• 締切済み

強酸(強塩基)で手が火傷するのはなぜ?

硫酸や塩酸に手を突っ込むと、火傷するのは誰でも知っていると思います。 でも、なぜ火傷するのですか? 強酸下では、溶液中にH+イオンが多量に存在しているというのは分かります。 では、なぜH+イオンが多量にあると火傷を起こすのですか? もっと言えば、なぜ、H+イオンが多量に存在する溶液中では、物質が変化するのですか? 別にH+イオンが多量にあっても、物質は変化しなくてもいい気がします。 酸塩基反応の部分を読んでも、この辺の根本がよく分からないです。 強酸に弱酸の塩を加えると、弱酸と強酸の塩が生じるようです。その辺は分からなくもないです。 でも、これからすると、火傷する手は弱酸なのでしょうか? さらに、良く教科書に書いてあるのですが、H+イオンが他の分子を攻撃するという、くだりがいまいちしっくりきません。なぜH+イオンだけが攻撃できるのでしょうか。別に溶液中にある他のイオンでもかまわない気がします。そもそも、攻撃ではなく運動量を持ったH+イオンが、他の原子に衝突するなりして置き換わるか、結合しただけではないでしょうか?それなら、別にH+イオンじゃなくてもいいし、いちいち酸塩基反応として別格に扱わなくてもいい気がします。 高校で化学をならって以来、この辺の根本を突き詰めると、なんだかはぐらかされているようで、化学は非常に苦手(というより嫌い)です。 誰か心優しいお方がいましたら、この長年の疑問を解消させて 化学を好きにさせてください。 では、よろしくお願いします。

  • 化学
  • 回答数4
  • ありがとう数7

みんなの回答

  • pachiriun
  • ベストアンサー率88% (15/17)
回答No.4

水素イオンは、酸が皮膚に熱傷様の外傷(薬傷といいます)を作ることとは関係がありません。 (濃)硫酸によって皮膚が侵されるのは、硫酸のもつ脱水作用などによって皮膚を構成する蛋白質を壊されてしまうからです。それだけではなく、濃硫酸は希釈熱が比較的大きいため、皮膚に含まれる水分との間で発熱し、熱傷に及ぶ可能性もあります。 塩基も蛋白質を分解しますので、皮膚を侵します。これは、セッケンを触れたときにヌルヌルとした感触があることでも確認できます。

  • aka_tombo
  • ベストアンサー率44% (87/196)
回答No.3

「水素イオンが分子を攻撃する」というのは炭化水素の二重結合とか脂肪酸の二重結合の問題かな、と思い、検索して見たら面白い文がありましたので載せておきます。強酸と腐食性について述べられています。 ほかの方も言っておられるように、酸・アルカリの腐食性(蛋白など人体組織も含め)の問題と、水素イオンの働きは別のものだと言う事を理解しておく必要があるでしょう。水の中で電解質はイオンになりますが、例えば水分子を水素イオンはアタックするでしょうか?水もわずかに電離していますから水素イオンを含みますが、風呂に入って人体が溶けたという話はないでしょう。 質問者さんの読まれた教科書がどの様に書いてあったのか分かりませんが、誤解を生む文章なのかもしれませんね。

参考URL:
www1.accsnet.ne.jp/~kentaro/yuuki/acid/acid.html
noname#62864
noname#62864
回答No.2

