• ベストアンサー

「自然は跳躍せず」について

自然は跳躍(飛躍)せず,誰が最初に言ったのでしょうか? リンネの言葉でしょうか?ライプニッツが最初に言ったのですか? ライエル・・・? 自然の漸進主義的な考え方(漸移観?)は,その根拠はどこからきているのですか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • chukanshi
  • ベストアンサー率43% (186/425)
回答No.1

「自然は飛躍せず」 "Natura non facit saltum" (ラテン語) スウェーデンの博物学者(植物)カール・フォン・ リンネ(1707-78) の言葉とするのが一般的でしょう。 このような考え方の根源は、古代ギリシャ哲学の アリストテレスまで遡ることができます。 また、リンネ以前にもライプニッツも似たようなことを いっています。 ラテン語のことわざという説もあります。 http://www.shikoda.org/proverb9.htm この言葉が脚光をあびた科学史上の事件は、 1.ダーウィンの進化論 2.量子力学の提唱 です。 1.ダーウィンの進化論は、「自然は飛躍せず」という思想に強くサポートされていました。教会の、人間は特殊な存在である、という考えに対抗する考え方として、「自然は飛躍せず」は、人間といえども徐々に進化してこうなったという考え方を支持しました。 2.逆に量子力学が提唱されて、エネルギー(もしくは一般に自然の状態)がとびとびの値をとる、といったとき、「自然は飛躍せず」という思想は、これを真っ向から否定しました。一方、量子力学を提唱した人達(とくにボーア)の自然思想の根拠となったのは、キルケゴールの哲学や、弁証法といった飛躍の思想です。  

aozora2
質問者

お礼

どうもありがとうございました. ものすごく参考になりました. 新種が突然に(当然に)生じることは,ダーウィンにとって創造主義を はっきりと受容することのように思われたんですよね? では、リンネが「自然は飛躍せず」と考えていたのはどういう理由からでしょうか。 リンネは世界が神の創造によると考えていたんですよね。 ギリシャ哲学の中から,答えが見つかります?

その他の回答 (2)

  • chukanshi
  • ベストアンサー率43% (186/425)
回答No.3

>「生物学は自分自身の環境や,個人的な価値観と直接な関連を持つことが >たくさんある.」と,何かの本に書いてありました.人間活動としての科学, >を意識していて,そのようなことに関心があり,今回質問させていただきまし >た。 わたしも、生物学の発展と人間の価値観に興味を持っています。 ダーウィンの進化論は、イギリスの産業革命以来社会発展が目覚しく、人間は向上していくのだという考えにマッチしていました。そして優れた勝者が生き残ると。 しかし、現代の分子生物学では、むしろ中立的なものが分子生物学レベルではのこるということが明らかになっています。この先駆者が日本の木村先生です。(皮肉なことに、ダーウィンメダルを受賞なさいました。)みんな発展のし過ぎにつかれて、中庸なものが生きのこるというかんがえに共感しているのではないでしょうか?

  • chukanshi
  • ベストアンサー率43% (186/425)
回答No.2

>新種が突然に(当然に)生じることは,ダーウィンにとって創造主義を >はっきりと受容することのように思われたんですよね? >では、リンネが「自然は飛躍せず」と考えていたのはどういう理由からでしょう >か。 >リンネは世界が神の創造によると考えていたんですよね。 >ギリシャ哲学の中から,答えが見つかります? 私は不勉強で、リンネとダーウィンの進化論との深い葛藤があるということを詳しく知りませんでした。 しかし、やはり勉強するとその辺のところが複雑で、なんとも一言では説明できない感じがあります。 私の勉強したページを以下に紹介しておきますので、参考になさってください。今回のご質問で、私も 随分と再勉強させていただきました。思想は単純ではないですね。あとから見るとこの人は矛盾して いるということもおおくありますよね。 http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s965525/Daw.html#Lin

参考URL:
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s965525/Daw.html#Lin
aozora2
質問者

お礼

ご丁寧にどうもありがとうございます。 chukanshiさんのように,よく勉強されている方でも難しいことなのですね。 ということは、私がすぐに説明(理解)できるわけがないんだ(!) 勉強しなくては・・・。 「生物学は自分自身の環境や,個人的な価値観と直接な関連を持つことが たくさんある.」と,何かの本に書いてありました.人間活動としての科学, を意識していて,そのようなことに関心があり,今回質問させていただきました。 ご回答ありがとうございました。感謝します。

関連するQ&A

  • 自然は跳躍せず

    「自然は跳躍せず」という言葉を使った人は,ライプニッツが最初ですか? どういう意味で,どういう背景があって,このような言葉を使ったんでしょうか?

