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飛行機の次世代燃料

starfloraの回答

  • starflora
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回答No.7

    これは、飛行機の次世代燃料という質問ですが、次世代は「ない」のだというのも答えになりえると思います。フロンがオゾン層を破壊し、重大な環境破壊をもたらすというので、「代替フロン」というものが主張されましたが、これは、従来型のフロンに比して環境破壊の規模が小さい物質であって、代替フロンにすれば、これで問題は解決かと言うと、実は解決などしていないのです。当面の一時的な対処索で、代替フロンでも環境破壊は継続し、実質的には将来はやはり危ないということになります。      (そういうことは、公開では知らせないで、何時の間にか、代替フロンと称されているものの内容が変化して行くのかも知れません。フロンというのは、一種類の物質ではなく、或る特徴を持った化学物質の総称で、色々な種類のフロンがあるのです。代替フロンというのも、フロンの一種です)。     話のなかで、飛行船がよいという話が出てきましたが、この発想方向を更に進めると、飛行機は使わないという方向の考えにもなります。それでは、世界貿易や、人員・情報・物資の航空輸送ができなくなり、困るというのもあるでしょうが、純粋に水素を燃料として飛ぶ飛行機でも、環境負荷はあります。代表的化石燃料である石油が払底するので、では、天然ガス等の未開発の化石燃料を、あるいは、合成ハイドロカーボンとか、化石燃料以外の天然燃料の転用・応用というのもよいのかも知れませんが、実質的にどれだけの効果があるのかという疑問があります。      或る意味で、飛行機は、莫大な化石燃料・ハイドロカーボンを消費する訳で、ジャンボジェット飛行機が一機、アメリカからヨーロッパあるいはアジアに飛べば、どれだけの化石燃料が消費されるか、もの凄い量になります。勿論、自動車などのハイドロカーボンの消費も、一台一台では、あまり大きくありませんが、数が多いので莫大な量になるのですから、一概に飛行機がハイドロカーボンを消費し過ぎるという訳でもありません。      しかし、膨大な化石燃料を燃やしたり、膨大な排気や廃棄物質を大気や地球に排出することに人間は慣れてしまたのだと言えます。それも「僅か一世紀ほどで」です。無限の容量があるように思えた大洋の水も、大気の空気も、汚染がはっきり分かるぐらいに膨大な規模で汚染されてしまっています。      ここにきて、まだ、ハイドロカーボンを莫大に消費する飛行機や自動車や火力発電を続けるのかと思うと、どうするのか、という思いにもなりますが、一度にやめることができないのですし、やめる時には、「破綻(カタストフィ)」として「崩壊」としてやめるのだろうとも思えます。      次世代なになにとか、代替なになに、とかが安易に発想され過ぎているようにも思います。地球には住めなくなるので、代替地球として、次世代地球として、火星を地球化してとか、宇宙ステーションを造ってかというと、現在の段階では、空想に聞こえるというか、あるいは、非現実なことに聞こえるでしょう。      航空輸送のシステムを現在の飛行機ではなく、何か別のシステムで、というのが、代替燃料の更に先の「代替飛行機」でしょうが、そういうものを考えないと、どうしようもないのではないかという思いもします。水素を純粋に燃料とする場合、生成物は水ですから、環境汚染にはならず、水素は無制限であるということになりますが、水素をエネルギー源として、分離し、量をまとめるのに、やはり二酸化炭素等の発生・排出が起こるのではないかという危惧がありますし、熱収支から言えば、水素の燃料で飛行機を飛ばしても、過剰な熱をどうするのか、という問題が起こります。      そういう意味で、代替燃料をもし考えるなら、別の種類のハイドロカーボン(天然ガスにせよ、人工石油にせよ)は、一種のまやかしだと考えねばならないでしょう。純粋な水素を燃料としたものが候補になるでしょうが、これも、一時的な対策のような気もします。ヘリウム飛行船がよいという話になります。      現在の飛行機輸送がなくなれば、世界経済に影響が出てきて、観光産業も被害を受け、世界のあいだの物資の移動や、国家間の連関にも影響が出てくるというのはそうでしょうが、使えなくなれば、しかたがないのだとも言えます。現在の世界経済技術文明のありようの変更を受け入れ考えねばならないということになるでしょう。(石油がなくなっても、代替飛行機燃料はまだまだあると言うのは、まだまだ、大気をもっと排気汚染しても大丈夫とか、地球を廃棄物や熱で汚染しても大丈夫と言っているようにも聞こえます)。     代替燃料の具体的な話は他の方がされていますので、少し違う視点から考えてみました。  

naknaknak
質問者

お礼

回答をいただきありがとうございました。 お礼が遅くなりすみません。

naknaknak
質問者

補足

飛行機は便利だ→飛行機の燃料が無くなったら→飛行機が使えない→不便だ!→なんとかならんか! という極めて単純な思考によって、質問させていただきました。 ただ、もし次世代燃料があるのなら、安全性はもちろんのこと(原子力飛行機という回答がなかったことにほっとしていますが・・・)、現在よりも環境負荷の低いものならいいなという気持ちを持った上で質問させていただきました。 けっして >石油がなくなっても、代替飛行機燃料はまだまだあると言うのは、まだまだ、大気をもっと排気汚染しても大丈夫とか、 >地球を廃棄物や熱で汚染しても大丈夫 という考えは私自身持っていませんし、回答をいただいた方々も同じだと思います。 人間にとって大変便利な現在のシステムは、環境には多大なダメージを与えていることは承知しているつもりです。 排気ガス、騒音、無計画な森林伐採、光害・・・まだまだたくさんありますね。 だからといって、現在のシステムを崩壊させるなんてことはでき無いと思います。 人間(先進国の)が馴れてしまったせいもあるし、森林伐採しなければ自分たちの食糧が確保できないなど理由はいろいろでしょう。 じゃあ、このままでも、あるいはもっと環境を破壊しても良いのかというと、それは人間のエゴであり許されないと思います。 一つずつでも問題を解消してゆくのも我々人間だけだと思います。 すぐには解決しない問題でも、現状よりは良くする手法が開発できれば(例えば燃費向上)、それは評価に値するものではないでしょうか。 以上簡単に私の意見を書かせていただきました。(教えてgooのマナー違反かな?)

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