• ベストアンサー

眼と耳とフーリエ変換

vortexcoreの回答

回答No.2

大変面白い問題ですね。思わず考えてしまいました。正しい答えはわからないのですが、多分あっていると思うことを書かせていただきます。間違っていたら識者の方ご指摘下さい。 まず、指摘したいのは、どんな波を「混ぜ」ても(要するに足したり掛けたりする)、その「中間」の周波数が現れることはありません。 周波数f1の波と周波数f2の波が何らかの媒質を通った場合、その媒質が線形ならば、媒質が振動する周波数は、あくまでf1とf2です。耳(鼓膜)はほぼ線形素子であることと、周波数が低いので、音声信号の波が電気信号の波としてそのまま脳に伝わるので、単純に周波数成分に分かれて聞こえるのだと思います。 媒質が非線形ならばf1+f2、|f1-f2|、2f1等々で振動する成分が現れますが、その中間の周波数(f1+f2)/2という成分は現れません。(カオス的な振る舞いの近傍にサブハーモニクスが現れるという話は聞いたことがありますが、かなり特殊なケースだと思います。)これはどんな周波数でも、音波でも電磁波(光)でも波なら一般に当てはまる性質です。ですから、No.1の方がお答えになったように、光の場合に「中間の周波数が現れる」ということは考えにくいと思います。そもそも目の場合、赤の光(波長約700nm)と青の光(波長約450nm)を混ぜて見たとき、中間の波長になるのならば緑の光と感じるはずですが、実際は青よりさらに波長の短い紫(と同じ)であると我々は感じるわけです。単純な周波数の足し算、引き算でも、もちろんうまくいきません。 私はどうも、目と脳という色の認識システムそのものに原因があるような気がします。視細胞には3種類あって、それぞれ、赤、青、緑の光の「強度」を認識します。振幅と位相を持った波として認識しているわけではありません。それぞれの視細胞が感じた信号強度を脳で処理するとき、それぞれの強度をベクトル的に合成し、そのベクトルの向いている向きを「色」と認識するような仕組みが脳にあるのではないでしょうか。つまり、赤、青、緑が120度づつずれた方向を向いているというわけです。ですから、赤と青が同時に入ってくると、その中間の方向を向いた紫と感じるというわけです。全く反対方向の向きの光が入ってくると、それは「白」と感じます。 なんで脳みそはそんなベクトル演算をしているのか、といわれると「?」なのですが、こう考えると、色環とか、捕色とかの概念とうまく整合すると思います。 以上のように考えると、「フーリエ変換できない耳を持った生物」は、空想上はいても良いような気がします。可聴周波数内の異なる周波数で共振する何種かの鼓膜を持ち、それぞれの鼓膜で感じた強度を脳でベクトル的に足し合わせればよいわけですから。 では「フーリエ変換できる眼を持った生物」というのはというと、こちらは考えにくいような気がします。フーリエ変換できる、つまり分光できるためには、光を波として感じなければならないわけですが、そのためには、回折格子のような光の波長くらい大きさの構造が必要で、それを生物で実現するのは困難だと思います。 と、いろいろ考えたのですが、確証があって言っている訳ではないので・・・。

noname#108554
質問者

補足

では、私見を述べさせていただきます。 視覚と聴覚の決定的な違いは何かといいますと、その情報量にあります。 人間の場合、視覚から得る情報量は、五感の9割を占めるといいます。 では、その違いはどこから生じるのでしょうか? 私は波長にあると考えます。 一般に、波から得られる情報は、 1.波長 2.強度 3.方向 の3つが考えられ、 視覚の場合、波長が短いため、3.の情報が増えます。 耳がフーリエ変換を行うのは、3.の情報量不足を補うため、とは考えられないでしょうか? そこで、考えました。 波長が短い音波を日常的に用いている生物、コウモリなどは波長の違いを聞き分けているのでしょうか? もしかしたら、われわれの目と同程度の機能しかもっていないのでは? もしも、電波を感じ取れる生物がいたとしたら、 そこまで言わなくても、ある種の蛇のように赤外線を感じ取れるような生物は、実は、電磁波に対してフーリエ変換を行っているのでは?(それは眼でないのでは?というつっこみはおいといて)

関連するQ&A

  • 鰤、平政の目について。

    ショアジギングをするのですが、いろいろな書物などを読んで色盲と分かっている生物は、鰹、鮪、甲烏賊、蛸と知ったのですが鰤や平政は色盲ですか? また視力はどれくらいですか? 因みに視力とはピントを合わせる能力で鮪の視力は0.5程度で動体視力は優れてるそうです。 海の中の波長も幾分関係してるのかな?と思うのですが、それらしき書物やネットの書き込みあれば教えて下さい。 --------------- 【波長について。】 ●波長の長い順 赤外線>赤>黄>緑>青>紫>紫外線>X線 ●海中で消える色 ~5m…陸上と変わらず 5~10m…赤 10m…オレンジ 30m…黄 以後、緑が消え紫が消える 50m~…青一色の世界 ●水深30mで青色の波長の光りしか届かないので赤が消えグレーに見える。 ●水深10mで赤色の波長の光りは、グレー系と識別できない。 ●水の紫外線の吸収率は青色の光りよりも高いので、紫外線は水深20mまでしか届かない。 ●目 鮪の視力は0.5,で成長するに従い視力は上がる? バーチカルの釣りをするなら緑,青,紫のカラーが重要? ●魚は色盲? 網膜の黄斑にある錐体細胞と言う色を識別する細胞がある。 人間なら大まかに青、赤、緑が見える。 魚は、赤だけ、青だけ、両方、また何も色が見えないなど様々。 それ以上の色を識別できる能力があっても体力の消耗? 海の中では不必要?

