父母がともに高校教師でした。先妻も公立高校の教師でした。私は教師ではありません。
>普通の会社員とここは違うというところがあれば
一番大きいのは、
(1)社会常識がない。そのことを自覚していない。あるいは自覚していて劣等感を抱いている。
とにかく学校卒業してさらに学校というところに就職しますから、社会との接点がないです。
会社勤めでも新人は常識がないですが、普通5~6年も生活していたら経験するであろう
社会的なマナーやおつきあいの基本が全く欠落していたりします。
(2)「先生」と呼び合う特殊な社会に住んでいるので、企業社会や地域社会の上下関係というものに
極めて弱い。ついつい尊大な態度になったり、妙に謙ってしまって一般社会との間に壁を作りやすい。
というか一般的に学生時代の友人以外の友達が極めて少ないことが多い。
(3)夏休みが長い。
とにかく部活の監督でもしていないと暇すぎてもてあますくらい夏季休暇は長いです。
教材研究とかとにかく自主的に研鑽を積むことになっていますが、日本の社会でここまで長い休みの
ある職業は公務員とはいえなかなかないです。
(4)私立と公立で全く職場の雰囲気が異なる。
私立とは基本的に理事長を中心とする私企業。いわば地場の中小企業とさほどかわりません。
無理が通れば道理引っ込むという世界。それにくらべて公立は民主的です。職員会議で何でも話し合い。
校長、教頭以外は全員が労働組合の組合員という極めてフラットな組織です。
組織というより監視の行き届かない「同業者組合」のような感じでしょう。
学年主任など名ばかりの役職。昔から教室と子供たちのことに集中する教師がよい教師です。
(5)まじめな先生とそうでない先生。優秀な先生とそうでない先生の格差の大きい社会
私立でも公立でもどこにも問題教師がいます。
(6)進学校と商業・工業高校ではまるで違う。
父は、商業高校ばかりを選んで歩いてきた教師でした。進学校の教師というのは受験技術を教え
進学成績に縛られながらも、より学力優秀な生徒を教えたいという欲求を持つようです。
だいたいが、教頭になる以外に目標が持てないというか教頭になるまでは経験年数で給与が
増える公務員ですから、何に生きがいをもつかというのは極めて重要。
父の葬儀には、20年も30年も昔の教え子が多数弔問にきてくれたのに私も涙を禁じ得ませんでした。
息子には見せない父の一面があったのだと思いました。
(7)年金が安定しています
これから先はわかりませんが、公務員ですから共済年金と国民年金とあわせてもらっていました。
その分、給与の支給額と手取りの差が大きいと母がよく嘆いていました。
地方公務員なら、全国の福利厚生施設が結構充実しています。今は民間企業にくらべても遜色ない
給与。本人の性格がよかったらこれ以上いい相手はいないと言えるかもしれません。
総じていえば、一般の会社員とくらべてすれてないし、あるいはもともと歪んでいる人は矯正されていない。
ですからクセの強い人が多いような気がします。おしなべて子供好きで人柄の温和で真面目な人が多い気がします。
構えずに自然体でおつきあいされたらよろしいかと存じます。
お礼
実体験に伴ったご回答ありがとうございました。 彼は聞くところによると学校を卒業してすぐは普通の会社員を経験した後、今の職へ就いたというちょっと珍しいケースのようです。 確かに教師のように学校を卒業してすぐに「先生」と呼ばれる立場になると一般の社会常識とは違う部分もあるか知れないなって思っていたので、その部分は安心しました。 とりあえず、変な固定観念を捨てて、お会いしたいと思います。 大変参考になるご回答感謝いたします。