No.1のご回答は妥当なものだと思います。 症状が火傷に似ているというだけで、反応としては必ずしも熱によるものではありません。 もちろん、濃硫酸の場合で、発熱をともなえば火傷ということもあるでしょうが、皮膚などの損傷というのがその本質だと思います。 一般に、必ずしもH+が重要とは限らないように思います。 たとえば、硫酸と塩酸を比較すれば、塩酸の方が火傷を起こしにくいでしょうし、硝酸などは硫酸と比べて極めて危険性が高いと言えます。それは、硝酸が皮膚を構成するタンパク質と極めて速やかに反応を起こすからです。 また、酸ではありませんが、臭素も重度の火傷を引き起こします。これも、臭素と皮膚の反応によるものと言えます。また、過酸化水素水なども火傷の原因となります。 このように、酸、塩基以外にも皮膚に障害を引き起こすものは数多くあり、それらの症状と火傷の類似点から「火傷」と称される場合がありますが、化学的に見れば別のものです。 こういう言い方が妥当かどうか自信はありませんが、皮膚を構成しているタンパク質などが熱変性を起こすのが通常の火傷であり、薬品による化学的な変性が化学薬品による火傷と言えるのではないでしょうか。 たとえば、牛乳を加熱するとタンパク質が固まりますが、酢などを入れても固まります。これと同様のことではないでしょうか。 なお、化学においてH+を重視するのは、それが極めて広く分布しているH原子のイオンであり、酸・塩基を定義する際の基本となる物質だからです。もちろんそれは便宜的なものですので、他のイオンが攻撃すると言っても間違いではありません。

回答No.1

はじめまして。 この場合、火傷といいますか、化学熱傷になります。 酸塩基反応に関しての細かいことはよくわかりませんが、H+イオンが火傷を起こすというよりも、 強酸・強塩基によって、皮膚の蛋白・コラーゲン・脂肪組織などが変性・損傷され、火傷によく似た症状を呈するのです。 質問者様の意図にそぐわなかったら申し訳ないです・・・

関連するQ&A

  • 塩と酸・塩基の反応

    (1)弱酸の塩と強酸の反応 弱酸の塩に、より強い酸を加えると弱酸が遊離し、強酸の塩を生じる。 [弱酸の塩+強酸->強酸の塩+弱酸] CH3COONa+HCl->NaCl+CH3COOH これは、電離度の大きい強酸のほうがイオンになりやすく、イオン性物質である塩をつくりやすいためである。 (2)(1)弱塩基の塩と強塩基の反応 弱塩基の塩に、より強い塩基を加えると弱塩基が遊離し、強塩基の塩を生じる。 [弱塩基の塩+強塩基->強塩基の塩+弱塩基] NH4Cl+NaOH->NaCl+NH3+H2O これは、電離度の大きい強塩基のほうがイオンになりやすく、イオン性物質である塩をつくりやすいためである。 (3)揮発性の強酸の塩と不揮発性の強酸の反応 揮発性の強酸の塩に、不揮発性の強酸を加えて熱すると揮発性の強酸が遊離し、不揮発性の強酸の塩を生じる。 [揮発性の強酸の塩+不揮発性の強酸->不揮発性の強酸の塩+揮発性の強酸] NaCl+H2SO4->NaHSO4+HCl これは、揮発性の強酸が加熱されることにより、気体となって反応系(反応する場所)から出ていくためである。 NaClが、(1)では強酸の塩になっていて、(2)では強塩基の塩になっているのですが、 どういう場合に強酸の塩になったり強塩基の塩になったりするのでしょうか。 また、揮発性の強酸が気体となって反応系から出ていくことが、どのようにして(3)の反応の理由になるのでしょうか。

  • 弱酸と強酸、弱塩基と強塩基

    高1の化学なのですが 弱塩基と強塩基、強酸と弱酸の見分けみたいのってあるのでしょうか? やはり、覚えるしかないのでしょうか? 明日中間テストなんです。 宜しくお願いします!

  • 酸か塩基か、強性か弱性かの見分け方がわかりません

    こんにちは 今酸と塩基を勉強しているのですが、知らない化学式の分子が酸なのか塩基なのか、または強いのか弱いのかが全くわかりません。 特にOもHも入っているような分子だと顕著です 強弱は、 例えば硫酸H2SO4が強酸性ですが、亜硫酸H2SO3になると弱酸性に変わりますよね? リン酸はH3PO4で三価ですが弱酸性となっています このあたりが分かりません 参考書にはH+をすべて放出できたら強酸性と書いていましたが、すべて放出するかどうかの見分けがつかないのです。 どなたか、理屈を教えていただけませんか? お願いします。

