右らせんニュートリノとは?

このQ&Aのポイント
  • 右らせんニュートリノの特徴とは?
  • ニュートリノの質量に関する式の意味とは?
  • 右らせんニュートリノについての疑問
回答を見る
  • ベストアンサー

右らせんニュートリノとは?

何回かニュートリノについて質問させておるのですが・・・ 本によるとニュートリノは基本的に左まきだが質量があれば光速よりも遅くなり結果として観測者によっては右まきの運動をしているように見える。というようなことが書いてあります。 それはわかるんですが、大統一理論から m(νi)=m(Di)/M  (i=e,μ,τ,・・) という式が導きだされるらしいんですが 右辺の分子はディラック質量、分母はマジョラナ質量らしいです。 この式の意味がよくわかりません。 本を読んだ限りではMは右まきニュートリノの質量のようですが(ということはm(νi)が左まき?)、観測者によってまさか質量が変わるわけではないですよね。 といった感じ(早い話がちんぷんかんぷん)なんですがあの式の意味するものは何なんでしょうか? お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • guiter
  • ベストアンサー率51% (86/168)
回答No.1

最近の jimihenn さんのニュートリノ関連の質問で u13 さんとのやり取りを 影ながら拝見させて頂いていたのですが、今回はまた専門的な内容ですね。 ついに、GUT(大統一理論)まで出てきましたね。 まず、  m(νi) = m(Di)/M ではなく、  m(νi) = m(Di)^2/M です。そうでなければ右辺が質量の次元になりませんね。 この式の説明を簡単にするというのは困難ですが一応試みます。 m(Di) は仰るようにディラック型の質量項で、 電子などのように同じ世代の荷電レプトンと同程度と考えられるものです。 一方 M は Majorana質量と呼ばれる右巻きニュートリノが 自分自身との間に持つ(←このあたりがどうしても簡単に説明できません)質量項です。 これは大統一と関係した大きな値と考えることが出来ます。 以下では、m(Di)を簡単に m と書きます。 数式上では質量行列として書かれることになり、 実際に観測される質量は行列の固有値ということになります。 その固有値の一つが少し近似をして  m(νi) = m^2/M という形になります。ちなみにもう一つの固有値は  M + m^2/M ≒ M のように大きな値になります。 また、これら2つの固有値の固有ベクトルはそれぞれ  ν_L - m/M*ν_R  m/M*ν_L + ν_R です。(ν_L、ν_R はそれぞれ左巻きと右巻きのニュートリノ) つまり、軽いほうの固有値(m^2/M)で観測されるニュートリノは ほぼ左巻きでその中に僅かに右巻きが混じっており、 逆に重いほうの固有値(M)で観測されるニュートリノは ほぼ右巻きで僅かに左巻きが混じっていることになります。 したがって、今現在の実験環境では左巻きのみ観測されるという結果を説明することが出来ます。 これは実験結果を説明する一つのモデルですね。 >ということはm(νi)が左まき? 上の話のように純粋な左巻きということではないですが 我々が(左巻きとして)観測している軽いニュートリノの質量のことです。 >観測者によってまさか質量が変わるわけではないですよね。 この部分は今までの話とは別の説明になります。 ニュートリノが質量を持つ場合ヘリシティ(○○巻きのこと)は良い量子数ではありません。 ここで、良い量子数というのは次のようなことです。 例えば水素原子ではエネルギーが良い量子数になっています。 エネルギーは決まっていますが、位置は観測ごとにばらつきます。 水素原子核の周りに分布している電子の動きを追いつづけることが出来ないように、 左巻きのニュートリノを観測しながら追い越して右巻きになるさまを見ることは出来ません。 観測するたびに右巻きか左巻きかが決定します。 やはり、ヘリシティも量子的なものですから 剛体球が自転しながら飛んでいるという古典的描像では困るときがあります。

jimihenn
質問者

お礼

返信遅れて申し訳ないです。(回答ついてるの知らなかったもんで・・・) ありがとうございます。かなり難しかったですがなんとなくイメージが湧きました。この質問は古典的な考えかたから生じたものだということを痛感しました。 もう少し勉強します。

