• ベストアンサー

耐震偽装問題と朱鷺メッセ橋桁落下事故

今回の事件では、単純な事件のわりに責任の所在が不明確で不思議な事になっている印象なのですが、 例えば、構造設計者が計算ミスや設計ミスをしていて、審査機関がそれに気づかずお墨付きを出し、建物が建った後設計ミスが原因で事故がおきた場合、法的に誰が責任を採ることになっているのでしょうか。 数年前、新潟の朱鷺メッセの連絡通路が落下する事故がありましたが、このときは誰が責任をとったのですか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#65504
noname#65504
回答No.1

基本的には、法的届出として確認申請をした設計事務所とそれに署名した建築士だと思います。 今回の件でいうと姉歯元建築士はだいたい下請で構造設計だけを行っており、確認申請は元請の設計事務所が行っています(このためどの物件が関与物件か最初把握できなかった)。 設計上の責任者としてその設計事務所と担当建築士の名前が明記してありますので、そこがミスのある届出をしたことになりますので(今回の事件は意図的に行われた偽造なのである程度事情が考慮されると思います)。 検査機関については以前は役所でしかできないのを1999年以降変更し、民間でもできるようにしたのですが、このような件は初めてのことなので、法的な責任の解釈は確定しておらず、曖昧になっているようです。 また新築の住宅の構造上重要な部分と雨漏り関係に関しては、設計上であろうと施工上であろうと瑕疵があれば、その契約先が責任を取ることに品確法でなっています(期間は10年間)。 直接の契約先とは請負契約の場合施工会社、売買契約の場合売り主です。すなわち分譲マンションは売り主責任です。 施工上または設計上問題があった場合は、売り主は一旦肩代わりして、受けた損害をその契約先である施工会社・設計事務所に請求することになります。 すなわち今回の件の新築分譲マンションの場合 購入者→売り主→元請設計事務所→姉歯元建築士 とそれぞれの契約相手に責任を追及していくことになります(売り主や設計事務所が事件に関与していなかった場合)。 ただし、今回の事件ではまだそのような対応をしたという建設会社を聞きませんが、業界のルールで設計上の問題を見逃したのは専門家としてのミスであると考えて、施工業者が責任を負担することが多いです。 新潟の件は日経コンストラクションという雑誌に詳細が載っていました。うろ覚えなのですが、遠因に土木構造物の専門家でない建築設計事務所が設計を行ったことが挙げられていましたが、最終的には責任は及ばなかったか及んでも軽いものだったように記憶しています。 この件については土木業界と建築業界のせめぎ合いがあったようです。 これについては記事一覧を紹介しておきますがこちらを見た限りでは、責任を取ったのはどこだかわかりませんでした。 http://www.decn.co.jp/rensai/messe/messe.htm http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/iwahashi/tokimesse.html

thisaway
質問者

お礼

遅くなりましが、御回答ありがとうございます。

その他の回答 (2)

noname#65504
noname#65504
回答No.3

#1です。日経コンストラクションの記事を見つけましたので、朱鷺メッセの情報提供をします。 新潟県は、朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故調査委員会の最終報告に基づき、2004年2月13日に設計や施工を担った組合や会社に総額9億円を損害賠償を請求することを伝えました。 請求を受けたのは6者で、記事に名称が出ているのは、 1)県と設計・施工管理契約を結んだ新潟県建築設計協同組合 2)同組合から業務を受託した組合員の福地建築設計事務所 3)福地建築設計事務所から構造設計を受託した構造設計集団(SDG) 4)施工を担当した第一建設工業 の4者です。 県は6者に個別に請求するのではなく、共同不法行為としてまとめて請求したようです。 結果についてはよくわかりませんが、同記事によると、SDGやPC版を製作した黒沢建設(6者に入っているかどうかはわかりません)は報告書の結論に対して反論しており、県側と争う構えであるということで、また日本建築家協会は契約上の問題が明らかとなっていないと県にさらなる解明を求めているとあります。 以上参考になれば。

thisaway
質問者

お礼

遅くなりましが、御回答ありがとうございます。

  • ipa222
  • ベストアンサー率20% (903/4455)
回答No.2

法的責任には、法律ごとに責任は変わってきます。 建築基準法違反は、確認申請書の設計者(設計事務所の管理建築士)でしょうし、刑事事件や民事事件はケースバイケースでしょう。 朱鷺メッセはうやむやでしたね。 地元設計事務所の工事監理者に責任を押し付けたように記憶しています。 阪神大震災でも、あるゼネコンのビルがたくさん壊れましたが、非常に迅速に解体したので原因究明が行われませんでした。 たまたまですがそのゼネコンと朱鷺メッセの設計者は親戚ですね。 阪神大震災に原因究明がされなかったので、総研達は地震で壊れる建物を建てても問題ないと確信したようですね。

thisaway
質問者

お礼

遅くなりましが、御回答ありがとうございます。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう