• ベストアンサー

レンズで光を集めて・・・

 例えば太陽光を凸レンズで集光して、物を焼いたりする事ができますが、その焦点の温度は何度まで高くする事が可能でしょうか? 例えば、太陽光の表面温度が6000度とすると、それ以上の高温を発生させる事はできますか?  理論的な限界はあるのでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • 8942
  • お礼率88% (720/818)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.3

『焦点の温度』の意味によって答えは変わってきます。 焦点の位置での『光そのもの』の温度(※)であれば、光源の温度を越えることは基本的にはできません。 焦点の位置で光に照射された『物体』の温度であれば・・・申しわけありませんが、わかりません。 後者の場合、完全に断熱して受けた光のエネルギーをすべて熱に変えてしまえばいくらでも温度があがりそうですが、温度があがると今度はその物体自身が光を輻射してエネルギーを失うことになりますので、太陽光からもらうエネルギーの増分と輻射によるエネルギーの損失がバランスする所で温度は決まるのではないかと思います。それが何度になるか・・・・わかりません。直感的には光源の温度は越えないような気がします。が、現実的には、光を通過させ6000度に耐える容器が果たしてあるのか、本当に断熱出来るのか、という問題があって6000度まで上げるのは無理ではないかと思います。 ※ 『光そのもの』の温度 太陽の温度が六千度とかシリウスの温度が一万度とかという温度がどうやって決まっているかというと、そこから来る光のエネルギー分布(エネルギー=定数×振動数=定数×(1/波長)という関係があるので、振動数分布、または、波長分布で表現される)によって算出します。有限温度の物体(厳密には黒体)からは常に(広い意味の)光が放射されており、そのエネルギー分布は物質の種類によらずプランク分布の式に従います。この式に含まれているのは、温度と波長(振動数)以外はすべて物理定数ですので、温度を決めると波長(振動数)分布が決まってしまいます。そこで、光源から放射される光のスペクトル分析(振動数分析)を行い、測定されたスペクトルとプランクの式が一致するように温度は決められます。 したがって、『光の温度』というのはあまり正確な表現ではなく、『光源の温度』というほうが本来は適切です。しかし、光のエネルギー分布を『光の温度』とする用法は、『色温度』として使われています。『色温度』は光源の温度とは無関係にエネルギー分布で決まりますので、フィルターを使ってエネルギー分布を変えてしまえば、色温度を変更することが可能です。上で、『基本的にはできません』と書いたのはこれを意識したためで、大気の状態によって、あるいは、フィルターを使うことで『色温度』はかわります。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E4%BD%93%E6%94%BE%E5%B0%84

その他の回答 (6)

  • foobar
  • ベストアンサー率44% (1423/3185)
回答No.7

余談 焦点の温度が太陽の表面温度まで、というのは理想的な光学系で集光したときのように、「可逆な器具(損失の無い器具)で集光したとき」ですね。 可逆でないものを使えば、もっと温度は上げられます。 (例えば、大面積の太陽電池で光を一旦電力に変換して、これで粒子加速器を駆動したりすれば、6000Kより高い温度にすることは可能です。)

  • walkingdic
  • ベストアンサー率47% (4589/9644)
回答No.6

正しい解答も出ているようなのですが、そうではないのも多いので、正解を述べますのと「太陽温度まで」です。 理由は熱力学第二法則の概念で説明ができるのですが、まあ単純に言えば、太陽からの輻射で得られるエネルギーと過熱されている物体から出る輻射エネルギーが等しくなるのでそれ以上にはできないというのが簡単な答えです。 この話は、たとえば60度までしか温度の上がらない加熱器具で80度のお湯が作れるか?という話と同じことなのです。熱量は関係なく、どうやっても60度までのお湯しか作れないのです。 この現象を説明するために熱力学ではエントロピーという概念を使って説明しています。 まあ第二法則は証明されている法則ではないのですが、今のところはこの法則が正しいと考えられています。 レンズの能力とかそういうものは一切関係ありません。理想的なレンズでもだめです。 ちなみにヒートポンプのような形でエントロピーを制御すればもちろん幾らでも理論的には高い温度を作れます。 では。

