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キノンのTLCについて質問
rei00の回答
rei00 です。補足を拝見して少し調べてみました。 > TLCシリカゲルプレートが(UVを当てられて)青白く見える > 中で、そのキノンのスポットだけ穴が開いたように暗く > 見えている状態です。 すみません。UV ランプは短波長(254 nm)でしょうか,長波長(360 nm)でしょうか。お書きの様子では短波長と思えますので,そのつもりで回答いたします。 お書きの様にユビキノンは黄色を呈しますが,これはカルボニル基のn→π*遷移による 435 nm 付近の吸収によるものです(「紫外・可視スペクトル」東京化学同人,p.66)。この時,蛍光は吸収した光(435 nm 付近)よりも若干長波長になります(つまり,紫系統)(下記ペ-ジ参照)。 さて,短波長の UV ランプで見た場合,この 435 nm 付近の光は存在しませんから,この蛍光は殆ど見えないと思います。 では,何が『穴が開いたように暗く見えている』のかです。ご存知だとは思いますが,通常のTLCプレ-トは 254 nm の UV ランプ下で蛍光を示す蛍光剤が混ぜてあります。何も化合物が存在しない所では,この蛍光剤の蛍光が青白く見えています。これに対し,UV 吸収を持つ化合物が存在すると,この蛍光を吸収してしまうため,光のない黒色のスポットとして見えます。 「生化学辞典」によると,ユビキノンは酸化型が 275 nm 付近に強い吸収極大を,還元型が 290 nm 付近に弱い吸収極大を示すとあります。したがって,先の蛍光剤の蛍光を吸収して黒くなっているはずです。なお,この吸収はベンゼン系のπ→π*遷移に基づくと考えられます。 これで考えると,お書きの様に『キノンが UV を吸収するからそう(黒く)見える』と考えられます。ただ,そのスポットが黒く見えていたのであればこれで良いと思いますが,本当に「暗紫色」に見えていたのであれば,それは蛍光です。上記のように吸収による場合は光が無くなるわけですから,黒にしかなりません。 いかがでしょうか。
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展開溶媒であるヘキサン、ヘキサン:ジクロロメタン=1:1、ジクロロメタン、酢酸エチルをそれぞれ50mlのサンプル瓶に5mm入れ蓋をした。次にTLCプレートに下から1cm鉛筆で印をつけた。バニリン、ベンゾフェノン、トリフェニルホスフィンおよびこれらの混合物をキャピラリーでTLCプレートにスポットした。ピンセットでTLCプレートをサンプル瓶に入れ、すぐに蓋をした。上から5mmくらいまで展開されたら取り出して溶媒フロントに印をつけた。UVランプ(254nm)でTLCを検出した。 結果... ?a=バニリンb=ベンゾフェノンc=トリフェニルホスフィンd=3種混合物 〈ヘキサン〉 a:RF値0.9143 b:RF値0.7143 c:Rf値0.6875 d:RF値バニリン0.0625 ベンゾフェノン0.25 トリフェニルホスフィン検出されず 〈ヘキサン:ジクロロメタン=1:1〉 a:Rf値0.1563 b:Rf値0.4688 c:Rf値0.7813 d:Rf値バニリン0.09375 ベンゾフェノン0.4688 トリフェニルホスフィン0.7813 〈ジクロロメタン〉 a:Rf値0.2286 b:Rf値0.7143 c:Rf値0.9143 d:Rf値バニリン0.2857 ベンゾフェノン0.7143 トリフェニルホスフィン0.9143 〈酢酸エチル〉 a:Rf値0.7714 b:Rf値0.8286 c:Rf値0.8857 d:RF値0.7714 パスツールピペットに少量の脱脂綿をスパチュラでしっかりと詰めた。その上にシリカゲル高さ3cmを詰め、一番上に海砂0.2cmを詰めた。これをクランプではさみスタンドに固定した。パスツールピペットカラムの下に溶液を受け止めるサンプル瓶を置いた。上からヘキサン:ジクロロメタン=1:1をカラムの先から流出するまで流した。ここに3種類の化合物((1)で用意した)の混合物を0.2cm添付した。まずヘキサン:ジクロロメタン=1:1の混合溶媒10mlを流し、2mlずつ5本のサンプル瓶に分取した。その後、ジクロロメタン10mlを流し、先ほどと同様に2mlずつ5本のサンプル瓶に分取した。分け取った全ての画分のTLCを調べるために50mlのサンプル瓶にジクロロメタン5mlを入れすぐ蓋をした。次にTLCプレートに下から1cm鉛筆で印をつけた。サンプル瓶に収集した計10本のサンプルをキャピラリーでスポットした。ピンセットでTLCプレートをサンプル瓶に入れ、すぐに蓋をした。上から5mmくらいまで展開されたら取り出して溶媒フロントに印をつけた。UVランプ(254nm)でTLCを検出した。 溶出の順序をTLCの結果と比べたらどうなるんでしょうか?泣
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