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日本語の音って125音だっていうけど?

poor_Quarkの回答

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  • poor_Quark
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回答No.3

 たまたま最近読んだ本の中に、お尋ねについての疑問がのっておりましたのでご紹介しましね。  日本語の発音の単位については、いろいろな基準があり、音で捉える、拍で読む、音素で切るなどと聞きます。お尋ねの「音」に関しては50音に基づく分類かと思いますが、金田一晴彦著「日本語」(上巻/岩波新書)によると112あるとされます。また、井上ひさし著「日本語相談」(朝日文芸文庫)によると104個プラスアルファとされています。  50音も実は変則的なところがありまして、例えば「たちつてと」ですがタ行の「タ/ティ/トゥ/テ/ト」、チャ行の「チャ/チ/チュ/チェ/チョ」ツァ行の「ツァ/ツィ/ツ/ツェ/ツォ」の3つの行からの音を組み合わせでできています。また、明治以降にはいってきた外来語の影響で、「カントゥリー」の「トゥ」、「リアリティ」の「ティ」、「オフィス」の「フィ」などを日本語の音として認知するかどうかの議論もあるそうです。これらのうちどこまでを日本語の音として認めるかによって音の数は変わってくるのだと思います。(先ほどのプラスアルファはこの部分です。)  蛇足ですが、どんな外来語の発音がはいってきても、だいたい表記できてしまう日本語の柔軟性には驚くばかりです。(RとLの区別などが例外でしょうか)  日本語は時代によって大きな変遷を遂げてきました。大野晋著「日本語相談」(朝日文芸文庫)によると奈良時代から母音の数は4,8,5,6,5個と変化してきたそうです。ガ行の音も鼻音をその前にともなう鼻濁音を伴っていた時期もあったとかで、地方には方言として各時代の発音を残している場所も少なくないそうです。(いまでも鼻濁音と濁音を区別して発音する人もいます。)  なお、質問の中で数えられている方法ですが。 「あいうえお」などで44個 「がぎぐげご」などで18個(di,duとzi,zuを同一視するため) 「ぱぴぷぺぽ」で5個 鼻濁音で5個(これは認めない人もいるとか) 「キャキュキョ」で36個 はねる音(ン)、詰める音(ッ)、引く音(ー)で3個 これに「クヮ」とか「ディ」とかの発音(20個弱)でだいたい125という数にはなります。

uzumaki-ko
質問者

お礼

ありがとうございました。よくわかりました。 金田一春彦、読んでみます。 井上ひさしのは前に読んだはずなんですけど、忘れていたようです。 でも音の数え方には「ゆれ」があるってことなんですね。 私なりに数えてみたら「ディ」などは19音で、鼻濁音抜きならぴったり125でした。(もっとも鼻濁音抜き、ってのは私的には納得いかないんですけどね。) でもとても参考になりました。

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