公定歩合とIS-LM分析について

このQ&Aのポイント
  • 初学者の方がマクロ経済学の中でよくわからない公定歩合とIS-LM分析について質問されています。
  • 中央銀行の政策には公定歩合の変更が含まれており、公定歩合の切り下げによる影響について知りたいとのことです。
  • 公定歩合の切り下げによる影響として、LM線がシフトすると考えており、利率の低下を実現するためのプロセスについても理解したいとしています。
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公定歩合と IS-LM 分析

はじめまして、マクロ経済学の勉強を始めたばかりの初学者ですが、 教科書を見てもよくわからないことがあり、困っています。 IS-LM 線分析においては、M/p 増加で、LM 線が右下シフトすると あります。中央銀行のとれる政策には、M 増加の他に、公定歩合 の変更があると思うのですが、仮に公定歩合を切り下げた場合、 LM 線はシフトするのでしょうか? 私の考えでは、I(r)の増加分IS線が上方にシフトするので、 LM線が下がらないと利率の低下が実現しないと思うのですが。 そのプロセスは、定期性預金が低利率を嫌って、取引需要を 増やすべくY を増やすからと考えています。 r が縦軸の要素なので、どうもLM 線上で均衡点が動く様なイメージ が頭にあってすっきりしません。 以上、ご教示頂けたらと思います。よろしくお願いします。

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回答No.2

pって、GDP(GNP)デフレータで、デフレートすることで、実質のマネーサプライを表しているのですね。ところで、マネーサプライMは、ハイパワード・マネーと預金準備率、現金/預金比率で決まります。公定歩合を下げると、より低利でお金を借りることができるので、貨幣の取引需要は増加します。ここで、預金準備率が増加しなければ、ハイパワード・マネーは増加して、マネーサプライも増加します。 Yは恐らく、国民所得だと思うのですが、利子率の低下により、投資は増加するので、Yも増加します。よってLM曲線は右下にシフトします。

mamonta
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 マネーサプライ増加と同じ効果があり、LM線が下降するのですね。 理解できました。(短期金利は M を増加させて、低下させるので、 その逆のことがおこるのですね) LM線は貨幣市場(債券市場)を表すと記述があり、感覚的に理解できる 財市場と違い、いまいちLM線の Y が増えるとは何が増えるのか理解 できていなかったのですが、色々と調べた結果、 「お金を使用すること=誰か(全体)の所得」 を増やしているという意味だとわかりました。 貨幣市場では、利子率の低下は本来、債券価格を上げるので、貨幣が現金退蔵 されて、Y は減るはずですが、新たに増えたマネーサプライによる債券買い により、貨幣の流通が増えたという意味で、(つまり、LM線の右下シフト) Y が増加するのだと、理解できました。 最後から2行目に書かれている投資増加は、 貨幣市場における債券投資という意味ですよね。 財市場は実際の企業の経営計画などを意味するので、効果が現れるのは 貨幣市場よりも遅いと記述がありますので、恐らく公定歩合の低下は、 LM 線を先に右下シフトさせてから、徐々に低下した r が I(r) 項の増加 として、IS 線を上昇させるのだと思います。 お忙しい所、ご丁寧な回答ありがとうございました。自分でも復習し直して 理解がより深まりました。

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回答No.1

pとrは何を定義しているのですか?

mamonta
質問者

補足

投稿ありがとうございます。 p :物価水準 r :利子率 を表しています。ちなみに、私の教科書では、IS線とLM 線は次の式で与えられています。 IS:Y = C(Y-T) + I(r) + G + Nx LM:M/p = L(Y,r) LM線のシフト要因には、実質マネーサプライの増減しか記述されておらず、 公定歩合の変更はどの様な影響を与えるのか(取引需要が増えるために、 マネーサプライが増加すると思うのですが...)確信が持てないでおります。 さらに、考え方としても、LM線の縦軸が r なので、公定歩合の低下分だけ LM 線が下降すると単純に考えたいのですが、もともとLM線は r と Y の関係を表しており、r の変化は同一のLM線上で対応する Y があるので LM 線をシフトさせて考えるのも変だなと感じています。 以上ですが、よろしくお願いします。

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