  • moby_dick
  • ベストアンサー率33% (77/228)
回答No.5

レンズでなく、放物面鏡ですが、実用化されていて、太陽炉と呼ばれます。 大辞林に次の説明があります。 「太陽炉: 太陽光を放物面鏡で集光し、容易に摂氏三〇〇〇~四〇〇〇度の高温を得る装置。」 限界ですが、どれだけピンポイントに集中させるかです。 実用性は別としてすれば、6000度を超えることも可能と思います。

  • foobar
  • ベストアンサー率44% (1423/3185)
回答No.4

太陽光を集光したときの焦点に置いた物体の温度は、6000度が上限になります。 一見、集光点を小さくすればいくらでも温度があがるように思えますが、残念ながら太陽の光を集光した場合には、集光点の大きさには下限があります。 (太陽が見かけの大きさをもっているため、太陽光が完全な平行光線になっていなくて、理想的な光学系でも一点に集光することができない) で、理想的な光学系を使って、最小の大きさまで集光したときに、光のエネルギーが6000K相当になって、物体への入熱と輻射での損失がバランスする温度(到達温度)が太陽表面の6000Kと一致すると。 (集光点の温度上限の説明方法には、理想的な光学系ではエントロピーが変わらない、ということを使って、周辺を6000Kの壁で覆って、熱的平衡に達したら、、という説明の仕方もあるようです。)

回答No.2

物理は専門ではありませんが・・・ No.1さんの回答で概ね良いと思うのですが、 ご質問の中にある「太陽光の表面温度が6000度」という表現は、 「太陽表面の物質の温度が6000度」ということではないでしょうか? 太陽から放出されたばかりの「光の温度が6000度」 とかいうことではないと思うのですが・・・。 「光の温度」って? つまり、光の持つエネルギーはその振動数だけで決まり、 実際に、光によって物体が受け取るエネルギーは、 光の振動数以外に光の量や角度、受け取る面積 などによって決まってくるのではないでしょうか? ですから、地上で太陽光の当たる焦点の温度(の限界)は、 「太陽表面温度の6000度」とは直接は関係がない のではないかと思います。 (たぶんもっと「低い」のではないでしょうか? 分かりませんが。)

8942
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 大変参考になりました。またよろしくお願いいたします。

  • oct002
  • ベストアンサー率40% (22/55)
回答No.1

まず、地球に降り注ぐ太陽光は場所・地点によって強さが異なります。 赤道で最大となり、北極や南極が最小となります。 なので同じ大きさの集光レンズでより多くの熱を出したい場合は、赤道直下が最も適しているといえます。 また、集光レンズの大きさが大きければ大きいほど集光量が増え、発生する熱量も多くなります。 発生熱量の要因としてもう1つは、時間です。 赤道直下で巨大な集光レンズを日照時間ぎりぎり設置した場合・・・さぁ、何度までなるでしょうか。 理屈で言えば6000度を超えることも可能です。 集光点が小さいほど熱は高くなります。 単純計算で、Xm2で集めた光をYm2へ集光したとします。 Xが大きければ大きいほど、Yが小さければ小さいほど発熱効果が高くなります。 赤道直下の太陽光が何度くらいになるのかわかりませんので、ちょっと算出できません。

8942
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 大変参考になりました。またよろしくお願いいたします。

関連するQ&A

  • 太陽の光を集めると何度ぐらいまで温度を上げることができますか?

    太陽の光をレンズや凹面鏡を使って集めると焦点近くでは温度が上がりますが、口径が大きいほど温度が上がると思います。 このとき口径を大きくすれば、どこまでも温度は上昇するのでしょうか? それとも、太陽の表面温度以上には上昇しないなどの限界はあるのでしょうか?

  • レンズの組み合わせ について

    集光距離(焦点距離)1000mのレンズを凸レンズと凹レンズを組み合わせて実現したいのですが、どういった式や計算が必要でしょうか。 その導出方法も教えて頂きたいです。 実現不可能そう、理論上ののみ話で構いません。 お詳しい方、よろしくお願い致します。

  • ハロゲンランプ光を集光するには

    光学系を組むことになったのですが初めてなため困っています。 目的はハロゲンランプ光を凸レンズにより焦点に集光することなのですが、凸レンズで集光するにはハロゲンランプ光を平行光にする必要があると思うのですが、コリメーターレンズと凸レンズと光源さえあれば集光できるのしょうか?このとき約30cmの範囲内の光学系で可能でしょうか? 他に必要な器具や何に注意して光学系を組めばいいかなども教えてもらえるとありがたいです。 よろしくお願いします。

