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国文法(主語)
ある教材を解いていたところ、問題に出くわしました。 (1)それは注文の多い料理店でした。 の文章で、「注文の」は主語になるとのことです。 この文章の文法について、ご教授お願いいたします。
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注文の多い→注文が多い、と言い換えられ述語が「多い(料理店)」となります。 私の撮った写真です。→私が撮った写真です。 いずれも「私の・私が」が主語になります。 余分かもしれませんが、 私が撮ったのを見せてあげよう。の「の」は体言の代用をする助詞で、この場合は「写真」をさしますね。別に、私の写真を見せてあげよう。の「の」は写真を修飾する連体修飾させる「の」となり、それぞれ区別して使います。
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この問題と解答についてはあまり考えてもしかたないと思います(ひまつぶしか文法学批判になる程度でしょう)。 あまりよい問題じゃありません。 学校文法では 「○○が」にあたる節があると自動的にそこを主語ときめてしまうため、本当の文構造を説明できなくなってしまうのです。 「正解」である考えかたでは、 主 述 それは 注文の 多い料理店でした。 と分析しますが、「多い料理店」という意味不明な連続がでてきてしまうのは、主語の決めかたがおかしいからです。 「注文の多い」はひとまとまりの意味ですからかってに分断しては変です。 それは{ (注文の多い)料理店 }でした。 と解釈すべきなのですが、学校文法の「主語」という用語ではこのまとまりを説明できないままになっているのです。 「正解」を求めることとは、時に杓子定規を使うあそびをするようなものです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 このような不明確な問題が出題されるのですね。 今後、再びわからない点がありましたらよろしくお願いいたします。
- luune21
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有名問題に「私は天ぷら蕎麦」という文の主語述語を考えさせるというのがあります。もちろん、お蕎麦屋さんなどで注文するときに使ったりする言葉で、日本人なら誰でも違和感はありません。実は、この文の主語が「天ぷら蕎麦」の場合があるのです。 このような、 1.私は天ぷら蕎麦が食べたい 2.彼は英語がわかります 3.象は鼻が長い の文では、「天ぷら蕎麦」、「英語」、「鼻」が主語になります。これで一番わかりやすいのは例文3.です。これを「象は長い」ととらえて「象」を主語と考える日本人はいないでしょう。 このように「私」「彼」「象」は、他の何かと区別するためにつけているだけで、日本語としては主語にはならないのです。 おそらく「AはBがCです」の文はBが主語と暗記しても構わないと思います。 主語を必要としない日本文化の特徴上、日本語は主語がなかったり、はっきりとはわかりづらかったりしますね。 しかし、少なくとも述語だけははっきりとしています。そこで、日本語の主語述語問題では、まず述語から探すようにしますよね。 例文の場合、述語となる節は「料理店でした」ですね。そこからすぐに主語を探すと「それは」を主語としてしまいたくなります。しかし、それはちょっと早すぎます。 「料理店」は切っても切れない「多い」という言葉で修飾されているからです。そうすると、一番最初の天ぷら蕎麦の例と同様の「AはBがCです」構造であることがわかります。この問題ではBがさらにわかりにくくなっており、麻布・開成クラスの難問でしょうかね。 ---(余談) 以上は学校文法(主流派)の説明です。異論もあり、実際は決着していません。 「私は」(総主語)+{「天ぷら蕎麦が」(主語)+「食べたい」(述語)}とするような主語は複数とする説もあります。現在、日本語文法では、この英語のように「主語が二つ」という考え方をとっていないのです。 「雪が降る」の主語は雪ですが、「雪は降る」では「主語はない」もしくは「主語不明」ということになるようです。英語の場合は「It」というもっと訳のわからないものが主語になりますね。
お礼
塾で講師かなにかをされている方でしょうか。すんなり理解できました。問題の解き方は「の」を「が」に換えてみる方法があるというこですね。ありがとうございました。