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but という語について

 but という語の使い方で,いくつか質問があります。 (1) 「しかし」という日本語で考えると,"~. But ..."のように,一度,文がピリオドで終わって,文頭で用いるのが自然な感じがします。しかし,このように But を文頭で用いるのは避けた方がいいということがしばしば言われます。日本で習う時には文頭で使っても問題ないと思いますし,実際,普通に用いられていますが,ネイティブスピーカーで「よくない」と言う人が時々います。実際のところ,But を文頭に用いるのはどのような感じなのでしょうか。堅いというのか,逆にくだけた感じなのか。日本語の「が」のようなもので,「~であるが,~」が普通で,「~。が,~」とするとあまりきれいではないが,間違いとまではいかない,という感じなのでしょうか。 (2) but を「しかし」と置き換えると,"~, but, we should ~のように,but の後にコンマを置いても問題ないと思ってしまいます。実際,時々用いられるのを見かけるのですが,私は違和感をおぼえます。皆さんはどう思われますか。ただし,but, in my opinion, we should ~のように,コンマで語句をくくるのは問題なく使えると思いますので,除きます。 (3) 以前,but for ~という表現が古い英語かどうかという質問をしましたが,この表現や,「~を除いて」という意味の前置詞として,but は用いられます。「しかし」という意味の but がこのような用法にもなるのが,イメージ的に理解できません。「それ」という意味の that が接続詞として that 節を作るようなもので,割り切って考えるしかないのでしょうか。not A but B「Aでなく,B」という使い方もありますが,そもそも,but の訳として「しかし」というのはあまりふさわしくないのでしょうか。  どれか1つでもいいですので,回答をお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • puchi555
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回答No.11

大変お優しいお言葉を頂き、とても嬉しいです。ありがとうございます! 文頭のbutはどのような観点から避けるべきか、ということですね。 私がネイティヴに伺ったり、調べた限りでは、 どうやら、1762年に出版された、今日までも大変影響力のある文法書である、 A short introduction to English Grammarの中で、著者Robert Lowthが、 「前置詞で文章を終えるべからず。」と著したのを ヴィクトリア期の学者たちが律儀に擁護したことと関連があるような感じでした。 In a remarkable outburst of literal-mindedness, nineteenth-century academics took it asread that the very name pre-position meant it must come before something - anything. (Bill Bryson著Mother Tongue, page141より一例) ですから、「接続詞のbutを文頭におくべからず」というのも、 conjunctionという種類なのだから、その前に繋ぐべき句や節があるべきだ、 と四角四面に19世紀の学者が主張したと仮説を立てても、おかしくは無いと思います。 余談ですが、(上記引用のBill Brysonはアメリカ人ですが)なぜかイギリス人は Victoria時代についてことごとく毛嫌いしているような気がします。 prudishで、非常に細かいエティケットに縛られ、摩訶不思議な迷信がはやった権威主義の時代でもあったからでしょうか??? どの人に聞いても、文法のことを質問すると、たいてい吐き捨てるように Victorian時代に意味もなくルール付けられた、という返答がくることが多い感じです。 (気のせいかもしれませんが。) A short introduction to English Grammarという本ですが、とても面白そうです。 日本の学校教育では、different to又は different thanはあまり教えないと思うのですが、 different fromは必ず習うと思います。 different fromが最も望ましい言い方、と主張したのがRobert Lowthだったそうです。 この他、2つのものを比較するときにはthe heaviestではなくthe heavierが良い、とも主張しているそうです。 日本の受験用英語教育のバイブル的な本なのかな、という印象です。 (読んでないくせにごめんなさい。) おもしろそうなサイトがありましたのでURL張っておきます。 はっきりした回答になってなくてごめんなさい。 http://www.grammarphobia.com/grammar.html

参考URL:
http://susanohanian.org/show_commentaries.html?id=300
wind-sky-wind
質問者

お礼

 いろいろと有用なサイトを紹介していただき,ありがとうございます。  「前置詞で文を終わらせてはいけない」というのは聞いたことがあります。Churchill の "This is the sort of English up with which I will not put." は有名ですよね。

その他の回答 (10)