関連するQ&A

  • ニュートリノについて

    先日、ニュートリノが変異している 此は波の性質で在り、故に質量がある と、聞きました ニュートリノに質量がある ニュートリノは光速を越える と、いう事は 質量とそれ以外の素粒子で構成されている 詰まりニュートリノは素粒子ではない 光速を越えている ならば 越えさせた内在運動エネルギーは 相当の筈 e = mc2 ですから 言うまでも無く m = e/c2 eが十分大きければ 質量が観測可能で在り 更に十分大きければ ブラックホールを形成する と、いう事ですよね? ニュートリノが 其程光速で質量が在り しかも他との反応性が低い 此等は 矛盾しないのですか? 後、相対性理論の立脚点は 光速の定常性 では無かったのですか? で、何故光速が定常性を示すか 此は、見かけ質量が増大しきる と、加速できなくなるから ですよね? 今の数学では lim→0 = 0 との事ですが 無限大に重くなったものでも 光速を越える加速を得られる いうことは lim→0 = 0では無い と、いう事では? また、 相対性理論の立脚点 光速の定常性が崩れたのならば 特殊相対性理論は立脚点を失い 一般相対性理論は立脚点を失い 故に、量子力学は立脚点を失う の、では ないでしょうか? 観測結果と理論値が偶々似ていた いや、似ていると思い込めた 目標に向け データを効率的に選別できた 其れだけではない と、どう言い切れる の、ですか? あと、 結論として ニュートリノには質量がある 此はどうか知りません が、 其処に達する論理立て 此が何故そうなるのか 非常に不信です 特定の要素が足りない 此は変異しかあり得ないのか? 他に干渉する性質を 見落としては居ないのか? 地球核部に何等かの影響を与え得るものがある 又は地球の重力に 重力がある一部のニュートリノが阻害される 多次元に相互スライドしている。 此等は 何故あり得ないのですか? 変位は波の特質でしかあり得ないのか? 波長の差は重力差が無ければあり得ない 本当にそうなのか 未知の影響がない と、どうして言い切れるのですか? 非常に判りません。 教えてください。

  • ニュートリノの速さ<光速?

    ニュートリノが0でない質量を持つということと、ニュートリノが光速で飛ぶということとは、本当に両立しないんでしょうか?  速さをvとすると、m'=m/√(1-(v/c)^2) においてv=cと置くと慣性質量m'=∞になりますが、これは「加速も、減速も、重力場以外で曲げることも出来ない」という意味であって、エネルギーが∞になる訳でもなく、従って初めから光速で飛んでいるのであれば問題ないようにも思えます。下記URLではv<cで良かろう、という話になっていますが、もしv<cなら減速させて止めることも可能のはず。  教えていただけませんでしょうか。宜しくお願いします。 URL: http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=26943

  • ニュートリノが光速を超える~

    先日のスイス、CERNの高エネルギー研究所の実験結果で、ニュートリノが光速を 超えた・・・とのニュースが出ていましたが、実際に、可能なものなのでしょうか? 実際には、二点間の時計を超正確に合わせるのは、難しいそうですが・・。 以前、日本のカミオカンデで超新星爆発のニュートリノを観測しましたが、その時の 光とニュートリノの到達は、変わらないとの事。 もし、CERNの実験結果のような速度でしたら、 一年先に光より速くニュートリノが到達するはずだそうです。 そもそも、質量ある素粒子は、限りなく光速に近い状態では、質量が、際限なく増えているはず ですが・・・。 よろしくお願いします。

  • ニュートリノと光子のヘリシティ

    ニュートリノには左巻きのものしか存在せず、 同様に反ニュートリノには右巻きのものしか存在しないことの説明として、 (反)ニュートリノは光速度で運動しているからだ、というものがありますが この説明はどの程度正しいものでしょうか? 話を複雑にしないため、とりあえず標準理論内で考えたいのですが、  ニュートリノは質量を持たない(massless)ため光速度で運動する。   ↓  ニュートリノを追い越すことは不可能である、  すなわち観測系を変えることで運動量を反転させる、といったことは出来ない。   ↓  左巻きのニュートリノは、何が起きようとも左巻きのまま。 というロジックをよく見かけます。 しかし、光子について調べてみると、光子はヘリシティh=±1を取り得る、という話があります。 これは、光子には右巻き左巻きが存在する、という意味ですよね? 光子はもちろん光速度で運動しているはずですから、ニュートリノに関する議論同様、 光子を追い越す観測系も存在しないはずです。 にも関わらず、ニュートリノと違い、右巻き左巻き両方が存在するというのは、 どこに由来するものなのでしょうか? また、以上のような疑問について、webで調べてみたところ、 「ニュートリノを追い越して眺めるというのは、相対論的には、ある慣性系で観測者から遠ざかるニュートリノを、  別の慣性系では観測者に近づいてくるように観測するということである。  いずれの慣性系で観測してもニュートリノのヘリシティは同じである。  ヘリシティが逆転するのは、あるスピンを持ったニュートリノを  ある慣性系では正の方向に運動しているように観測する場合と、  別の慣性系では負の方向に運動しているように観測する場合で起こる。  ニュートリノが観測者に近づく場合と、観測者から遠ざかる場合では、  スピンの向きに対して運動の方向は同じであるため、  ヘリシティの逆転は起こらない。」 という説明をしているサイトを発見しました。 つまり、 仮にニュートリノを追い越すことが出来ても(=運動量を反転しても)、 スピンの向きが同様に反転するため、結果としてヘリシティも逆転しない、 と書かれているように読めます。 この説明は、上で記述した「よくあるロジック」と食い違っているように思えます。 一体、どの記述が間違っているのでしょうか? あるいは、僕は何を勘違いしているのでしょうか?

