オール電化にしなくても、蓄熱暖房器は使用可能です。
また、「電化上手」契約にも加入できます。
電化上手は、オール電化ではなくても、夜間蓄熱式機器等(総容量が1kVA以上)を持っていれば加入できます。
ただし、夏季昼間を除く電力量料金の5%を割り引く全電化割引は適用になりません。
全電化割引にするためには、給湯とコンロも電化する必要があります。
基本料金の面を考えると、「従量電灯+深夜電力」の契約をするより、「電化上手」や「おとくなナイト8,10」で契約した方が得になります。
たとえば、電灯+コンセントが50Aで、蓄熱暖房器が7kWの場合。
・「従量電灯+深夜電力」の基本料金
従量電灯B50A基本料金:1,300円
深夜電力B7kW基本料金:2,100円
基本料金合計:3,400円
・「電化上手」、「おとくなナイト8,10」の基本料金
深夜分と、昼間の分はあまり同時に使用しないため、深夜分は0.1倍で計算。
電灯+コンセント50A(5k)+蓄熱7k×0.1=5.7k。
(小数点以下第一位四捨五入)
→6kVA契約となります。
よって、基本料金6kVA:1,200円
単純に基本料金を比べると、別々の契約では月2,200円高くなります。
ただ、電化上手等の場合、深夜の電気代は大幅割引になりますが、昼間の電気代は高くなりますので、注意が必要です。
それでも、基本料金分を逆転するほど昼間には使わないはずです。
個人的には、三段階料金制度(使用量が多い分の単価が高くなる制度)になっていない電化上手で契約される事をおすすめします。
更に、夜間蓄熱機器には、「通電制御型」や「5時間通電型」という種類もあり、そういった製品を選ぶことで更に割引になります。
たとえば、「通電制御型」を選ぶと電化上手の場合、1kあたり130円割引になるため、7kでは月910円割引になります。
基本料金1,200円-通電制御割引910円=290円
割引を考えると、実質月290円の基本料金で電気が使える事になります。
更に「5時間通電型」を選んだ場合、電化上手で1kあたり230円割引になるため、7kでは月1,610円割り引きになります。
割引を考えると、実質月マイナス410円の基本料金で電気が使える事になります。
ただし、5時間通電型の場合、深夜1時から朝6時までの5時間限定のため、タイマーで強制的に通電をストップする様な配線にしなければなりません。
また、昼間追い焚きの様な事をしようとしてもできません。
蓄熱暖房の弱点は、予想以上に外気温が高い時に部屋が暑くなりすぎてしまっても、放熱を止める事ができない事です。
また、他の方もおっしゃっている様に寒い日には、蓄熱が足りなくなる事もあります(家の断熱性能と容量選びによる)。
季節の変わり目は、蓄熱暖房を使わず、エアコン暖房の方が良いかもしれません。
また、蓄熱暖房はレンガに熱をためるような仕組みになっているため、製品はかなり重く、床の補強が必要になります。
詳しくはこちら↓
http://www.chikunetsudanbou.com/hikaku/hikaku03.html
また、家の断熱性能や床面積などから適正な蓄熱量の蓄熱暖房を選ぶ必要があります。
このメーカーは、下記Q&Aの通り無料で適正容量を計算してくれる様です。
Q7.部屋にあったサイズの暖房器はどのように選べばよいのですか?
http://www.chikunetsudanbou.com/qanda/index.html
電気の配線は、蓄熱暖房器は、電気容量が大きいため、メーターを出た後で分岐させて、照明やコンセント等の配線と分けるのが一般的です。
(その他に住宅内の分電盤で分岐させる場合もあります)
絵で表すとこんな感じです。(配線は絵の中のエコキュートの部分に蓄熱暖房器がくる感じです)
http://www.tepco.co.jp/service/custom/koujiten/sumai/kaden12-j.html
参考URLは、実際に蓄熱暖房器を使っている家庭の年間電気代の推移が載っているページです。
お礼
お礼がおそくなり失礼いたしました。とても詳しくありがとうございました、じっくり検討いたします。