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フレームレス原子吸光でのFe、Cdの定量法

yumityanの回答

  • yumityan
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回答No.6

こんばんは 原子吸光(以下単にAAと省略して表記します)のフレームとフレームレスの使い分けは以下のような考え方で行います。 フレームの場合は感度が低い欠点があるが、マトリックスの影響を受けにくい。 従って、低濃度の分析を行う場合は、感度を上げるため、溶媒抽出などを行って(あるいは濃縮して)感度を上げる。 フレームレスの場合、感度が良い長所があるが、マトリックスの影響を受けやすい。 カドミウムの場合排出基準が0.01mg/lですから、測定下限値をその 1/10の0.001mg/lにすべきです。 この濃度を測定するためには、溶媒抽出を行って濃縮倍率を上げるか、フレームレスAAで測定します。溶媒抽出は非常に手間がかかることと、最近塩素系の溶媒が使えなくなった(比重が重い分分液ロートを使わなくてすむ)などで殆ど行われていません。以上のことから通常フレームレスAAで測定します。通常は絶対検量線法で問題ないと思いますが、もし、自信がなければ内標で確認するのも結構ではないですか。 鉄に関しては、そのような低濃度を求められることは稀です。ですからフレームで充分です。もし、フレームレスで行うと感度が高すぎてかえってやっかいです。 鉄の分析は簡単ですが、低濃度を測定することは実に難しいものです。慣れないと特にBLが高く出てしまうことがあります。 なお、前処理をきちんと行っていればコロイド鉄の心配は不要です。

natukko
質問者

お礼

ありがとうございます。 いまの課題は、確かに鉄の加熱ブランクの高さを低くすることにあります。低くするため、器具の種類、洗浄から、フレームレスAAの設定条件、キュベットの種類、ノズルのカットの仕方等など検討しているのですが、やはり満足できるまでは下がってくれません。泥沼に入り込んでいます。 あす、業者の方に機器の点検のため立ち会ってもらいます。 あと、カドミウムは、マトリックスモディファイアー使われていますか。

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