  • 「自然」という言葉は仏教の言葉でなく、老荘の思想からきたって本当?

    よく、明治時代に"nature"の訳語として、自然という言葉が使われたといいますが、この言葉はもともと仏教ではなくて老荘の思想からでてきた言葉と言う先生がいます。これは本当でしょうか? 根拠を教えて下さい。それとも間違っているのでしょうか?

  • 資本主義の「リスク」について

    資本主義の「リスク」とはなにか【信用】と【命がけの飛躍】という言葉を用いて 、どなたか説明していただけませんでしょうか? よろしくお願いします!

  • 数学で「自然」って?

    0の0乗の説明 http://ja.wikipedia.org/wiki/0%E3%81%AE0%E4%B9%97 を見ると、次のような文が出てきます。 「n が正の整数のとき 0^n = 0 であるから、0の0乗を 0 と定めることも自然であると考えられる。」 数学で「自然」という言葉が使われるのにすごく違和感があります。 まるで多数決で物事を決めてるような。 それはさておき、0を2と置き換えて 「n が正の整数のとき 2^n は偶数であるから、2の0乗を偶数と定めることも自然であると考えられる。」 ということを根拠にして、2^0 は未定義だと言うことはできますか? できないとしたら、この2つは何が違うのでしょう?

  • 哲学の問題です。 有機体論と実証主義です。

    問1 有機体論の特徴として次のうち正しいものを2つ選べ。 (1) 全体は部分の総和でしかない。 (2) 部分の存在が全体に依存するという側面をもつのが有機体である。 (3) ライプニッツはモナドを生きた点として考えた。 (4) ライプニッツは近代科学の原則に従ってモナドも物質的な点と考えた。 (5) 自然界の表面の形は真理ではない。 問2 実証主義の考え方として正しいものを2つ選べ。 (1) コントは、哲学において探求された形而上学的真理は経験科学の相対的な知識にとって代わられるとした。 (2) コントは、実証主義的科学は形而上学的知識に勝てないと言った。 (3) マッハは、時間や空間すら、人間の要素的感覚同士の関数的関係でしかないと言った。 (4) マッハは、われわれの経験は超越論的自我に支えられていると言った。 (5) マッハは、実証主義的科学によって、不動の自然認識が可能となると考えた。 よろしくお願いいたします。

  • 何故?自然消滅型の別れ。

    今年45歳になる女性です。 この年になりながらも、ありがたいことに友人の紹介などで、男性と知り合う(出会う)ことが少なくありません。 紹介された段階ではメールの交換から始まり、お互い「会ってみようかな。」と思った段階で初デートというパターンです。 ところが、常に男性側からアプローチされているにもかかわらず、早いときには一度会ったっきり、多くても数回あった段階で「自然消滅型の別れ」と言いたくなるような別れ方をされます。 自然消滅型とは私なりの表現なのですが、メールをしても返事が来ない・電話をしても出ない…というパターンです。 最初の頃は、このことに気が付かず「あれ?メールの返事が来ないな?電話しても出ないな?」と何度かメールと電話を繰り返しているうちに「しつこいなぁ~」と言わんばかりの内容で「会ってみて付き合う気がなくなった。」ということがあり、以来、相手から連絡が来なくなってもシツコク連絡をするのをひかえ、そして自然消滅型の別れとなってしまいます。 その度ごとに友人に理由を聞いても「本人が理由を言わないからわからない。」と言われます。 友人は決して嘘をついているのではなく、本当に理由を聞かせてもらえないようです。 酷いときには、電話をしたら「間違い電話じゃないですか?あなたに心当たりはありません。」とまで言われたことがあります。 実は先月から付き合いだした男性がいたのですが、昨日からプッツリと連絡が取れなくなりました。 なんとなく「またいつものパターンで自然消滅型か…。」と、すがり付いてしまいそうな自分が嫌で、彼のアドレスを消去してしまいました。 彼は人の悪口や仕事の愚痴を大変嫌う、心のきれいな真面目な方でした。 最初からいろいろ言うのはどうかと思いましたが、大まかに「理由も言わず、いきなり連絡を絶つ男性が過去にいました。もし私と交際できないと思ったら、ハッキリ理由と別れの言葉を伝えてください。中途半端は心のどこかで待ち続けるので辛いです。」と言ったところ彼も承知してくれましたし、それよりも彼の方が私を好きになったので、知り合った段階では「別れなど考えていない。」と言われたのに、わずか一ヵ月半で連絡が取れなくなりました。 別れの理由も気になりますが、自然消滅型というのも、気持ちに区切りが付かずに辛いです。 彼から連絡が来なくなってまだ二日ですが、私がせっかちすぎるのでしょうか?

