• 締切済み

脳の可塑性と臨界期について

raisinbreadの回答

回答No.1

遅い回答になってしまって申し訳ありません。 可塑性に関しては、従来海馬や小脳での研究を元に、LTP(長期増強)・LTD(長期抑圧)を中心とした機構が想定されてきました。簡単にいってしまうとこれらは一定のパルスでの電気刺激を神経細胞に加えることで、神経細胞の応答特性を長期間にわたって活性化/不活性化するものです。もう少し知りたければ、例えば次のページをご覧ください。 http://homepage2.nifty.com/mw-web/brain/mol/mol2-4.html しかし、最近理研のヘンシュ貴雄先生らが、マウスの1次視覚野(大脳皮質)における可塑性には、LTP/LTDよりもむしろinhibition、つまり非錐体細胞による抑制系の入力が効いている、という報告をノックアウトマウスを用いた実にスマートな手法により提示されました。ヒトの学習においても大脳皮質での可塑性はより重要と考えられます。これまで大脳では見つからないままに「常識」とされてきたLTP/LTD系とは異なるメカニズムが発見されたことから、いままさに大脳皮質における可塑性の分子メカニズムははホットなトピックとなっています。 当該論文をあげておきますのでご参照ください。 Hensch, T. K. and Fagiolinl M. (2000) Inhibitory threshold for critical-period activation in primary visual cortex. Nature, 404, 183-186 また、レビューとしては次がおすすめです。 Feldman, D. E. (2000) Inhibition and plasticity. Nature neuroscience, 3, 303-304

参考URL:
http://homepage2.nifty.com/mw-web/brain/mol/mol2-4.html

関連するQ&A

  • 性格のうち後天的要素で決まる部分には臨界期がありますか?

    性格のうち後天的要素で決まる部分には臨界期がありますか? 小さい頃に抑圧されたり脅されたりして育った人は、自己表現が苦手です。でも大人になってから、そのような環境から開放されても、オドオドした性格が治らない場合があります。本人がどんなに努力しても治らないことがあるようです。これはなぜなのでしょうか? やはり性格の形成も言語習得と同じように臨界期があり、それを過ぎてしまうと脳の機能は死んでしまい、一生元には戻らないのでしょうか?

  • 言語学習の臨界期について教えてください。

    こんにちは。僕は、高校一年生です。来週の月曜日に国語の授業で「公立小学校での英語教育を義務化するべきか!?」という議題でのディベートをする予定です。ちなみに僕は、これに肯定の立場から議論をしなければなりません。このディベートでは、いかに有力な資料を集めるかということが鍵となっています。そこで、資料を探していたのですが、「言語学習の臨界期」ということについての資料があまりないので誰かいい資料を教えてくれませんか?よろしくお願いします。

  • アスペルガーの人の社会適応に【臨界期】はあると思う?

    アスペルガーの人の社会適応に【臨界期】はあると思う? アスペルガー症候群そのものは 先天的な構造によるものなので、 発見が早かろうが遅かろうが アスペルガーそのものは治せるものではありません。 そこで、脳の特性に合った訓練を受けることが大切であり、 訓練の仕方によっては社会適応ができるようになり、 中には社会的成功を収める人がいるとよく指摘されます。 ところが、なんとこの社会適応の努力が報われるのには、 【臨界期】があると唱える学者がいます。 それを理由として【早期発見】が大切だと指摘しています。 【1】 皆さんはアスペルガー症候群の人の社会適応訓練には、 本当に【臨界期】が存在すると考えますか? 同時に、上記の説は言い方を変えると、 当方のように成人後にアスペルガー症候群を発見した人は、 絶望的な生涯を歩むということを示唆しています。 しかし、当方の場合、 アスペルガーに気づいたのは最近(二十代後半)ですが、 成人後に社会適応の努力は沢山してきました。 おかげで大人になってから、 苦労しながらも別人のように変わり、 普通に社会人生活が出来ました。 私生活は別ですが仕事中の自分は 他人にアスペルガーであることを 全く感じさせないようです。 ただし、自然に何でも身につける幼児とは違い、 大人になってから固くなった頭にムチを打って 自分に強引な訓練をさせたことにより、 脳や神経にかなりの無理がかかり、 社会適応そのものは成功しながらも、 重大な神経の病気を引き起こしてしまいました。 【2】 成人後に強度のアスペルガー症候群に気がついた人は、 一体どうすれば良い人生を歩めると思いますか? *前質問 http://okwave.jp/qa/q6091851.html http://okwave.jp/qa/q6089696.html

  • アスぺ保持者の社会適応には臨界期があるって本当?

