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4次元の林檎

こんばんわ ドラえもんを観ていて思ったのですが、4次元空間においてある1点から等距離にある点の集合(球)が空間に占める面積の値は何でしょうか?できれば体積もお願いします。 参考になりそうなサイトも教えてください。乱丁すみません。

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  • sanori
  • ベストアンサー率48% (5664/11798)
回答No.1

文献等を参照にしていませんし、数学もあまり得意でないですが、学生の頃から個人的に考えていたことに基づいて書きます。 この問題は、「1点から等距離」ですから、極座標で考えます。 三次元の極座標は(r,θ,φ)です。 XYZ軸による三次元の表現は、必ず極座標に変換できます。(導出方法の説明は省きます。) このとき重要な事実は、 「半径r方向に対して、角度θとφの方向は常に垂直で、かつ、θとφも互いに垂直方向である」 ということです。 二次元で考えれば簡単です。半径に対して、円周に沿う方向は垂直ですよね? (だから、円の面積は、底辺2πr、高さrの三角形と同じ面積になるのです。円の「底辺」である円周と「高さ」である半径とは、常に垂直ですから。) 三次元は、地球儀のイメージで考えるとわかりやすいです。 θは緯度、φは経度と考えます。 地表で見れば、 θが-90度(南緯90度)~+90度(北緯90度)の範囲で動いた軌跡も、 φが-180度(西経180度)~+180度(東経180度)の範囲で動いた軌跡も、 地球の中心から見れば、それは全て地表(球の表面)での動きですから、r(半径方向)に対して垂直です。 球の表面積は、4πr^2です。 球の体積は、半径ゼロから半径rまでの球の表面積の集合ですから、 ∫4πr^2・dr = 3分の4 ×πr^3 となるわけです。 つまり、表面積が既知であれば、球の体積は簡単に求まります。 ですから、先に球の表面積を求めるのが重要になります。 θとφの取るべき範囲は上述したとおりですが、度の単位をラジアンに書き直しますと θの範囲:-90度~90度 → -π/2~+π/2 φの範囲:-180度~+180度→ -π~+π θ(緯度)を固定して考えますと、φを-π~+πの範囲で振れば、φの軌跡は円になります。 その、一つの円の半径は、r・cosθ したがって、一つの円周は、2πr・cosθ です。 球の表面は「一つの円周」の集合体ですから、 この円周を、θ=-π/2~+π/2 の範囲で積分すれば、球の表面積になるはずです。 円周の太さは、微小なθ幅rdθです。 表面積を求めるのですから、rは固定です。 ∫2πrcosθ・rdθ = 2πr^2・∫cosθ・dθ  = 2πr^2[sinθ]  = 2πr^2・(1-(-1))  = 4πr^2 ここまでで、三次元までの球の表面積、体積の考え方がわかったことになります。 では、 ゼロ次元から三次元までの円周、面積・表面積、体積について総括しますと、 ゼロ次元:  半径も円周もない 一次元:  半径rがあるだけ(座標は、-rと+rのみ) 二次元:  半径r  円周は、∫rθ・dθ(θ=-π~+π)=2πr、  面積は円周の集合であり、∫2πr(r=0~r)=πr^2 三次元:  半径r  1つの円周は、∫r・cosθdφ(φ=-π~+π) = 2πr・cosθ  表面積は円周の集合であり、∫2πrcosθ・rdθ(θ=-π/2~+π/2)= 4πr^2  体積は表面積の集合であり、∫4πr^2・dr(r=0~r) = 4/3・πr^3 では、いよいよ、四次元について考えます。 四次元極座標を(r、θ、φ、ω)と定義します。 そして、各々が取るべき範囲を考えましょう。 まず、rについては、何も悩むことがありません。 残りの3つ、すなわち、角度θ、φ、ωが問題です。 (3つの順番は、どれが先でもよいのですが) 三次元では、互いに直交する角度座標 緯度θ=-π/2~+π/2、経度φ=-π~+π を定義しました。 これによって、球の表面の全てを表すことができ、 かつ、上記範囲を定めることにより、一対一対応すなわち1つの場所に対して必ず1つの座標が与えられました。 