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『地下街の雨』(「めり」、「ほっそり」、「きりっと」、「開いた」)

 日本語を勉強中の中国人です。宮部みゆきの『地下街の雨』を読んでいますが、理解できない箇所がありますので、教えて頂きたいと思います。 「麻子は、思わず彼らに歩み寄った。誰かに引っ張られたかのように、 身体が前のめりになって、近づかずにはいられなかったのだ。  二人の男女は、ほとんど同時に麻子に気がついた。  『あの女』は、ほとんど変わっていなかった。だからすぐにわかったのだ。髪型も化粧も服装も。ほっそりとした仕立てのスーツを着て、きりっとハイヒールを履いている。胸元の開いたブラウスは、光沢のある白色。ダイヤのプチネックレスがきらりと光る。」 1.「前のめりになって」の「めり」はどういう意味でしょうか。なんとなく「状態」という意味に似ているイメージを受けていますが。 2.「ほっそりとした仕立てのスーツを着て」の「ほっそりとした」は文中でどのような状態を指すのでしょうか。 3.「きりっとハイヒールを履いている。」の「きりっと」は文中でどのような状態を指すのでしょうか。 4.「胸元の開いたブラウス」の「開いた」の読み方は「あいた」なのか、それとも「ひらいた」なのでしょうか。  また、質問文に不自然な部分がありましたら添削していただけないでしょうか。よろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • hakobulu
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回答No.1

1、「前方に傾く」という意味の「のめる」という動詞があります。 「前のめり」は「前方に傾くような格好で」といった意味になります。 2、「仕立てがほっそりとしている」ためには、体型自体がほっそりしていなければなりません。 しかし、実際的に細い体型であることに気が付いたのは、着ているスーツがほっそりと見えたためなので、そのような外見からほっそりとしたことに気が付いたことを強調するために、「ほっそりとした体型」ではなく、「ほっそりとした仕立てのスーツ」という表現を使ったのでしょう。 3、「足にピッタリとフィットした靴を履いている。」という意味でしょう。 「きりっと」という表現を使うことによって、フィットしているだけではなく、その足が細く、張りを持った状態でスラリと伸びている様子が表現されています。 4、普通は「あいた」と発音します。 5、添削箇所はひとつもありません。

awayuki_ch
質問者

お礼

 毎度お世話になります。  ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。1、2、4はすっきりしました。  本当にありがとうございました。

awayuki_ch
質問者

補足

 3についてもう少しお聞かせください。 >その足が細く、張りを持った状態でスラリと伸びている様子が表現されています。  「その足が細く」の「足」はlegでしょうか。「張りを持った状態で」はfootでしょうか。「伸びている様子」はまたlegに戻ったのでしょうか。

その他の回答 (4)

  • kaz1916
  • ベストアンサー率27% (145/537)
回答No.5

No.2です。  〔たとえば、モデルの足の一番きれいな部分はまさにあの長細いlegの部分だと思います。でも、ここはなんかfootを賛美しているような気がします〕 leg もfootも両方含めて「美しい足」なのです。 footが美しい、という表現はしません。  太いlegに美しいfoot、これを想像できますか? この文章では足全体を「美しい」と言いたいのです。 一般的に靴を履いていればfootは見えない訳ですから、「すらっと美しいleg」の先にあるfootも美しい、と感じているわけです。 あなたは、この文章から、〔太いlegだけれども、小さくて可愛らしいfoot]と思いますか? そんなのは少しも魅力的でありませんね。

awayuki_ch
質問者

お礼

 再びありがとうございます。  足全体が美しいのでしたね。よく分かりました。  本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.4

ご返事ありがとうございます。 ◇ 「きりっと」という表現は、『あの女』全体に対するイメージを印象付けようとしていると思います。 『(恐らくは)切れ長で聡明そうな光を湛える目に、引き締まった口許、形の良い鼻にシャープな顎の線。』 といった顔の表情までも浮んできそうな表現です。 つまり、ハイヒールのフィットしている部分だけが「きりっと」している、ということであればこのような表現は使わないでしょう。 「足に合ったピッチリとしたハイヒールを履き~」などという言い回しになるかと想像します。 ご存知かもしれませんが、人の弱みにつけ込むことを「足元を見る」と言います。 目から一番遠い所までもきちんと気配りができているかどうか、ということを見て他人は評価するものだ、といったような意味だと思っていますが、そこが「きりっと」整っていると表現することによって、全体的な印象も同様に「きりっと」したものであることを読者に伝える上手な表現だと感じます。 ◇ ですから、「きりっとハイヒールを履いている。」というのはfootのみではなく、最低限でも足全体に対する描写。 ひいては「あの女全体」に対する描写という風な印象を私は受けます。 また、「張りを持った状態で」というのは「肌の張り」という意味です。 「きりっと」というのは、本来「きりっと引き締まった」というように続けて表現される言い方です。 前の文で「ほっそりとした~」とありますが、すぐに「きりっとハイヒールを~」と続けることで、ただ弱弱しい細さではなく、全体的に若々しく毅然とした雰囲気を表現するのに成功していると言えそうです。 どうも、きりっとした表現ができずに冗長な説明になってしまい申し訳ありません。

awayuki_ch
質問者

お礼

 再びありがとうございます。  冗長な説明なんてそんなことはありませんよ。とても理解しやすいご回答でよく理解できました。日本語の奥深さに感心させられます。  本当にありがとうございました。

