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有機合成化学への適正につきまして

初めて、質問させていただきます。 私の甥のことなのですが、将来は有機合成化学分野へ進むことを希望しているようです。しかしながら、ある人に有機合成実験は手先が器用でないと出来ない。お前は無理だと言われたらしく、ひどくショックだったらしく、私に相談してきました。私は現在、生化学分野での研究職についておりまして、有機合成化学の実験にどの程度の器用さが必要なのか、よく分かっておりません。このような質問を紙上でするのは、不適切かと思いますが、私は外科医になるわけではないので、普通に社会生活を行える程度の能力(箸が使える、針に糸が通せる等)があれば、可能なのではないかと思っていますが、いかんせん自分でやったことが無いので具体的にアドバイスできませんし、もし、本当に職人のような技術が必要なのでしたら、正直、彼には無理なのかな。とも思ってしまいます。どなたか、アドバイスいただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。

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noname#62864
noname#62864
回答No.2

おそらく、天然物の全合成などが、かつて「職人芸」等と言われていたことの悪影響かと思います。 実際に、天然物の全合成などでは、mg単位の微量物質を扱うこともよくありますが、これは、手先が器用でなければ扱えないと言うようなものではなく、慎重さがあれば大丈夫です。 それと、天然物合成だけが有機合成化学ではありません。もっと、大量の物質を使うような分野もあります。そうなれば、なおさら、器用さとは無縁の世界です。 もちろん、実際の研究の過程においては、微妙なさじ加減とか、センスの善し悪しのようなものもあるような気がしますが、それは手先の器用さとは関係ありません。 仮に、手先が著しく不器用であったとしても、努力で十分にカバーできます。 これまでに、手先が不器用なために有機合成の研究をあきらめたなどという話は聞いたことがありません。 有機合成をやりたいという希望を持っておられるのなら、是非、その道に進ませてあげていただきたいと思います。

masa1116
質問者

お礼

こんなに早く、お返事いただけるとは思いませんでした。 ありがとうございます。 経験者の方から、お返事いただけて感謝しております。 手先の器用さというのは、主にガラス細工のことを指しているのだと思いますが、その点いかがなものなのでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、もしよろしければアドバイスいただければと思います。 お礼なのか、質問なのか良くわからなくなり申し訳ありません。 ありがとうございます。

その他の回答 (4)

  • anisol
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回答No.5

大学の研究室では体力勝負になると思います。

masa1116
質問者

お礼

御礼が遅くなって申し訳ありません。 アドバイスありがとうございます。

noname#62864
noname#62864
回答No.4

ガラス細工の件についてお答えします。 現在、普通の有機合成化学の研究室で行うガラス細工というのは、「キャピラリー(毛細管)の作成」のみです。 これを、ガラス細工といっていいものかどうかわかりませんが・・・・いくら不器用な人でも、30分もあればマスターできますので、心配は不要です。このキャピラリーすら市販品を用いている研究室もあります。 確かに、昔はガラス器具を自作することもあったような話も聞きますが、少なくとも30年以上前の話です。現在はガラス細工用のバーナーを保有している研究室は少ないと思います。

masa1116
質問者

お礼

お忙しい中、何度もお返事頂きありがとうございます。 なにか、学生実験でピペットを作らされてうまく出来なかったとか言っていました。 そういうことと、実際の実験はあまり関係ないのですね。 アドバイスありがとうございました。

noname#160321
noname#160321
回答No.3

#2のお答えにもあるように、有機化学と器用さには大した関係はありません。 手先の器用さよりも#2にあるように「センス」「発想」の方が重要でしょう。 現在(既に過ぎつつある)遺伝子工学の(masa1116様の方がご存知でしょうが)核の操作に「目の良さ」「器用さ」が必要とされている、と友人に言われてそちら関連に手を出すのをあきらめたことがありますが、有機化学の「その時代」はとっくに終わっています。 かえって「不器用」で「全ての失敗をする」人の方が「自動化」「大量化」などに際して「経験が豊富」で有利です。 時々「器用すぎる人」しかできない反応という困った代物があって、どんなに優れていても他の人が再現できないものは「使い物にならない」分けです。 これから有機化学に進む方に必要なものは、昔と変わらぬ「好奇心」に加えて「頑固さ」と「知識の広さ」の「微妙なバランス」が必要です。 有機化学の重要性が変わるわけではないのですが、「有機化学」という「分野」は「化学」全体の中に溶け、「化学」も「材料、物性」の中に溶けていこうとしています。

masa1116
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます。 私のイメージとはずいぶん変わってきているのですね。 専門家の方からアドバイスいただいて感謝します。 ありがとうございました。

回答No.1

生化学の方が器用さを要求される気がします。 有機合成はどちらかというと体力勝負です。

masa1116
質問者

お礼

お忙しい中、早速お返事いただきありがとうございます。 私は、有機化学と生化学と比較できませんので、貴重なアドバイスありがとうございます。 これからも、質問させていただくかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

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