もしも、θが+π/2よりも大きい値を取ることを許してしまうと、北極を通り過ぎて、地球の裏側へ行ってしまうので、一対一対応にならなくなってしまいます。 ですから、三次元極座標で半径r以外の座標の合理的な範囲設定は、「-π/2~+π/2」「-π~+π」の2種類以外に考えられません。 では、四次元座標では、3つの角度のうち2つが仮に「-π/2~+π/2」「-π~+π」であるとして、もう一つの角度をどう定義すればよいでしょう? おそらく、ですが、四次元まで考え方を拡張する場合、上記2つのほかに、任意の(=勝手に決めた、若しくは想像上の)範囲を取ることになると思います。 また、ゼロ次元から順を追って考えたことから分かるように、  (a、b、c、dは任意) aπr は円周、球の一つの円周 bπr^2 は円の面積(円周の集合)、球の表面積(一つの円周の集合) cπr^3 は球の体積(球の表面積の集合) という物理的な次元を持っています。 4次元では、おそらく、dπr^4 という新しい次元概念が必要になるでしょう。 すなわち、 aπr は一つの円周 bπr^2 は一つの球の表面積(円周の集合) cπr^3 は一つの球の体積(表面積の集合) dπr^4 は謎の概念(体積の集合) また、三次元の表面積を求めた過程で、一つの円周(φの範囲=-π~+π)は、 2πr・cosθ となりました。 θとφは、お互い垂直なのですが、長方形や三角形のように単純にθ×φというように掛け算をして微小面積が求まるわけではなくcosθという可変の補正係数を掛ける必要があったわけです。 それは、四次元に拡張したときに、どうなるか? これは不明です。 <まとめ> ・円や球の諸性質の計算には、互いに直交する極座標を用いる。  四次元極座標であれば(r、θ、φ、ω) ・三次元でθ、φの範囲をそれぞれ、-π/2~+π/2、-π~+π と決めたのと同様に、四次元でも角度座標の範囲を定める必要があり、かつ、重複座標の不合理が無いようにしなければいけない。  そうしないと、積分の範囲が定まらず、表面積、体積を計算することができない。 ・三次元の計算で登場した「2πr・cosθ」の「cosθの」ように、可変の係数が、さらに必要になると思われるが、それが何であるかは不明。 <追伸> 相対性理論では、光が進む経路は、時空のゆがみを考慮したときの最短距離、すなわち四次元での最短距離になります。 したがって、その最短距離の集合を球とする考え方は出来ますが、 しかし、そのとき、球の表面積や体積を求めるということの意味は、時空のゆがみによって見かけのXYZが変わったときの球、すなわち、結局三次元のXYZ座標での表面積になってしまうような気がします。 何かしらの概念で任意に定義することは可能かもしれませんが・・・ (参考)三次元までの計算 (私は参照していないのですが) http://ksgeo.kj.yamagata-u.ac.jp/~kazsan/class/geomath/juusekibun.html

Shiro-10
質問者

お礼

数学が得意じゃないなんて謙遜しすぎです。 とても詳しく書かれていて参考になりました。 本当にありがとうございます。

その他の回答 (2)

  • rabbit_cat
  • ベストアンサー率40% (829/2062)
回答No.3

せっかくですから、#1さんのところにでている、4次元超球の媒介変数表示を出してときます。 x^2+y^2+z^2+w^2=r^2 より、 x=r・sinω・sinθ・cosφ y=r・sinω・sinθ・sinφ z=r・sinω・cosθ w=r・cosω 0≦φ<2π 0≦θ≦π 0≦ω≦π

noname#231526
noname#231526
回答No.2

過去にも同様な質問がありました。 http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=569499

参考URL:
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=569499

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