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サプリメント、ビタミンは「石油」から出来る!?
母親がサプリメントの拡張員をやっていて、「市販のビタミン剤は石油から出来ている」と言って、大量に送りつけて来ます。 ちょっと信憑性が薄く、調べてみようと「石油 ビタミン」で検索するとけっこうな数がヒットします。 1000件ぐらいは目を通したのですが、納得がいかないので「美容&健康 > 健康 > 栄養」のカテゴリよりも、こちらで質問させて頂きます。 1,その噂の出所 2,実際に石油から作られている成分や具体的な製剤 3,原材料を石油にしなければならない必要性とメリット 4,原材料を石油にした場合への生命体へのリスク 5,抽出・精錬・圧縮などの行程 某、製薬メーカーに質問のメールを送ったら以下のレスが来ました。 >~~に入っていますビタミンの原料についてご案内いたします。 >ビタミンB2:とうもろこしデンプン >ビタミンB6:ナフサ >ビタミンC:とうもろこしデンプン >ビタミンP:みかん
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- mojitto
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1.だいぶ昔、味の素で同じようなことが言われました。 実際に石油合成から作ろうとしたこともあったようですが、コストがかかりすぎるために断念したにも関わらず噂が立ったようです。(僕の聴いた話なので確証はないです) 2.医薬品などはナフサ(石油と同じと解釈してもらってかまいません)由来のものが多いと思います。しかし医薬品メーカーではないので具体的商品はわかりませんが…大半はそうだと考えて差し支えないと僕は予想します 3.石油から合成するメリットはほとんどありません。 食品から採取した方が様々な栄養素を一度にかき集めることができますが、石油からの合成となると1成分を作るためにプラントを使うことになります。 にも関わらず石油合成をするのは、この方法でないと大量に作り出せず、イメージも悪くなるのを覚悟での企業の苦渋の選択と言えるでしょう。 4.自然食品由来でも農薬、ダイオキシン等のリスクが存在します。(凝縮されて通常の摂取よりハイリスクだと思います) 石油合成由来は精製がしっかりしていないと認可が下りないでしょうから、リスクの観点では大差ないと思われます。 5.#1様のおっしゃられるように、天然由来の成分でも抽出にエタノール、メタノール、ヘキサン、アセトン、IPAを始めとする数々の有機溶媒の使用は認められており、実際に使用されています。もちろんちゃんと蒸発させることが前提ですが。 石油合成でもちゃんと不純物は可能な限り取り除いているはずです。 必ずしも石油が危険で自然が安全というわけではありません。しかし両者とも販売は現時点で確認できる方法で安全であることを前提に行っています。 むしろサプリメントは多用によって身体に悪影響を及ぼしかねません。用量をよく守り、あくまで栄養補助的に用いないと、サプリメントで体を壊します。気をつけてください。
天然原料が体に良いとは限りませんよ。 一度天然原料調べれば分かりますけど、昆虫からだとか色々あります。 その中には体にとって怪しいのもありますから。 一律に化学薬品が悪い天然原料が良いとは言い切れません。
- shkwta
- ベストアンサー率52% (966/1825)
1.噂というより、商品紹介のページでは、「石油が原料だと体に悪い」「天然原料だと体に良い」といった単純な思い込みをしている人が多いので、そういう人のフィーリングに合わせた宣伝文句(「当社は天然原料のみ使用!」など)を使用するということです。 2.メールを送って返事を受けておられるとのことですが、その中にある「ナフサ」というのは石油を分留して作ります。ナフサは、化学工業の基礎原料です。 3.最終製品が同一であれば、何から作ったかは区別できません。合成法と、発酵法や抽出法を選ぶのは製造コストの問題と考えられます。ちょっと難しい話になりますが、光学活性のある物質の場合、合成法では光学分割が必要になります。これが困難な場合、さしつかえない場合は、分割しないで製品にするかもしれません。発酵法はその点が有利です。 4.不純物や光学活性も含めて、できあがった化学物質が同一であれば、原料が何であるかは関係がありません。 5.石油から作るというのは、合成するということであって、最終製品に石油の成分が含まれているということではありません。簡単な例をあげますと、私たちが飲んでいる水には、石油からできた水が含まれています(石油を燃やすと水ができます)。しかし、石油からできた水とそうでない水は化学的に区別できません(無理に調べようと思ったら同位体組成などの測定があるかもしれませんが)。 なお、天然原料であっても、抽出や発酵の過程では石油を原料とした製品を使うかもしれません。