  • 集光ビーム径

    2枚の凸レンズ(焦点距離f1、f2)があり、第1レンズの焦点の位置にある光源から出た光が、第1レンズでコリメートされたのち、第2レンズで集光された焦点でのビーム径d1と、第1レンズの焦点より遠い位置にある光源から出た光が、第1レンズを通過し(このとき集光光学系となっている)その後第2レンズで集光されその焦点でのビーム径d2とでは、どちらのビーム径が大きくなるのでしょうか、または同じでしょうか。 理論的にはどのように考えるのでしょうか。式(または基本の理論)を示していただければ幸いです。

  • 平凸レンズについて

    平凸レンズの焦点がよく分からないので教えてください。 平行光を集光したい場合は凸側に入射すればよいとの事なんですが理由がわからないんです。 また平側から入射したらどうなってしまうのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 凸レンズへ平行光を入れた場合の倍率

    いつもお世話になります。 光学は素人のレベルで勉強中です。ご指導下さい。 質問は凸レンズへ平行光を入れた場合の倍率の計算がうまく出来ず困っています。 よく参考書等に焦点距離との関係で以下の様な式が載っているかと思います。 (1)「物体M倍の像を得るにはどこに物体を置けばよいか?」   物体面~前側焦点の距離=焦点距離/倍率 (2)「M倍像が出来る位置」   後側焦点~像面の距離=焦点距離×倍率 平行光(レンズで加工した)でも同様に考えて良いものでしょうか? 〔追伸〕 回折格子の実験をしていて既に組みあがった装置を見てみました。 回折格子から凸レンズまで=約60mm 凸レンズからカメラまで=約70mm 凸レンズの焦点距離は60mmでした。 回折格子にはレンズで加工した平行光の830nm±10nmをあてています。 ご指導よろしくお願い致します。 以上

  • 太陽光を集めたい

    太陽光を1点に集める為 傘の内側に反射フイルムを張ったりしまいたが うまく集光出来ませんでした。 身近な物で太陽光を1点に集める事が出来る物をご存じないですか? 但し 反射板の大きさは、直径0.5m~1mぐらいで集光距離は、1mぐらいほしいです。 また 太陽光を集光する為の大きなレンズ代わりでも良いです。 皆様の身近で何かございませんか? 例:カーブミラーの裏面(焦点距離が長いので使用不可)

  • 焦点距離の合わせ方

    単色光(He-Neレーザー)を凸レンズを用いて集光しようとしています. レンズの焦点距離は20 cmとなっているのですが,He-Ne用のレンズではないため 焦点距離は多少ずれてしまいます. XYZステージやマイクロステージなどは持っていますので,レンズの位置は微調整できます. レーザーがどの位置で最も集光しているのかが分かればよいのですが, なにかいい方法は無いでしょうか? よろしくお願いいたします.

  • プリズムで分光を行うためのレンズによる集光

    こんにちは。 白色LEDの懐中電灯とプリズムを用いて分光実験を行いたいと考えています。 直径5cm程度の懐中電灯をプリズムに入光しても分光は起こらず、 自分の想像では光の面積が大きすぎたためだと考えています。 そこで、面積を狭めるためにレンズを用いて1点に集光したいのですが、 どのようなタイプのレンズをどういった組み合わせ方をすればよいのでしょうか? [LED] →→→ [_________] →↓   [_________] [LED] →→→ [レンズ1] →→ →[レンズ2] →→→ [プリズム] [LED] →→→ [_________] →↑   [_________] 上記でレンズ1を焦点距離の短い凸レンズにして、 焦点距離が長いレンズ2をレンズ1の焦点付近に置けばある程度条件を満たせるのかな、と 素人発想では考えておりますが、そういうものでは無いのでしょうか。 知識のある方がいらっしゃいましたらどうぞご教授よろしくお願いします。

  • 太陽光から紫外線域や赤外線域を簡易に取り出す方法

    太陽光から紫外線域や赤外線域を簡易に取り出す方法 について以下の方法でできますか? 多少他の波長域が混じっても該当スペクトル 領域を多く取れればよいです。 1.凸レンズで太陽光を集める。 2.これをプリズムに入射し分光する。 3.紫色側の光からもう一つの凸レンズで   集光する。(紫外線) 4.赤側の光からもう一つの凸レンズで   集光する。(赤外線)   疑問:これでそれぞれの波長域の特徴が   現れるでしょうか?