  • taked4700
  • ベストアンサー率37% (777/2050)
回答No.10

色々考えたのですが、次のようなことしか、思い浮かびません。ただ、ある程度、この理由も、but が、文頭にはふさわしくないと感じることの説明になると思います。 1.but が前置詞の働き(つまり、but ~ で、「~を除いて」の意味を持つので、それとの誤解が文頭で生じることがある。 2.but は、比較的その対照、つまり、論理の転回を促す範囲が狭く意識され、そのため、同一文中でのカンマで区切った部分での使用が自然と感じられる。なぜ、but の対照範囲が狭く感じられるのか、それは、よく分かりません。多分、この単語そのものが短い単語であり、前置詞一般との同一視が起こり、その対象範囲が狭く意識されるのかとも思いますが、よく分かりません。

回答No.9

No3.です。非常に良い質問だと考えています。これは文法の問題ではなく、言語構造にあるということことは既にご承知のとおりかと思います。よろしければアリストテレスの修辞学あたりから、西欧の論理学とその言辞がどのように発達していったのかを議論したいと思います。

  • puchi555
  • ベストアンサー率65% (59/90)
回答No.8

wind-sky-windさんがご質問なさるなんて、珍しいですね。 wind-sky-windさんのご質問の回答にふさわしくなければお許しください。 話し言葉においては、ButやAndが文頭に来ることはしばしばあります。 よくあるのは、会話の中で相手の発言を受けて、質問したり、反論したり付け足したりする場合です。 例えば、'Bungee jumping is great! ' 'But doesn't the high risk put you off?' 'Let's get on with it now!' 'But I haven't had my breakfast, yet!' などです。 Shakespeareの劇にもものすごく沢山出てきます。Hamletだけでも29箇所出てきます。(数えました。) しかし、書き言葉だと、他の回答者の方々も仰るように、howeverやnevertheless, nonethelessなどを文頭で用い、 なるべくbutを文頭に持って来ないように配慮する傾向もあるようです。 (知人のイギリス人ですが、エッセイライティング時にはbutは文頭に持ってこないようにという教育を受けたそうです。) しかし、butを文頭に持ってこないのは、あくまでVictorian以降のスタイルの問題であり、 絶対文頭にもってきてはいけない、ということは無い様で、 The New Oxford Dictionary of Englishでは、 "Writers down the centuries, from Shakespeare to David Lodge and the New York Times Book Review, have readily ignored this advice." としています。間違いとはいえないようです。 (2) but を「しかし」と置き換えると,"~, but, we should ~ですが、 butの後ろのコンマはつけてはいけないと思います。 butはconjunctionであるので、butだけが孤立してしまうのは変です。 しかし、これが劇のスクリプトであり、butの後ろで間をいれて欲しい場合は、そう書くこともあるかと思います。 butの理解を難しくしているのは、but=しかし、という英日の逐語訳が完全に成立しないからではないでしょうか。 butは使われ方により、「しかし、でも、だけど、それでも」等 いろいろな日本語に訳したほうがしっくりくるのではないかと感じます。 同様に、日本語にぴったり沿う英語が見つからなくて、歯がゆいこともよくあります。難しいですよね。 ご参考になれば大変光栄ですが、、、。 これからもwind-sky-windさんご教授ください。

参考URL:
http://www.e-edit.co.uk/myths.htm
wind-sky-wind
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。なんだか,puchi555さんに回答していただくのはうれしいですね。  文頭の But は避けるべきというのはあるのですね。いろいろな人から回答を受ける中で,文頭の But は日本人的発想か,などと言ってしまいましたが,実際には数多くの文献で文頭の But を見てきました。ただ,避けるべき,というのはどのような観点からなのか,知りたかったのです。  but コンマの件ですが,リスニング教材のスクリプトで,ネイティブ・チェックでスルーしてしまったので,疑問に思いました。確かに,「間が入る」ような箇所だったと思います。  こちらこそ,またご指導ください。