    アスぺ保持者の社会適応には臨界期があるって本当? 20代終盤になった最近になって 強度のアスぺルガー症候群と診断された男性です。 アスぺルガー症候群は先天的な脳の特徴なので、 アスぺそのものは治療できません。 しかしアスぺの人でも後天的訓練により、 それなりに社会適応することができるようになるそうです。 ところが訓練が効果を発揮するには臨界期があるため、 早期発見が重要だと聞きました。 それどころか、大人になってから訓練をすると、 神経や脳に無理にかかり、 かえって病気の原因になるという人すらいます。 当方は成人後、自分を強引に社会に適合させました。 おかげで人並みき社会適応ができるようになりました。 でも無理がかかって神経を壊しました。 つまり私の社会適応は 「付け焼き刃的」な偽物なのでしょう。 当方はすでに20代終盤ですが、 まだ社会適応能力の開発は間に合うでしょうか? 何とか訓練の遅れを必死の努力でカバーしたいです。 方法を教えてください。 将来、社会適合できずに鬱病になって死んだら困ります。 社会適応のストレスからくる神経発作から逃れるためには、 場合によっては自ら命を絶つしかありません。 苦しいです。助けが欲しいです。

  • 脳に関するの文献&本を探しています。

    脳の論文や、文献、本で、左右対称の動きについて述べているものを探しています。たとえば、本来は、右に動かしたものが、実際には左に動いてしまうものを見たとき、または、実際に動かしたときにに人間の脳はどうゆう反応をするのか等の内容の本があれば、教えてください! お願いします!!

  • 脳研究で本を探しています。

    私は脳の研究で右利きのひとが左手を使った際におこる脳の賦活状況を調べようと思っています。 具体的な実験方法としては、パソコンのマウスを使って、右利きの被験者にマウスを動かして画面に出てきたポイントをクリックしてもらい、それを右手と左手で同じ作業をしてもらい、脳の活動に差が生じているかを調べようと思っています。 そこで、まだ、研究していない段階なのですが、なにか、右手や左手に関する本や、私のやろうとしている内容に近い本や論文がありましたら教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • 脳梗塞の慢性期か脳腫瘍と言われました

    1月の後半のある土曜の夜後頭部から前に向かって頭痛があり月曜日に起床したら左の目に違和感と歩くと左に寄ってしまう。と言う感じで水曜日に眼科を受診したら「「なんでもっと早く来ないの」といわれ「脳神経外科にいきなさい」と言われびびりながら脳神経外科に行きました。 そのごCTを撮って診察室にいくとやはり脳の左側に陰が写っていました そのときの医師は「脳梗塞か脳腫瘍の可能性がある」といわれ後日MRIを撮りさらに詳しい結果をききましたそのときの医師は前回の医師は研修医でこのときの医師は年配の医師でした。 「脳梗塞の慢性期か脳腫瘍」大きさは1センチ×5ミリだそうです。 このときのMRIでは造影剤注射したのですがそれでも「脳梗塞か脳腫瘍かはっきりしない、はっきりさせるには手術で組織を撮って検査するしかないのだけど陰のある場所が視床下部で下手にさわると後遺症がでるかもしれないので、このまま様子をみて2か月後にまたMRIでみましょう」って診断でした。私は「なんで解らないの??}って疑問が起きましたが言葉には出しませんでしたがこのまま放置でいいのか不安です薬はビタミン12がでてるだけです 他の病院に行った方がいいのでしょうか? こういう診断がよくあることなのかアドバイス頂けるとうれしいです。 現在は目の方も通常の時と変わらずになってますし、 歩くのも問題なくて症状は何もありません