  • 護憲派の方に質問です

    9条などの改正が法的には新憲法の制定でありクーデターであるという解釈についてですが。 (1)法実証主義的限界説で現在の国際情勢を踏まえると即座に平和主義の否定にはつながらないため理論上9条改正は可能であるという通説に対する反論。 (2)不戦条約の平和主義とは異なるという9条の平和主義の定義とその法的根拠。 (3)自然法的限界説で自衛権が自然権ではないという理論。 (4)その他の限界説で9条改正はできないという理論。 よろしければ以上のどれかを教えてください。特に1の質問についてお答えいただければ幸いです。

  • 跳躍力について

    バネ-マス系を考えるとします。 マスの下にバネが取り付けられたものを、ある高さから落下させるとき、 落下後に跳ね上がる高さは、ばね定数とどのような関係があるのでしょうか? ばね定数によって跳ね上がる高さは異なるのでしょうか? 私(素人)の予想だと、マスが同じ場合は、落下後、バネに加わる力は同じなので、 バネ定数が異なっても、バネには同じ大きさの復元力が発生することになるので、 跳ね上がる高さは同じなのかなぁ、と思います。 どなたか詳しい方、ご回答よろしくお願いします。

  • 跳躍伝導 一体何が跳躍しているのでしょうか?

    跳躍伝導について質問があります。 跳躍伝導 「有髄神経では軸索を髄鞘が囲んでおり、一定間隔で髄鞘が存在せずに軸索が露出しているランヴィエの絞輪と呼ばれる部分がある。この絞輪部にNaチャネルが、髄鞘部に早いKチャネルが高密度に分布している。1個の絞輪が脱分極して興奮すると、電流は軸索を通って次の絞輪に流れ、そこで脱分極を起こす。この繰り返しによって興奮が伝導していく。その結果、脱分極はこの絞輪の部分で起こるため、興奮が絞輪から絞輪へと跳躍して伝導しているように見えることから跳躍伝導と呼ばれる。」 これはWikipediaより抜粋したものですが、大体どの本でもこのようなことが書かれています。よく生物の教科書に感じるのですが、イメージは掴めてもっともらしく聞こえるけど、どうも解せません。どれもごまかしているようにさえ聞こえます。物理、化学的な本質が知りたいです。 有髄神経で跳躍しているのは一体何でしょうか。『電流』と上記では書かれていますが、自由電子があるわけないですから、溶存のイオンですよね。イオンが絞輪から絞輪へ移動しているのでしょうか? 無髄神経だって、結局のところ情報の伝導を担っているのはイオンですよね。 すると、無髄神経、と一体何が異なるから有髄神経の方が伝導が速いのでしょうか?  どうか宜しくお願いします。

  • 跳躍力の鍛え方

    僕のポジションはセンターなのですが、なにぶん身長が低いもので、何とかジャンプ力だけはあげたいのです。どのような方法でトレーニングをすればいいのかご存知の方がいらっしゃいましたら、是非お教え下さい。