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ブラックホールとエントロピーについて
ブラックホールに吸い込まれると外には何も出てこないということは、熱のやり取りも伴わないので断熱過程であると考えられます。結果として外部のエントロピーは減少してしまい孤立系のエントロピーは増大するという熱力学第二法則に反するように思います。このことは現代物理学ではどのように解決されているのでしょうか?
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ブラックホールの熱力学には重大な問題点があります。ホーキング放射によってブラックホールが蒸発するとエントロピーが減少します。『宇宙の黒幕」ではこれは「ブラックホールは孤立系ではないから問題ない」と簡単に方付けられていますが、ブラックホールを構成した物にかかわらず普遍的な熱輻射を放出して蒸発すると量子力学と矛盾する可能性が指摘されています、これは「インフォーメション・パラドックス」と呼ばれ、重力の量子論を含めた統一理論の項補である超弦理論で解決されると考えられています。ブラックホールの熱力学については下記URL、インフォメーション・パラドックスについては http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~natsuume/japanese.html#string などが参考になるでしょう。
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回答No.1
例えば、宇宙の黒幕(岩波書店、New Science Age 50)などが参考になるかと思います。 (pp.36-57あたりに記述があります) その付近の説明によると ブラックホールにも温度(に相当するもの)やエントロピーを考えることができて、物質がブラックホールに吸い込まれると、ブラックホールのエントロピーは増大していく、のだとか。
質問者
お礼
早速の回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。
お礼
回答ありがとうございます。紹介してくださった参考サイトはとても役立ちました。