  • 脳梗塞の急性期~回復期にかけて

    父(50代後半)が今月の頭に脳梗塞で倒れ、10日ほど経過しました。 小脳と脳幹に梗塞があり、現在は血液を溶かす薬を点滴で投与されていて、ICUを今だに出られませんが、主治医の先生の話では後、2~3日で安定してICUを出て一般病棟に移れるとのことでした。 ひとまず安心しておるのですが、四肢・嚥下・言語等に重い障害がある可能性が高いとのことでした。 現在の病院は急性期の病院であり、リハに力を入れてなさそうな市立の病院で、病院のソーシャルワーカーに相談しても 「出来れば自分でリハの病院は探してくださいとのことでした」 そこで質問なのですが、 (1)ICUを出て、すぐに点滴等が外れれば回復期のリハ施設に転院を考えており問題ないのですが、 例えば1ヶ月間は点滴がはずれず一般病棟で様子を見て、その後に回復期リハ施設に転院とかだとその1ヶ月の間に少しでもリハビリが出来るのに今の病院のためリハに消極的になるのではないかと不安に思っております。 急性期リハビリを積極的に行っている病院もあるみたいですので、それならそのような病院にとりあえず転院して、その後回復期リハビリの施設に転院したほうがいいのかなぁと思ったりしますがどうでしょうか 無謀なことなのでしょうか? (2)上記を相談する際に相談するのはどのような方に相談したらよいでしょうか。入院先のソーシャルワーカーはあまりあてにならなさそうです。脳外科の先生なのかリハビリ医なのかどちらがよいのでしょうか。脳外科の先生は、リハのことまで考えてなさそうな気がして仕方がありません。 家族にとっては治療もリハビリも一連の流れの中でやることで一緒に考えて生きたいです。 あくまでも家族は素人のため、本当に動かすのが危険であれば仕方がないと思うのですが、何とか可能であれば早くに少しでもリハを開始したいと思っています。 上記長々と書きましたがぜひご回答ください。

  • 鍛えれば脳はどこまで良くなると思いますか?

    鍛えれば脳はどこまで良くなると思いますか? 私は現在、40代前半なのですが、子供の時からほとんど勉強してきませんでしたし、本なども読んできませんでした。 最近、思い立って脳トレを始めてみたのですが最近、頭が良くなってきているのを実感しています。 仕事の能率が上がり、本などもすらすら読めます。記憶力もアップしています。 このまま少しづつ脳に付加を掛けていって脳トレを続けていくと、かなり頭が良くなるのでは・・・。 と思うようになりました。少なくともボケ防止にはなりそうです。 このまま続ければ歳を取るにつけ頭がどんどん良くなって行くものでしょうか? やはりトレーニングを続けてもある年齢を境に能力が低下していくものでしょうか? それともう一つ質問があるのですが、トレーニングのしすぎなのか夜も脳が活性化、興奮?していてなかなか眠れません。 学生時代に一日に長時間、勉強をしていた人なども夜、頭が活性化して眠れないものでしょうか?

  • 英語と脳

    大人になってから留学し、今、アメリカ2年目です。この2年で英語学習は脳のトレーニングだと思うようになりました。それはボキャブラリー等の個別の話ではなく、読む書く話す聞くの総合的コミュニケーションの理解力とスピードいう意味においてです。算数の計算のトレーニングと似たような感じすらします。脳のなかで、言語を処理するところを開発するというか、シナプスをつくるとか、そんな感じだと思うのです。 よく1年経ったら、突然、英語が聞き取れるようになったとか言う人がいますが、私の場合はちょっと違っていて、1年半目くらいで、英語を聞いているときに、脳のなかで無意識的に数秒くらい遅れて処理しているという不思議な感覚が続き、その後、普通のスピードの英語に対して、速くて聞けないという感覚はなくなりましたように思います(ボキャブラリーやアクセントの問題は残りますが)。 その不思議体験から興味を持ち始めて、英語学習と脳の関係についての研究や本がないかと思っているのですが、どなたか教えていただけませんでしょうか。体験者の経験でも結構です。