  • 相対論 ニュートリノ

    のお陰で、随分窮地に追いやられているようです^0^ そもそも、帰納法により光速度が一定で光行差の観測(実験結果)からエーテルも否定されると説明が付かない(エーテルがないとなると、演繹的計算では光速度と時間と距離との関係に矛盾が生じる)ので、光速度を不変とし、時間と距離を相対的とした公理から出発した理論ですよね。 そうすると、公理は仮定でもいいので、とりあえずそこから導き出された結論(定理)が事実と相違しなければ、前提は真で論理が妥当であるから相対性理論は正しいとなります。 ところが、相対論から演繹的に導きだした定理は、質量のある物は光速を越えられない、と言うものである。 ニュートリノは質量があり、0km/hから加速しているので、定理は事実と異なり、 論理が間違っているか前提が間違っているかのいずれかになります。 この場合、演繹的な計算はまさか100年も経っているので、間違う筈はなく、 前提が間違っていると推定できます。 要は、時間と距離が相対的で光速度が絶対的という公理が間違っているのではないでしょうか?

  • γ行列のディラック方程式の導出方法

    こんにちは、 ディラック方程式の導出は、まず エネルギーE、運動量p1、p2、p3、質量m、光速度cとすると E^2-c(p1^2+p2^2+p3^2)=m^2c^4 となるので、並び替え E^2=c(p1^2+p2^2+p3^2)-m^2c^4 とする。更に E/c=√(p1^2+p2^2+p3^2+-m^2c^2) =α1p1+α2p2+α3p3+βmc として、 α1、α2、α3、β を求めて、一旦、α1、α2、α3、βを使用したディラック方程式を求めます。 更に、このディラック方程式に左からβ/ i を掛けて γ行列を定義して、相対論的な自由場のディラック方程式 γi pi Ψ=mcΨ を導出します。 ここで質問ですが、 E^2-c(p1^2+p2^2+p3^2)=m^2c^4 の式から、α1、α2、α3、βを使用したディラック方程式を導出せずに、 直接、γ行列を定義して、相対論的な自由場のディラック方程式 γi pi Ψ=mcΨ を導出することは可能でしょうか?

  • 光(光子)の質量は?

    ニュートリノが光速を越えていたっていう実験結果が話題になってますが、それってニュートリノの方が光子より軽かったってことなんですか?---って言う疑問から派生した疑問です。  E=mc*c っていう有名な公式がありますが、光にもエネルギーがあるなら光子のmも0ってことは無いと思うんですが、素人なんでよくわかりません。  相対性理論では光(光子)の質量はどう扱われているんでしょうか、どなたか教えてください。

  • 自由落下が続くと 速度は光速を越えるのでしょうか?

    初歩的なことのような気がして、恥ずかしいのですが 教えてください。 (正しくない用語や 意味不明な言い回しがあるかもしれませんが よろしくお願いします。) 空気抵抗など無い空間で、ひとつの大きな質量に向かって小さな質量が落ちて(?)行くときに 十分な時間があると 速度は光速(c) に達するのでしょうか? もし、光速に達するなら その瞬間その小さな質量はどうなるのでしょうか? 例えば、 ・光速に達することは許されない。 ・光速になった瞬間に 消える。(この宇宙のものでなくなる?) お薦めの本など 教えて下さっても うれしいです。

  • 特殊相対性理論

    「光子が質量を持たない」というのはよく聞く話ですが、それは相対性理論から得られる式で運動する物体の速度をcとするとm=0が得られるからですか?つまり、静止質量は持つのでしょうか。 もし静止質量を持つとすれば、屈折率が1ではない媒質中を運動する時には質量を持つことになりますよね?? とはいっても、屈折率は極端に大きなものは作れないでしょうから、質量が増えるとしても微量ですし、実際どのくらいになるのか予測できないので、実験で観測できないからといって「増えない」とはいえないですよね。理論的に結論づけられるのでしょうか? 少し前まで、ニュートリノは静止質量を持たないと思われていたが、最近ごく微量の静止質量を持つことが分かった、と言う話を聞きましたが、光子はスピードを下げることが難しいから、今の所静止質量があることが確認されていないだけ、ということでしょうか?

  • 相対性理論の質量について

    m(0)は静止時の粒子の質量、mは運動中の質量です。 13:11はm=m(0)/√(1-v^2/c^2)です。 ここで、画像のように、m(0)=0のとき、v=c(粒子の速さが光速) であればmは有限の値とわかる。これはつまり静止質量が0の粒子のは常に光速で走っていることになる。文の意味は分かりますがm(0)=0,v=cとしたらm=0となり、そこからなぜこの二文のことがわかるのですか?