  • フーリエ変換? FIT curveって??

    生物リズム学論文を読んでいたら、FFT-NLLS(The fast Fourier transform-nonlinear least squares method )という解析方法がでてきました。 ネットで調べて 「FFT=高速フーリエ変換」、 「フーリエ変換を行うことにより、解析したい音・振動の波形が、どのような周波数と振幅を持つ波形の合成で成り立っているかを知ること(スペクトル分析)ができる」 ということはわかったのですが、 ・「NLLs」とはどんな意味なのか? ・このFFTによって得られる「FIT curve」がどんな物なのか、日本語ではなんというのか がわかりません。FIT curveは近似値曲線のような物でしょうか?? どなたか詳しい方教えてください、よろしくお願いします!!

  • レイリー散乱・散乱した太陽光が目に届く過程

     空が青い理由がレイリー散乱だということを知りました。太陽光が大気中で散乱され、波長の短いものほど散乱されやすいので青色となって空は見えるというものでした。  「人間の目に見える」ということは、見えているものから光が出ている、又は反射された光が目に入ってきてそこで初めて見えるそうです。散乱するということは、文字通り散らばるということですがそれならば人間の目に入らない光が出てきてしまい、むしろ波長の長い赤色の光がより目に入り赤い空として見えるのでは?と思ったのです。  また上の疑問と矛盾しますが、昼間の太陽を直接みると太陽は白いですよね。あれは青の光ががたくさん散乱された光を見ているということでしょうか?

  • 右の目で赤、左の目で青を見ると…?

    生物の宿題で出たのですが… タイトルの通り、右の目で赤、左の目で青を見るとどう見えるのでしょう? セロハンでやってみたのですが、普通に赤と青が半分ずつに見えました。 これで正しいのでしょうか? 教えてください。

  • 葉緑体の色について

    植物は日光を使って光合成をしています。そのときに活躍するのが葉緑体です。葉緑体では日光のうちの、主に赤色を吸収するものと、青色を吸収するものがあると聞きました。 そこで疑問なんですが、日光の波長のピークは緑です。なぜ植物は緑を捨てているのでしょうか?長い進化の過程で、緑を吸収して光合成をする種があってもいいような気がするのです。 専門的になってもかまいませんので回答をお願いします。

  • 光合成の最適波長について教えて下さい。物理出身で生物学は初心者なのです

    光合成の最適波長について教えて下さい。物理出身で生物学は初心者なのですが、色々調べたところ、光合成には各種葉緑素が必要であることが分かりました。その中でラン藻にはクロロフィルaが含まれており、その吸収波長が、400及び700nm付近にあることが分かりました。そこでお聞きしたいのは、400nm付近の青色の光と700nm付近の赤色の光とではどちらが光合成をするにあたり、効率が宜しいのでしょうか?自然界で言えば、赤の光は水に吸収があるため、青色の方が吸収されやすいと、ありましたが、単純に赤か青の光をあてた場合の光合成効率というのは知られているのでしょうか?

  • 光の波長による屈折率の違いについて

    初歩的な質問ですみません。 レンズの色収差などでよく耳にしますが 質問は何故、波長によって屈折率の違いが起きるのかということです。 例えばレンズに光が入った時、青色の波長の光と赤色の波長の光とでは 青色の方が屈折率が大きいですよね。 それを証明する方法を教えていただければと思いまして よろしくお願いします。

  • 正規分布の式をフーリエ変換する際の解法

    現在フーリエ変換を研究のために再度勉強しているのですが、以下の式を解く過程でどうしても詰まってしまいます。 ∫(-∞,∞) 1/(√(2π)σ)×exp(-((t-μ)^2)/(2σ^2)) ×  e^(-jωt) dt (t以外の文字はすべて定数) 要するに正規分布の確率密度関数式をフーリエ変換する際の式です。 インテグラル右の"1/"から"))"までが確率密度関数、それ以外はフーリエ変換式です。 確率密度関数についてはこちらのほうが見やすいと思います↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E5%88%86%E5%B8%83 どこで詰まっているかといいますと、式が分かっておるのでフーリエ変換云々ではなく積分段階で詰まっています。 勉強不足が目に見えているのですが、少しばかり急を要することで…にっちもさっちも行かず質問させていただきました。 どなたかご教授お願いします。。

  • 目に見える色について

    例えば赤いリンゴですが、実際にはリンゴが赤いのではなく、リンゴに反射した光の波長により、私たちの脳が勝手に赤い色に変換していると聞きました。 だとすると、実際のリンゴの色は赤色ではないのでしょうか? その他にも、今、目に見えている全てのものの色は、実際には別の色という事もあるのでしょうか??

  • 地球外生物の目の位置は・・?

    地球外の水惑星で生物が存在すると仮定して、高度な進化の過程で「目」はふたつあることが理想なのでしょうか?超音波や驚くような方法で探知能力はあっても、視覚的な「目」はふたつあるのが順当なのかと・・。