  • taked4700
  • ベストアンサー率37% (777/2050)
回答No.7

>主語+ but というのはほとんどないと思います。 そうですね。やっぱり。 >実際日本の文章でみるしかしは、butよりもhoweverのほうが強すぎず、合うケースは多い気がします。 とjahooさんが言われていますが、自分も、考えてみれば、主語+however の例のほうを思い出します。 wind-sky-windさんの質問を読み直してみて、いわゆる文接続一般の疑問ではなくて、but に特化したものなのだと、改めて、考え直しました。自分が書いたものは、一般の接続詞に関してでしたね。 もう一度、頭をひねってみたのですが、but について、どうなっているのか、あまり語感のようなものが浮かんできません。ちょっと、自分では、無理ですね。

noname#14589
noname#14589
回答No.6

>文頭の But は日本人的発想で,英語の使い方としては正しくないということなのでしょうか。 経験則でいうと、"~. But ..."のように一度切って、大文字であらためて始まる文章は、あまりみかけません。 ただし日本語もそうですが、ないとは断言できません。 たとえば日本語でも「○○である。しかーーーーーーし…」と講義などで言ったことばを書くような場合。 「○○となります。でも(ここが違うのですよ!)…ですので...」と強く反対の文脈を出すような場合は、書けると思います。 大文字の But は日本人的発想ということもないのですが、butを使う文章や会話のケースパターンをもっと質問者様が身に着けていったときに、どれが正しいかおかしいかがわかると思います。 先ほど上げた |日本語の「しかし」「しかしながら」は→ however (弱い意味の「~だけど」もこちら) |日本語の「…を除いて」「~のほかには(~がなければ)」→ but (強い意味の「だが」もこちら) わたしがそのケースパターンがまだ少ないとき(ボキャブラリがまだ少なかったあということですね)、いちいち判断できないので、このように覚えていたということです。 実際日本の文章でみるしかしは、butよりもhoweverのほうが強すぎず、合うケースは多い気がします。

wind-sky-wind
質問者

お礼

 再び,ご回答ありがとうございます。  「しかし」が however に近いというのは以前から感じていました。  「しかし」という日本語からは離れて,but の使い方についてです。#2のところでも書きましたが,~, but ... と,~. But ... の違いについてはどうでしょう。コンマ but ならそれほど強くないのでしょうか。それともそれほど変わらないのでしょうか。

  • taked4700
  • ベストアンサー率37% (777/2050)
回答No.5

>文頭の But は日本人的発想で,英語の使い方としては正しくないということなのでしょうか。 実際の英語は結構苦手で、また、事実、英語を使っている機会が最近まったくないので、実例を挙げれないのですが、理屈としては、次のようなことだと思います。 つまり、英文で、主語+動詞+目的語. 主語+動詞+目的語. と言う形で文章が展開していて、直前の名詞(目的語)を受けて、次の文の主語が意識されるとき、but がその二つの間に割り込むのは、話題と言うかテーマそのものが変化したと言う印象を与えてしまい、おかしい、と言うことではないでしょうか。次の文の主語をまず示して、前の文の続きだと明示してから、but を入れるほうが、論理展開としてより親切ではと感じます。 逆から言うと、主語+動詞+目的語. 主語+動詞+目的語. と言う形で文章が展開しているとき、直前の名詞(目的語)を受けて、次の文の主語が意識されていなければ、but を文頭へ入れるのは、論理として自然で、英語でも、起こるべきだと思います。 ここまで書いてきて、果たして、どこまで、主語+but の例があるのかと、不安になってきました。どの程度実際に使われているのでしょうね。

wind-sky-wind
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。  ただ,文頭がよくないというのは,コンマでつなげるべきで,ピリオドで切るべきでない,という意味であって,主語の前にくるのがよくない,というわけではありません。but は however のような接続副詞ではないので,主語+ but というのはほとんどないと思います。

  • taked4700
  • ベストアンサー率37% (777/2050)
回答No.4

日本人が文頭に接続詞を多く持ってきがちなのは、次のような理由もあると思います。 1.日本語が動詞で終わる言語であり、その動詞を受けて、副詞句、つまり、「、、、である。しかし、、、とも考えられ、、、」のように論理が進みやすいこと。しかし、英語は、目的語(つまり名詞)で文章が終わるので、その名詞を受けて、主語(名詞または代名詞)で次の文章を続けたほうが論理が通りやすい。 2.接続詞は、より広く分類すると副詞と考えらる。また、日本語は副詞を非常に多く使う言語である。一つの意味を構成するときに、副詞はその修飾関係が弱いので、意味の構成の外側に押し出され、結果として文頭におかれることが日本語では自然と感じられるようになった。

wind-sky-wind
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。  日本語で接続詞というと,自立語で活用がない,という点で副詞と同じです。「~だが,~」とすると「が」は接続助詞となってしまいます。そういう意味で,「しかし」という日本語と but は異なるわけですね。  では,taked4700さんのお考えでは,(「いや」「おや」など「不同意・驚き」を表す,「ところで」と話題の転換を示す,は除いて)文頭の But は日本人的発想で,英語の使い方としては正しくないということなのでしょうか。