回答No.3

1.「前のめりになって」の「のめり」はどういう意味でしょうか。なんとなく「状態」という意味に似ているイメージを受けていますが。 →タイトルに「めりとありますが、「前の」「めり」ではありません。「前のめり」で状態を表す一つの名詞です。 →「のめる」(動)は「前へ倒れる」「前方へ傾く」という意味があります。 お気づきでしょうが、「のめる」だけで「前に・前方へ」が含まれています。 →少し奇異に感じますが「前のめり」は、「前方に倒れるように傾くこと」(名)という意味なのです。 厳密に言うと「前に前へ倒れる」という感じになり、「前」がダブっているようですよね。 でも「広辞苑」の解説はこの説明なのです。 「前のめり」は意外によく使われます。 2.「ほっそりとした仕立てのスーツを着て」の「ほっそりとした」は文中でどのような状態を指すのでしょうか。 →「ほっそり」は細身の体型のことを表現する言葉です。 文中では、「細身の人に合うように仕立てられたスーツを着て」ということです。 →彼女はどちらかと言えばほっそりタイプの美人だね。 →このジャケットは、もっとほっそりとした人じゃないとね~。 3.「きりっとハイヒールを履いている。」の「きりっと」は文中でどのような状態を指すのでしょうか。 →これは非情に難しい質問です。 →「きりっと」とは「小気味よく」「とてもカッコ良く」何かをしている時、引き締まった状態を表す時に使う言葉です。 →鉢巻をきりっと締めて。 →ふんどし(分かりますか?)をきりっと締めて。 →目鼻立ちのきりっとした好青年。 →例文は「ハイヒールをとてもカッコよくはいている姿であること」を描写したものです。 4.「胸元の開いたブラウス」の「開いた」の読み方は「あいた」なのか、それとも「ひらいた」なのでしょうか。 →これは「あいた」です。 →しかし、これを「開いた」と読んでも間違いではありません。 →「あいた」は普通の胸元よりも少し開き気味のブラウスというイメージであり、「開いた」となると意識的に大きく胸元を開けている状態がイメージされるような気がします。(私見) しかし、ずいぶん日本語が上達致しましたね。驚くばかりです。あとはと良い書物をお読みになることだと思います。特に表現力が優れている作家、美しい文章を書いている作家、日本人の心や自然を小説の中で何気なく書いている作家などの著書をお選びになることをお勧め致します。

awayuki_ch
質問者

お礼

 毎度お世話になります。  ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「前」がダブっていることに気づきました。「前のめる」のように覚えておきます。大変参考になりました。  最後のアドバイスにも感謝しております。私もそうしたいです。shigure136さんのお勧めの作家がいれば今度教えて下さい。ぜひ読んでみたいと思います。

  • kaz1916
  • ベストアンサー率27% (145/537)
回答No.2

1.めり、ではなく、「のめり」:前に倒れそうな様子 2.「ほっそりとした仕立てのスーツを着て」   (細身のスタイルの良い容姿にぴったりと合った)スーツ:    ブカブカの反対の表現 3.「きりっとハイヒールを履いている。」:上記のスーツの着こなしの表現をを「靴」の場合このように表現している。 細めのスタイルの良い足にぴったりの靴を「だらしなく」履いているのではなく『かっこよく』履いている様子。 4.胸元の開いたブラウス」(あいた) いつもは、平均的日本人の若者より、ずっと、正しい日本語を理解しているあなたに驚きましたが、今回のような「質問」を拝見し、少し安心!

awayuki_ch
質問者

お礼

 毎度お世話になります。  ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。1、2、4の疑問は解けました。  本当にありがとうございました。

awayuki_ch
質問者

補足

>細めのスタイルの良い足にぴったりの靴を「だらしなく」履いているのではなく『かっこよく』履いている様子。  おっしゃった「良い足」とはfootなのか、それともlegなのでしょうか。「きりっと」の修飾重点はfootなのか、legなのでしょうか。普通認識されている長細い足とはlegの部分でしょうね。たとえば、モデルの足の一番きれいな部分はまさにあの長細いlegの部分だと思います。でも、ここはなんかfootを賛美しているような気がします。

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