  • 正塩を構成する酸や塩基の強弱について

    正塩の水溶液の液性ついて参考書等には、 強酸と強塩基からなる塩=中性 弱酸と弱塩基からなる塩=中性 強酸と弱塩基からなる塩=酸性 弱酸と強塩基からなる塩=塩基性 と書かれていますが、この「強酸」「弱塩基」等の 酸と塩基の強弱はどうやって判断すればいいのでしょうか。 正塩の化学式をみるだけでわかるものなのでしょうか。 ご回答お願いします。

  • 複数の酸の混合液と塩基の作用

    「強酸と弱酸の混合溶液に水酸化ナトリウムなどの塩基が混入されると、強酸から順番に反応する」 とある書籍にあったのですが、なぜなのでしょうか? 弱酸は電離度が小さく、溶液中で平衡状態にあるので弱酸から順に反応していくような気がするのですが、考え過ぎでしょうか? 単純に強酸は溶液中に多くの水素イオンを出すから数が多い方から順に反応していくと考えてよいのですか? よろしくお願いします。

  • 弱酸・弱塩基の遊離について

    弱酸の塩に強酸を加えると弱酸が遊離して強酸の塩が生じます。 ここでわからないのですが、そもそも弱酸の塩ってどういうものなんでしょうか? CH3COONaとかですよね?これってなんで弱酸の塩といえるのですか? 強塩基の塩とはいわないのでしょうか?

  • 酸・塩基反応

    酸の反応として、 強酸(例HCl)+弱酸の塩(CaCO3)→強酸の塩(CaCl2)+弱酸(H2CO3=H2O+CO2) になりますよね。 で、質問なんですが、塩基でも同じことができるのかどうかなんです。 強塩基(例NaOH)+弱塩基でできた塩(MgCO3)→強塩基でできた塩(Na2CO3)+弱塩基(Mg(OH)2)が起こるのでしょうか? 炭酸塩でなくて硫酸塩では、 2NaOH+MgSO4→Na2SO4+Mg(OH)2の反応が起こるのでしょうか?また、この反応はNaOHが塩基、MgSO4が弱酸として働く酸塩基反応(中和反応)と解釈していいのでしょうか? 頭の中でぐちゃぐちゃになってしまい、混乱しています。 よろしくお願いします。

  • 塩の酸性または塩基性の判断方法について

    FeS+2HCl→FeCl2+H2S (弱酸の塩)+(強酸) → (強酸の塩)+(弱酸) ここでFeSはなぜ、弱酸の塩ですか。 教科書には一切説明もなく、参考書にも全く説明がありません。 それでFeSはなぜ、弱酸の塩なのかと 塩の酸性、塩基性を判断する普遍的な方法を教えてください。 また、FeS以外に塩の例をいくつか出して、その方法で酸性または塩基性、中性の見極めた解答を 記してください。NaClの例もお願いいたします。 (それと注意していただきたいのですが、液性ではなく塩の酸性、中性、塩基性の判断方法です。)  

  • 緩衝溶液の塩

    緩衝溶液に良く使われるものとして、 酢酸と酢酸ナトリウム、アンモニアと塩化アンモニウムなどが あると思いますが、これらは、 弱酸とその弱酸と強塩基の塩、弱塩基とその弱塩基と強酸の塩というような 組み合わせかと思います。 弱酸と弱塩基の塩、たとえば酢酸アンモニウムなんかは 緩衝溶液に使うことはできないのでしょうか。

  • 強酸と弱塩基の中和点が酸性になる理由

    弱酸と強塩基の中和点が塩基性に、 強酸と弱塩基の中和点が酸性になる理由が分かりません。 少し前までは、 強いのと弱いのが打ち消し合って、酸が余るからという、 2-1=1的な発想で納得してたんですが、 弱酸・弱塩基では、電離反応が平衡状態になっているということを知って思ったのが、 例えば塩酸とアンモニアの場合、 アンモニアは NH3 + H2O ⇆ NH4^+ + OH^- となっているから、 そこに塩酸を加えるとH^+ + OH^- → H2Oという反応がおきて、 水酸化物イオンが減り、右に平行移動するはず。 それなら、中和点はpH=7になるのではないでしょうか?