回答No.3

基本的には、No1さんのとおりです。詳しくは下記サイトに説明あり。

参考URL:
http://www.eibunpou.net/13/chapter32/32_2.html
wind-sky-wind
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。  however や still は, >むしろ接続副詞といった性格 というよりも,私の考えでは完全に接続副詞,すなわち副詞ですね。  すなわち,however などの前は,ピリオド(あるいはセミコロン)で切らないといけません。副詞ですから,however の位置は,文頭・文中・文末いずれも可になるのも当然です。S V, however S' V' のような言い方はできませんので,接続詞とは言えないと思います。  それとも,Mathematica さんのお考えでは,but をピリオドで切って,文頭に用いるのは,however などと違って,誤りだとおっしゃりたいのでしょうか。

noname#14589
noname#14589
回答No.2

文法や言語学的にどうかはわかりませんが、個人的に思う部分を書きます。 (1) わたしも以前は >,"~. But ..."のように,一度,文がピリオドで終わって,文頭で用いるのが自然な感じがします。 と思っていましたが、外国で駐在や仕事で「しかし」を多用するうち、この描き方~. But…は、キツく強すぎ、また固い感じがするようになりましたし、他の外国人からあまり出ないことに気づきました。 むしろhoweverを口語にも文章にも使う人はけっこういますし、会話上穏やかでふつうにでてくるようです。 butとhoweverの用い方ですが、 ■「however しかしながら~」  は、文中に出るケースが多いようですが文頭・文中・文末に使え、前後をつなぐ感じがあります。 ■「but しかし, だが, けれど, …を除いて, 以外に, のほかには」 は文頭・文中のみだそうですが、前の語や句や節に対して反対・追加する意味で、やはり強い感じがあります。 (2) 文章としてみるとちょっとひかっかりますが、場面によるのでしょうか。 butを用いるべき文章かどうか(1のような使う場面の使い分けに合っているか)がポイントのような気がします。 butのあとにカンマを必要としない文章でしたらやはり不自然です。 言葉としての区切った感じであれば、無意識につかう人は多いと思います。 butとhoweverのそれぞれが、どういったケースで使い分けられているかを体が覚えれば、違和感に確信がもてると思います。 (3) She would have failed but for his help. 彼が助けてくれなかったら彼女は失敗していただろう このような文もありますが、 たぶんご質問のポイントは >そもそも,but の訳として「しかし」というのはあまりふさわしくないのでしょうか。 ここだと思います。わたしも以前この疑問をもっていました。 私が英語専門でも学者でもありませんので、論理的な説明は専門の方におまかせしますが、外国で生活のために英語を学んでいった身としては、 日本語の「しかし」「しかしながら」は→ however (弱い意味の「~だけど」もこちら) 日本語の「…を除いて」「~のほかには(~がなければ)」→ but (強い意味の「だが」もこちら) と覚えたところ、すべてすんなり文章もメールも、会話もつながるようになりました。

wind-sky-wind
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。外国でお仕事をされてきた方のお言葉だけに説得力があります。  では,~, but ... という使い方はどうなのでしょう。こちらも強すぎて,あまり用いられないのでしょうか。私が特に知りたいと思っているのは,~, but ... が普通で,~. But ... がよくない,という点です。

noname#19799
noname#19799
回答No.1

but は明確な対立関係を示す語なので、日本語の「でも」「しかし」よりも強い意味になります。 日本語の日常会話でつかう「~だけど」という言葉は軽いあいづちの意味も含むので、英語では特に接続詞を用いないか、well/or/though を使ったりするようです。

wind-sky-wind
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございました。but は「しかし」よりも強い意味なのですね。

wind-sky-wind
質問者

補足

 ~, but ... という場合も,強さは変わらないということでよろしいでしょうか。  ~. But ... という言い方も,明確に対立関係を示す場合は使っていいのでしょうか。文頭で用いる点についてはどのようにお考えでしょうか。

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