期続けて行えますが、採卵数は1個か2個、多くても3個くらいのものです。例えば高齢や卵巣機能が良くない人で、むやみに強い卵巣刺激をしても採卵数が少ない場合にはこの「自然周期採卵」の方が向いています。 卵巣刺激に対する反応の良い人なら、思い切って強く卵巣を刺激して10個以上の採卵数を目指す方法もあります。そうすれば余剰胚は凍結保存できますから、新たな卵巣刺激ナシで胚だけ戻せば妊娠のチャンスが毎周期作れます。 どちらが向いているかは、その人によって違いますから、主治医の先生とよく相談されるのがいいですよ。ただ..卵巣刺激というのは、副作用も怖いものがありますから初回は反応性を見るために「控えめに」刺激することが多いです。体外受精はやってみて初めて分かることも多いので。 >体外受精は無理でも人工授精は可能でしょうか?(例えば体外受精(失敗)→次周期人工授精(失敗)→次周期人工授精(失敗)→次周期体外受精といった感じで・・・ 要は卵巣刺激をしなければ何でも大丈夫ですが、強い卵巣刺激をした後は自然の排卵が回復するのに人によっては時間がかかることもあると思ってください。私は幸い撃沈後も周期が乱れることはほとんどなかったですが、人によっては一時的に無排卵になることもあります。 あと、刺激周期で体外受精をする時には上にも書いた通りスプレキュアなどのGnRHアゴニストで「排卵抑制」を予めする必要がありますから、採卵する前の周期の高温期から準備が始まります。当然その周期には人工授精もできません。なので質問文にあるように次々に進めることはまず不可能だと思ってください。 お父様のご容体が心配な中でご自身の治療も大変でしょうけど、何とか良いご報告をして差し上げられるといいですね。頑張ってください。
お礼
大変 的確で解りやすくご説明をくださりありがとうございます。こちらのご回答を参考にこれからも頑張って行きたいと思います。本当にありがとうございました。